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本をチケット代わりにする。

――ライブのチケットを、小説『Message』にしようと考えています。「読むため」ではなく、「ライブに参加するため」に目的を変えようというわけです。



人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「本をチケット代わりにする」というテーマで話していこうと思います。


📚本を買う目的を変える

昨日の話の続きになります。

ざっくりまとめると、商品の再購入は目的を変えることで実現できるって話。

新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』では時期ごとに無料配布の冊子が変わりました。それ目当てで何度もリピートした人は少なからずいるだろうし、制作側もリピート客をつくる、言い換えれば再購入を実現するための打ち手を講じたと考えられるわけです。

僕は小説『Message』を出版してから7ヶ月くらい経ったんですが、せっせと手売りの日々を送ってきました。機会があれば、「本、買いませんか!?」と届けにいっていました。

そのさなかで考えたのは、もう一度、同じ人に同じ本を買ってもらうためにはどうすればいいんだろう?という問題。

少なからず一度信頼関係が築けているから、条件次第では見ず知らずの新しい人に手売りするよりもハードルが低いのかなぁなんて。

そんなこんなで、さっきのくだりのように、本を買う目的を変えることで、再購入してもらおうと思い至ったわけです。

いくつか方法はありますが、今回はそのうちのひとつについて整理していきます。

「本をチケット代わりにする」という打ち手です。


📚本をチケット代わりにする

21歳の年のテーマは「伝える」と決めたんです。20歳最後の日に出版した小説『Message』を軸にした活動をしようと心がけていて、これまでに出逢った人、新しく出逢う人に感謝と愛情を伝える年にしようと決めたんです。

先月までは手売りやビブリオバトルに挑戦したんですが、21歳の年は残り半分あるので、何かまた新しくやりたいなぁとぼんやり考えていたんです。

そこで思いついたのが、オフラインイベントをやろうってこと。

コロナのおかげでオンラインが選択肢のひとつに数えることが市民権を得たけれど、オンラインの便利さを知ると同時に、オフラインの尊さや意義を知りました。やっぱり対面じゃなきゃね!と思い直したことが、みなさんにもあったはずです。

オフラインの可能性を追求したかったし、小説『Message』を中心に据えた挑戦をしたかったし、僕には伝えたいことがまだまだあるので、「BOOK TALK LIVE "Message"」を開催することにしたのです。

ブックトークは、ひとつのテーマのもと、本を選んでその本の魅力や、その本にまつわるエピソードなどを伝える活動のこと。学校の図書室や図書館で司書さんとかが行うのが通例ですが、僕はそれをオフラインイベントとして、会場もちゃんと借りて、大々的にやってやろうと考えています。

そのライブのチケットを、小説『Message』にしようと考えています。「読むため」ではなく、「ライブに参加するため」に目的を変えようというわけです。

小説『Message』にまつわるエピソードをひたすら語っていくイベントですから、そもそも参加者には一読しておいてもらいたいのです。


一応今のところ考えているのは、ただこれまでと同じように売るのはおもしろくないし区別がつかないので、チケット用に何か工夫を凝らしてみたいです。

特製の帯をつけるか、チケットを本に挟むか、本のはじめのページに手書きでチケットであることを示すか、未定ではありますがどうにかします。

ともかく、チケット仕様の本を、これから手売りしてこうと考えているというわけです。


📚本をチケットにするメリット

本をチケットにするメリットを整理していきます。

まず、ずっと言っているように、同じ人にもう一度、同じ本を買ってもらえます。購入者の中には同じ本は複数冊いらないという方もいらっしゃるかもしれませんが、保存用にするとか、貸し出し用にするとか、ライブの記念品に残しておくとか、目的を変えてください(笑)


また、これからも今まで通り手売りしていくし、noteやInstagramのストーリーで記録を残していくので、1冊売れるごとにライブの宣伝になるわけです。

手売りする度に僕は写真を撮らせてもらっているんですが、それを共有する意義を侮ってはいけなくて、毎度毎度宣伝していたからこそ興味を持ってくれた人もいたんです。

ライブの集客ではどうか分からないけど、ちょっと試してみようと思います。何もやらないよりはきっといい。


多分みなさん不思議がってると思うんです。チケットは手売りでしか売らないのかと。今や電子チケットが主流ですし、紙チケットだとしてもネット上で買えます。いつでもどこでも買える状態にあるのが現代のチケットじゃないですか。ですから、もちろんネット上でも買えるようにいろいろ考えていますが、それでも僕が重視したいのは手売り。

僕は全てのお客さんと知り合っておきたいし、少なからず話しておきたい。何百人、何千人のライブじゃないんだから、ひとりひとりと向き合う時間があるので、できる限り手売りでチケットを売っていきたいなあと考えています。

質量のある本をチケットにすることで、オフラインならではの温かさを感じることができるので、その手段を講じようと思います。


後日、また詳しい話をしていくので、是非フォローしてお待ちいただければと思います。楽しいことを考えると胸がわくわくしますね! 最後まで読んでいただきありがとうございました。

20230128 横山黎


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