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【詩】『Stage』


チャイムは睡魔との戦いを終わらせるゴング
教科書と先生相手に よく頑張れたもんだ


箒をギターにして口ずさむ オリジナルソング
ちっぽけな誇りを抱えて でっかい夢 育てる


放課後 僕らは足早に校舎から逃げる
誰にも邪魔されない 秘密の場所さ


今夜 君と一緒に朝まで踊ろうよ
青いStageで心狂わせて
時間も鎖も取っ払って 自由を叫ぶのさ
僕らを嘲笑う三日月に



ライトが照らすのは 運のある人たちだけ
背伸びした自分に疲れて 舞台袖で佇む


時々 未来を憂えたり 打ちひしがれたり
不安や苦さを噛み潰して 大人になってく

愛し愛されて 永遠を覚えては
飽きて捨てたり 自分偽ったり
それでも懲りずに 似たような恋にまた落ちてる
そうやって運命を探してる


朝焼けに見とれ ちょっぴり泣いたんだ
青いStageで 今度また会おう

君も 君も 君も 一緒に躍ろうよ
きっとステキな明日が待ってるさ
笑顔と涙が彩りを与えてくれるのさ
僕らの窮屈な青春に


――――――――――


高校1年のとき、文化祭で自分たちのクラスを盛り上げるために、曲を作ることにした。僕はそのとき作詞ができることでそれなりに名が通っていたから、その曲の歌詞を書くことにした。僕が綴った歌詞はウケが良かったし、それをもとにクラスメイトが曲をつけてくれた。


うれしかったな。


当時、どんな風に歌詞を紡いでいったか具体的なことは何一つ覚えていないけれど、それはきっとそのあとに待っている文化祭の準備が、当日がとても充実していたからだと思う。


僕のクラスでは演劇をやると決まって、中学時代演劇部だった僕は主役と演出と脚本改正を務めていたっけ。とにかく面白いことは何だってやってみたくて、がむしゃらに日々を楽しんでいたことを思い出します。


何もなかったあの頃に、何でもできる気がしたこと。


今となっては、その大切さをこの歌が教えてくれます。


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