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家族が転倒して手術・入院から退院・その後の流れについて

高齢者社会が進み、家族の介護にかかる負担が問題視されています。

今回は、もし自分の家族が高齢で、転倒し、骨折してしまった時の経過をお話しします。

家族としても準備しておいた方がいいことや、大まかな期間など是非参考にしてみてください。


転倒して骨折 → 入院・手術へ

 

自分の親や祖父母世代が高齢になると転倒のリスクが高まってきます。

転倒のリスクが高まるということは骨折のリスクが高まるということです。

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転倒・転落事故による年代別救急搬送数のグラフ
※出典「日常生活での高齢者の転倒・転落!」(消費者庁)を一部加工して作成

 

上記図の通り、60代から転倒による救急搬送者数は増え、年齢と共に重症になるリスクも高まってきています。

高齢者に多い骨折は背骨の骨折である「圧迫骨折」と太ももの骨の骨折である「大腿骨近位部骨折」です。

特に手術をすることが多いのが大腿骨近位部骨折です。

転倒し骨折してしまうと、救急搬送され、近くの手術ができる病院へ搬送されます。

そこで、レントゲンやその他検査などを行い、骨折であると医師から確定診断されます。

その後、家族は手術の日取り、手術の内容の説明を医師から受けることになります。

即日手術ではなく、手術を受けられるかの検査などもあり、ベッド上で2〜3日安静にする場合も少なくありません。

大腿骨近位部骨折の場合は2時間前後で終わることが多いと思います。

現在の医療では翌日からリハビリを開始する病院が多いでしょう。

入院時に必要なもの

 

とりあえず思いつくものを挙げてみました。

・着替え

・タオル

・整容、洗面道具

・箸、スプーン

・羽織るもの(夏でも病室が冷房で寒い時など)

・爪切り

・靴

・靴べら

こんな感じでしょうか。

あと普段からお薬を飲まれている方は持参薬として看護師から聞かれ、持ってきてもらうように言われるかもしれません。

入院中に家族がやっておくこと

 

65歳以上であれば介護保険の申請を検討します。

病院側がリハビリを行い、退院後の生活をイメージし、介護保険のサービスを使用した方がいいか決めることもあります。

しかし、どの道申請手続きは家族が役場に出向いて行わなくてはなりませんので、病院側から何も言われなくとも申請の相談をしてみても良いと思います。

介護保険についてはこちらの記事をご参照ください。

https://note.com/rehakaburakko/n/n70d6a2943150


元々介護保険を持っていれば、転倒、入院した旨を担当のケアマネージャーに連絡してください。

ケアマネージャーが介護度の変更など考慮してくれます。

退院する場所が自宅で、かつ身体能力がギリギリ自宅での生活であるならば病院のスタッフらが「家屋調査」に来ることがあります。

自宅での段差の確認、玄関、トイレやお風呂に手すりを付けた方が良いかなどを確認するためです。

病院のスタッフに加え、福祉用具業者やケアマネージャーも同行することもあります。

また、回復具合から自宅への退院は難しいと判断された場合には施設への退院のため、家族はいくつか施設見学に向かわなくてはなりません。

退院・その後の流れ

 

リハビリが進み、状態も安定してくれば退院となります。

約1ヶ月程度で退院される方が多いです。

ちなみに入院費に関しては「高額療養費制度」が適応されているか確認しておきましょう。

高額療養費制度に関してはこちらの記事をご参照ください。

https://www.rehakabu.com/social-insurance/


退院先も決まり、その後のフォローも入院中に全て決めてあります。

手術した病院へは、手術部の状態の確認のため、退院後1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年などの期間でレントゲンなどの検査を行い、医師が診察していきます。

細かな相談などはケアマネージャーを通して、随時より良い生活を目指して改善していきます。

例えば家族に仕事があり、日中は一人にさせてしまうなどのときは、デイサービスの利用になると思います。

また、デイサービスによってもはじまりの時間や終わる時間が違いますので、家族の時間に合せたサービスなど、ケアマネージャーとよく相談することをおすすめします。

おわりに

 

高齢者社会になってくると、家族が病院にかかる機会が増えてくるかと思います。

そして入院する可能性も高まってくるでしょう。

そうした状況に初めてなったとしても、まず病院側がアドバイスをしてくれます。

ゆっくりと落ち着いて対処し、また元の生活に戻れるよう家族と一緒に頑張りましょう。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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