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訪問中の熱中症対策

8月に入り、長かった梅雨も明けました。

いよいよ夏本番って感じですね。暑いです。

訪問リハや訪問看護、訪問介護といった訪問系のつらい季節になってきました。

訪問系のお仕事のみなさん、熱中症対策はどのようにされていますか?

こまめな水分補給、周囲に気を配りながらマスクを外す、睡眠不足に気を付ける…

色々ありますが、ファンジャケット(空調服)ってご存知ですか?

見たことあるって方もいるかと思いますが、「本当に涼しいのかな?」といった疑問から購入に至った方は少ないのではないでしょうか。

今回は人柱(笑)となった私の経験と、購入を検討されている方へのアドバイスをお伝えします。


訪問中の移動方法は色々

私は普段訪問看護に勤務しており、移動はスクーターです。

地域や範囲によって移動方法は色々で、車の場合もあれば、二輪車(バイク、原チャリ)や自転車の場合もあると思います。

車の場合は冷房をかけることができるので、移動中の熱中症対策はしやすいのではないでしょうか。(それでも乗ってすぐは暑いですよね、お疲れ様です)

二輪車や自転車で移動する場合、直射日光を受けて頭がクラクラするなんてことが多いです。

私自身、訪問看護に勤務し始めた最初の夏は毎晩微熱が出ていました。(今思うと熱中症です)

特に二輪車は走っている間は風を受けて涼しいのですが、信号などで止まると上からの直射日光と下からの照り返しですごい暑さになります。

この停車中の暑さをなんとかできないかと考えて辿り着いたのが、今回紹介する『ファンジャケット(空調服)』です。


服に扇風機が付いている

『ファンジャケット(空調服)』がどんなものなのか一言で言うと、腰のところに扇風機が着いている服のことです。

例えばこんなのです。

最近は工事現場でも熱中症対策として導入されており、『ファンジャケットを着用していないと現場に入れません』と貼り紙されている現場も見たことがあります。

色々なメーカーから出ていますが、基本的にバッテリーは充電式で、服の背中部分に取り付けられたファンにコードで繋ぐような構造になっています。

バッテリーで背中のファンを回すことで外気が服の中に取り込まれ、首もとから空気が抜けていくことになります。

昨年の夏に安く売っていたファンジャケットを購入し、現在2シーズン目の使用です。

実際に使用してみた私の感想は、「停車中は全然マシ」です。


メリットとデメリット

どんなものにもメリットとデメリットがあります。

ファンジャケットのメリットは一つ、外にいながら扇風機の恩恵を受けられること、これに尽きます。

ここまでで「ええやん!買おうかな」と思った方、ちょっと待ってください。

やっぱりデメリットもあります。

着てみて感じたデメリットは次のようなものです。

・音がうるさい

・1枚多く着る分だけ暑い

・走行中はあまり意味がない

まず、音について。

ファンが回っているので、結構うるさいです。

屋外で二輪車に乗っている分にはあまり気になりませんが、これを着たまま業務を行うというのはオススメできません。

次に、上着を着たことによる暑さと走行中は意味がない点です。

二輪車での走行中は本来風を受けるものなので、上着を着ていることで風が直接当たらなくなるのは事実です。

このデメリットの克服方法はこのあと説明します。

このようなメリット・デメリットを踏まえ、私なりに考えた有効な使い方と選び方を紹介します。


コンプレッションを併用する

コンプレッションというのは、身体にピタッと密着し、高い吸汗性能と速乾性能がを持つインナーです。

例えば、こんなものです。

ファンジャケットを着ていても、正直汗はかきます。

そもそも訪問業務中にも汗はかいています。

コンプレッションはそんな汗をすぐに吸ってくれます。

そして、汗を吸って濡れたコンプレッションはファンジャケットの風によってすぐ乾きます。

今のところ、私の中ではこれがベストな組み合わせです。

ファンジャケットとコンプレッションがセットで売っている商品もあるみたいですね。

正直、コンプレッションを着ていないとあまりファンの恩恵は受けられないように感じています。


ファンジャケット、長袖にするかベストにするか

ファンジャケットには、長袖のものと半袖やベストのものがあります。

選び方は最終的には好みですが、それぞれメリットがあります。

結論から言うと、私のオススメはベストのタイプです。

まずは長袖のもの。

例えばこんなのですね。

袖があるので、直射日光を腕に受ける心配がありません。

直射日光を肌に受けることは熱中症のリスクを上げます。

日焼けを心配する場合も、しっかり覆われていた方が安心ですね。

ただ、腕が覆われてしまうでの、本来風を受けるはずの走行中は暑く感じます。

次にベストのもの。

例えばこんなものがあります。

腕が露出するため、走行中は涼しく感じます。

そして停車中はファンの恩恵を受けることができるので、両方のメリットを享受することができます。

私自身の結論としては、ベストのファンジャケットで、インナーを長袖のコンプレッションにする、というのが一番良いのではないかと考えています。

コンプレッションがUVカットなら文句ないですね。

このようなものです。

私も長袖のコンプレッションを着ていますが、薄いので、臨床業務中は腕まくりをすれば邪魔にもなりません。


まとめ

これからの季節、訪問リハ、訪問看護、訪問介護といった訪問系の職種は熱中症対策をすべきです。

熱中症対策の一つとして、ファンジャケットを紹介しました。

私自身が人柱となって感じたのは、二輪車での停車中の暑さ解消に有効だということです。

オススメの組み合わせは、ベスト型のファンジャケット+長袖のコンプレッションです。

紹介している商品はあくまで一例です。

デザインなども踏まえて選ばれて良いように思います。

みなさん、熱中症に気を付けて夏を乗り切りましょう。

読んでくださってありがとうございます。 いただいたサポートは今後の勉強、書籍の購入に充てさせていただくとともに、私のやる気に変換させていただきます。