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中国語未経験者が転職・入社後に勉強するおすすめの方法

中国語未経験で中国企業転職した私が、おすすめの勉強法を書きます。中国語学習の専門家ではないので、働きながら勉強するときの考え方として参考にしていただければと思います。結論から言うと、中国語は未経験者が想定しているよりかは簡単に使えるようになります。

この記事は中国語未経験で、中国企業に入ってから勉強していきたいと考えている方向けに書いています。

想定の到達レベルは、テキストベースのやりとりなら大体わかり、自分で文章をある程度作成でき、口頭ベースの発言も事前に準備しておけば伝えらえるというレベルです。

このくらいのレベルまでは、日本支社で働いていても半年から二年くらいの期間で十分到達できると思います。

働きながら中国語を勉強するメリット

職場の一分一秒が中国語学習の教材になります。コスパ最強です。中国語未経験者だからといって聞き流してしまうのは資源の無駄遣いです。

日本支社で働いている中国人は、日本語を勉強した方がほとんどです。それなので、中国語を勉強する日本人にも共感を持てます。中国語を勉強すれば応援してもらえるでしょう。ちょっとした質問なら答えてくれると思います。

中国語には資格試験があるので、資格を使うことで会社に対して自分の頑張りを分かりやすい成果で示すことができます。ちょっと使えるようになると、「学習能力が高い凄い人」扱いしてもらえるかもしれません。

仕事のための中国語勉強の全体フロー

仕事のための中国語学習の全体図。最初は何から手をつけたらいいのか分かりにくいと思うので、要素を分解しました。

0.目標設定(超重要)

1.発音、四声

2.単語力

3.文法

4.リーディング(読解)

5.リスニング(聞き取り)

6.ライティング(優先順位低)

期限付きの目標を立てましょう(HSK4級がおすすめ)

他のことでもそうですが、目標や期限がないとだらけてしまいます。語学の勉強が他の勉強よりやりやすいのは点数が分かる資格試験があることです。

目標としては、HSKを受験することをおすすめします。中国現地での留学、就職等で使えるのはHSKなので、中国語検定よりもHSKがおすすめです。日本の英検等の資格と違って、HSKは6級が一番難しく、1級が一番簡単です。

中国語未経験者の最初の目標としては、HSK4級か3級をおすすめします。語学の勉強に苦手意識がない人は4級からスタートすることをおすすめします。

語学の勉強に苦手意識があったり、まず自信からつけたいという方は3級から受けてみてください。

それぞれの級の目安としては、履歴書に書けるのが4級、大学留学等に使えるのが5級程度と言われています。

TOEICみたいに1年の受験回数が多いので結構気軽に受けられると思います。

実はHSK4級合格レベルまでに必要な本は3冊だけです

1.単語帳(語彙力命です)

2.文法参考書

3.過去問

実際に買うときは最新版かどうか確認して購入してください。レベルチェック用の問題はweb上で無料公開されているものもあります。

発音だけはちゃんと先生に教えてもらったほうがいい。

正直テキトー発音でもある程度通じたりしますが、最初に正確な音を覚えると後で治すより圧倒的にコスパがいいので音はちゃんと先生に教えてもらうことを推奨します。NOVAでもECCでも、短い期間だけでも音はちゃんと教えてもらいましょう。

でも最初の発音の勉強ってストレス溜まるので、嫌になったら、諦めて単語学習に移ってください。単語は簡単に達成感得られるのでたのしいです。

youtubeでも高クオリティの学習素材がありますが、自分の声を聴いてもらってフィードバックをもらうことが大事です。

発音が大変過ぎと思ったら、諦めて次に進みましょう!発音を全力で勉強しなくても仕事で中国語は使えます。勉強をはじめることが大事です。日本語にない音があるので大変で当然です。ほかの勉強はもっと簡単に成長を感じられるので、そっちで気持ちを上げていきましょう。

中国語学習では単語力は正義です

大学受験の英語も単語力勝負みたいなところありますが、中国語も同じです。中国語は英語より文法がシンプルな分、英語よりも単語力命です。

単語帳を選ぶときは、見やすいこと、例文があること、例文に音声があること、発音記号が付いていることが大事です。私のおすすめは下記の単語帳です。音声も無料DLできます。

単語帳を買ったら、音声をダウンロード。音声に合わせて単語帳を見れば、音が勉強しやすいです。なれたら、音声の後を追って自分で繰り返してみましょう。まねして繰り返すことで体で音のリズム感を覚えられます。

この単語帳は1200語くらいありますが、おすすめとしては一日100個ペースぐらいでガーっと進めてしまったほうが、楽に進められると思います。進んでいるという気持ちを大切にしましょう。「もう10%は終わった」、「もう半分来た」、こういう感覚が大事です。

毎日20個を完璧にするという進め方だと、中々語数が増えないので焦ってしまいます。20個を丁寧に勉強するよりも、100個をザっと勉強したほうが自信がつきます。翌日に昨日勉強した分をザっと復習したほうが結果として早く覚えられます。

復習について理論的な背景が知りたい方はこちらのブログ記事をご参照ください。この方は英語学習の達人です。

中国企業で既に働いている場合は、会社でよく使う専門用語は、単語帳とは別に覚えてしまいましょう。仕事でよく使われる単語を集中して覚えると分かる単語が増えて楽しくなります。モチベーションになります。

文法はHSK対策テキストで覚えてしまいましょう

文法はこちらの本がおすすめです。紙の本は書き込めるので、電子書籍より紙のほうが扱いやすいと思います。

実際、単語帳の例文を見ているだけでもなんとなく傾向つかめるので、単語帳の例文も大事にしましょう。英語ほどの文法的な複雑さはなく、単語力があれば大体意味が分かる場合がほとんどだと思います。

リーディング(読解)

最初のうちは単語帳の例本を読むのが一番早いです。覚えたばかりの単語の勉強もできます。

単語帳の例文が考えずに分かるようになったら、職場の中国語のメールやメッセンジャーツールの文章で勉強しましょう。仕事で使える生きた中国語が学べます。わからない時はGoogle翻訳で「中国語→英語」で訳してみると大体わかります。「中国語→日本」にすると語順が違うからか、うまく訳せないときもあります。

Google翻訳はありがたいことに、音声も再生できるので、音も確認できます。

HSKを受験する方は単語帳の単語を一通り覚えた段階で過去問を解いてみるといいと思います。受験直前ではなく早めに一度解いておきましょう。そうすれば、何を補強する必要があるのか分かるので、試験前にカバーできます。

リスニング

先ほどの単語帳は音声付きなので、リスニングでも使えます。最初はテキストを見ながら聞いていた音声を音声だけで聞いてみましょう。聞き取れなかった例文にマークをつけておくと、復習するときに楽です。

見て読んでも分からない分は文法か単語力の問題です。見て読めば分かるのに、聴くと分からない場合はリスニング力の問題です。聞き取れない例文を集中的に復習すると、段々聞き取れる部分が増えます。

リスニングも単語帳の例文が大体分かったら、過去問のリスニング問題を解いてみてください。

ライティング

試験対策としても、仕事での必要としても優先順位は低めです。PCやスマホで中国語を打つ際はピンイン入力を使い、変換候補を見ながら入力すると思います。それなので書けなくても困る場面がありません。

それでも書けるようにしておきたい方は、HSK4級の単語帳の例文を書き写し覚えることをおすすめします。単語の復習をしながら出来ます。例文を覚えられれば文法の型が覚えられるので、文法の補強にもなります。

HSK5級を受験する際には80字程度書く必要があるのでライティングも勉強する必要が出てきます。そのときも単語帳の例文を覚えておけば、大抵の出題なら対応できてしまいます。

まとめ

やってみるとなんとかなるので、中国企業に入ったら勉強してみましょう。

目標がないとだらけてしまうので、資格試験をうまく目標として使ってみましょう。

単語力が特に大事です。

中国語未経験者がちょっと勉強して使えるようになると「すごい奴」扱いされます。








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