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宇野維正さんとの共著『日本代表とMr.Children』誕生の経緯など

すでに各所で話が出ておりますが、11月28日に宇野維正さんとの共著『日本代表とMr.Children』が発売になります。

ちなみに11月28日は、桜井和寿の盟友、名波浩の誕生日です。

もとはと言えば、ワールドカップの日本の戦いぶりやハリルホジッチとの関係性をミスチルと絡めてツイートしてまして、

そこからなんやかんで宇野さんとこのテーマの話になり、

こうなって、

そこからこんなのを作ったりして、

まあそこからいろいろあって宇野さんと一緒にソル・メディアさん(フットボリスタ)から本を出すということになりました。

ちゃんとしたサッカー関連の版元からこの本が出るという意味はとても大きいんじゃないでしょうか…

ミスチル×日本代表という話は何かの思いつきやゴシップの類、もしくはふざけた冗談ではなく、具体的に確認できる事象としてつながっているものがたくさんあり、そこから読み取れるものには「平成」という時代を振り返るうえで重要な示唆がぎっしりつまっているはず。本の作業を始める前に漠然と考えていたことが、今ではかなり確信めいたものになってきています。

本文自体は宇野さんとわたしの対談形式で書かれていますが、何となく話したことを起こしたものではなく、「がっつりリサーチして仮説を持って半日ほどディスカッション×3→それをもとに第一稿→さらに追加リサーチや加筆を行って分厚く」という感じで密度をかなり高めていきました。「思い込みだけで作った本」ではもちろんなくて、様々な角度から情報を集めたうえで、ファクトベースの議論をしていることを保証させていただきます。

ちなみに目次はこんな感じです


序 章 ミスチル世代とは何か?

第1章 JリーグとJポップの共犯関係
イノセント・ワールドにJリーグがやってきた
ミスチルが国民的バンドになるまで
みんな日本代表に夢を見ていた
JリーグがなければJポップはなかった!?

第2章 1998年のMr.Childrenとフランス大会
『深海』に潜った先にあったサッカーとの邂逅
フランス大会アジア最終予選の熱狂
初めてのワールドカップと世界の壁
名波浩との交流から生まれた「I'LL BE」
「終わりなき旅」の呪い

第3章 中田英寿が変えたもの
「LOVEはじめました」で中田の名前が歌われた理由
「君が代」騒動と「自分らしさ」
サッカー界に流れ込んできた文化人たち
ワールドカップ日韓大会の傷跡

第4章 日本サッカーの日本化、Mr.Childrenの日本回帰
上昇気流が止まった日本代表
ミスチル受容の変化
オシムが提唱した「日本サッカーの日本化」

第5章 長谷部誠とはMr.Childrenである
日本代表の生き字引
持続可能な社会、持続可能なミスチル
『心を整える。』とは何だったのか?

第6章 本田圭佑というMonster
繰り返された「ワールドカップ優勝宣言」
事務所分社化で縮まったミスチルとサッカーとの距離
ピッチの上の起業家、本田圭佑の功罪

第7章 「自分らしさ」の檻
ソーシャルメディア時代の日本代表
ハリルホジッチ解任と長谷部のキャプテンシー
ミスチルが辿った2010年代の「進化論」
「自分らしさ」の檻からの解放

終 章 平成が終わった後の日本代表とMr.Children


両方に興味ある方には面白く、どちらかにだけ興味ある方は新たな角度からの視点を獲得できる本に間違いなくなっていると思います。また、どちらにも強い関心のない方でも、この30年のムードを振り返るうえで最適な本になっています。

年末の読書用にぜひよろしくお願いいたします。


発売までこの本に使った資料の紹介やその他雑感的なものをこちらでちょこちょこ発信していければと思っていますのでそちらも合わせてぜひ。


あ、あとついでにもうすぐ刊行1年を迎える『夏フェス革命』も合わせてよろしくお願いいたします。


もし面白いと思っていただけたらよろしくお願いします。アウトプットの質向上のための書籍購入などに充てます。