
〈第4回:採択事業者紹介〉相談支援専門員のための面談AIおよびサービス等利用計画書自動生成システムの構築 【発達障害カウンセラー 久保田様】
2024年9月に発達障害カウンセラーとして独立された久保田様は保育園における発達指導、企業社員のメンタルケア、発達障害やAIについての講義、AIと人のハイブリットカウンセリングなどを行っています。
発達障害支援という領域に関わる中で、重要な役割を担う相談支援専門員が毎日の書類作成に追われて、利用者に十分に向き合えてないという現実を目の当たりにし、AIシステムを使った解決を目指しています。
相談支援専門員の現状
相談支援専門員は、障がいを持つ方やその家族が安心して生活できるよう、さまざまな支援を行っています。
まず、生活面や就労、医療、福祉サービスなどに関する相談を受け、必要な情報を提供します。また、利用者一人ひとりの状況や希望に合わせてサービス等利用計画を立て、目標達成に向けたサポートを行います。
さらに、福祉サービスの申請や手続きを支援し、サービス提供事業者との調整役としても機能します。他機関と連携しながら、利用者が抱える課題を総合的に解決するための調整を行うことも大きな役割です。
相談支援専門員は、日常生活の質の向上や社会参加の促進を目指し、きめ細やかな支援を提供しています。
相談支援専門員がかかえている課題

相談支援専門員の課題には、業務負担の多さと支援の質の確保が挙げられます。特に、障がい者一人ひとりに対する計画書作成に多くの時間を要し、その結果、利用者との直接的な関わりや相談業務に割ける時間が限られる状況です。
また、計画書作成には法的な知識や他機関との調整も必要で、業務の複雑さが相談支援専門員の負担を増しています。これにより、支援の質を維持しつつ業務負荷を軽減する効率化が課題となっています。
hinata-STARsで実施すること

相談支援専門員の業務改善を目指し、様々なアセスメントのデータから計画書の自動生成を行うAIプログラムを、この期間内で開発・実装することを目指します。現在、相談支援専門員は計画書作成に多くの時間を要しており、利用者との直接支援に割く時間が限られているため、業務の効率化が求められています。このAIシステムでは、アセスメントの対話内容を、AIの音声認識技術によりリアルタイムでテキスト化します。
さらに、自然言語処理(NLP)技術を用いてテキストデータを解析し、計画書の主要項目や利用者のニーズ、課題、目標などを自動抽出します。これにより、相談支援専門員は計画書作成の時間を大幅に削減し、生成された計画書の内容を微調整するだけで済むようになります。
また、AIは計画書のフォーマットや法令基準に基づいた文言を自動チェックし、記載ミスを防止する機能も備えます。音声データからの自動生成により、情報の漏れや入力の手間も軽減でき、支援の質を維持しながら業務負担を大幅に削減することが期待されます。
これにより、相談支援専門員は支援業務に集中でき、利用者との関係構築が深まり、よりきめ細やかなサポートが可能となります。
【運営事務局
■株式会社ATOMicaについて
社名 :株式会社ATOMica(アトミカ)
設立 :2019年4月5日
代表者 :代表取締役Co-CEO 嶋田 瑞生、南原 一輝
所在地 :宮崎県宮崎市橘通西3-10-32宮崎ナナイロ東館8階(本社)
東京都中央区日本橋1-4-1日本橋一丁目三井ビルディング5階THE E.A.S.T. 日本橋一丁目(東京オフィス)
URL :https://atomica.co.jp/
事業内容:ソーシャルコワーキング®︎の企画・開発・運営・共同運営、コミュニティテックの企画・開発・運営、コワーキングスペースの立ち上げ・運営支援、産学協同プロジェクトの企画、運営
■ReGACY Innovation Group株式会社について
社名 :ReGACY Innovation Group株式会社(英表記:ReGACY Innovation Group Inc.)
設立 :2022年2月2日
代表者 :代表取締役 成瀬 功一
所在地 :東京都千代田区神田神保町1-24-1 CIRCLES神保町Ⅱ 10階
URL :https://regacy-innovation.com/
事業内容:イノベーション戦略策定・実行管理、イノベーション組織・制度、CVC設立、新事業インキュベーション、オープンイノベーション、ベンチャー投資・M&A、プロダクト開発・ラボ事業、プライベートエクイティ事業