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〈第3回:採択事業者紹介〉極微量採血装置を用いた家畜伝染病に対する受託検査サービスの事業化【宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター 関口敏教授】

宮崎大学産業動物防疫リサーチセンターでは、動物の命を守り、食の安全・安心・安定供給を支えることを目指し、家畜の防疫対策に関する研究を続けています。特に、日本全国での家畜伝染病対策は喫緊の課題であり、予防や治療が難しい病気として知られる牛伝染性リンパ腫(BLV)をはじめとする様々な感染症への対応が求められています。しかし、全国の家畜保健衛生所や民間検査機関は獣医師不足やコストの問題、採血待ちなどの課題に直面しており、迅速かつ十分な危機管理体制を確立するには多くのハードルがあります。こうした現状を打破すべく、宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター 関口敏教授は、牛伝染性リンパ腫の早期発見と感染予防を目指した受託検査サービスの事業化に取り組んでいます。

これまでの取り組み

BLV検査の受託検査事業を開始

宮崎大学産業動物防疫リサーチセンターでは、牛伝染性リンパ腫(BLV)の受託検査事業を開始し、畜産農家の方々がいつでもどこでも検査を依頼し、検査結果をオンラインで受け取れるシステムを導入しました。これにより、迅速な情報提供が可能となり、畜産農家は検査の進捗や結果を効率的に把握することができます。このサービスはBLV感染対策の強化に貢献しており、畜産現場の負担を軽減しながら、安心して利用できるサービスを提供しています。

hinata STARsでの取組み

極微量採血装置を使った受託検査サービス

家畜の血液検査受託サービスの更なる発展を目指しています。新たに導入を検討している極微量採血装置は、家畜への負担を軽減し、手軽かつ迅速に血液を採取できる特徴があります。この装置の導入により、採血作業にかかる時間の短縮や効率化が期待され、特に労働力不足が課題とされる畜産現場での診療活動をサポートすることができます。また、採血後のサンプルは長期保存が可能なため、輸送コスト削減や保存環境の制約を緩和し、より広範なエリアでの検査提供が可能となります。こうした取り組みを通じて、BLV感染の早期発見と予防を目指し、畜産業界全体の持続可能性にも貢献することを目指しています。

事業者情報

所属先/役職:宮崎大学 産業動物防疫リサーチセンター 教授
所在地:宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1
ウェブサイト:https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/100000841_ja.html

運営事務局

■株式会社ATOMicaについて

社名 :株式会社ATOMica(アトミカ)
設立 :2019年4月5日
代表者 :代表取締役Co-CEO 嶋田 瑞生、南原 一輝
所在地 :宮崎県宮崎市橘通西3-10-32宮崎ナナイロ東館8階(本社)
東京都中央区日本橋1-4-1日本橋一丁目三井ビルディング5階THE E.A.S.T. 日本橋一丁目(東京オフィス)
URL :https://atomica.co.jp/
事業内容:ソーシャルコワーキング®︎の企画・開発・運営・共同運営、コミュニティテックの企画・開発・運営、コワーキングスペースの立ち上げ・運営支援、産学協同プロジェクトの企画、運営

■ReGACY Innovation Group株式会社について

社名 :ReGACY Innovation Group株式会社(英表記:ReGACY Innovation Group Inc.)
設立 :2022年2月2日
代表者 :代表取締役 成瀬 功一
所在地 :東京都千代田区神田神保町1-24-1 CIRCLES神保町Ⅱ 10階
URL :https://regacy-innovation.com/
事業内容:イノベーション戦略策定・実行管理、イノベーション組織・制度、CVC設立、新事業インキュベーション、オープンイノベーション、ベンチャー投資・M&A、プロダクト開発・ラボ事業、プライベートエクイティ事業


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