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キャリアに悩めるデザイナーへ、インハウスデザイナーという選択肢

初めまして。
株式会社レッドビジョン・クリエイティブチームのいとゆりです。

今年6月に中途で入社し、9カ月がたちました。
今回は自身の経験を元に、今後のキャリアに悩む制作会社勤務のデザイナーさんへ向けたお話をしていきます。

心身ともに疲れちゃった方の気持ちが楽になる選択肢が増えるといいなと思います。

●執筆のきっかけ

私が新卒で入った制作会社は絵にかいたようなブラック企業。終電どころか始発まで作業することもしばしば。
デザインの仕事は続けたいけど、一生この生活では体が保たないと途方に暮れ、その後数社の転職を経てたどり着いたのが、事業会社のインハウスデザイナーでした。

そこで今回は、過去の私と同じような悩みを抱える方へ、環境によってさまざまな働き方ができるし、その環境は自分で選べばいいんだよと伝えたいです。

●制作会社・事業会社のメリットとデメリット

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制作会社のデザイナーと事業会社のインハウスデザイナーそれぞれの経験を踏まえて、メリットとデメリットをご紹介します。

制作会社のデザイナー

◎メリット
・単発な案件が多いため、種類と数が豊富
・多種多様なジャンルのデザインに携われる
・技術面の教育体制が整っていることが多く、スキルアップしやすい
・自分のポートフォリオをボリュームアップできる
・クリエイティブ職に囲まれた環境なので、自然と刺激を受けられる
・社外とのやり取りが多いので、同業者の繋がりが広がる

△デメリット
・納品した瞬間に作品が手離れするので、世に出た制作物の成果が分からない
・軸や優先度がクライアントによって異なるので、ヒアリングを徹底し、クライアントの性質を知り、歩み寄る必要がある
・外部の代理店とやり取りをすることが多いので、社内では個人プレイの意識が強くなる

インハウスデザイナー

◎メリット
・自社の1つ1つの案件に対して長期間携わって成長させていくので、直接ユーザーの反応が分かる
・依頼から納品まで社内で完結するので、やり取りがスムーズに行える
・案件に長期的に携わるので、デザインスキル以外の技術(ライティング・SEO・解析など)も身に付けられる
・依頼者も同じ企業理念の元に動いているので、意思疎通が行いやすく、自分の意見を提案しやすい
・社内案件なので、納期の相談がしやすい
・クリエイティブ職でない依頼者と関わることが多いので、デザイナーの共通言語が通用しないため、誰にでも伝わるようなコミュニケーション力が鍛えられる
・さまざまな部署の同僚ができるので、デザインだけでなくその事業に関しての学びがある

△デメリット
・真新しいデザインを生み出す機会が少ない
・様々な職種からの依頼が多くを占めるため、クリエイティブ知識に差があるので、柔軟な対応力が必要
・制作会社に比べデザイナーの人数が少ないため、スキル面の刺激も少なくなるので、自らインプットの機会を作る必要がある

以上のメリットとデメリットを元に、自分に合った働き方はイメージができたと思います。
次にそれぞれの選ぶべきポイントをご紹介します。

●制作会社・事業会社を選ぶポイント

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メリットデメリッとをまとめると、ポイントはこんな感じです。

制作会社のデザイナー
・とにかくデザインスキルを伸ばしたい
・制作実績に憧れの案件、憧れの有名企業のクライアントがいる
・憧れのデザイナーの所属する事務所である
・自分に合ったデザインテイストの会社

インハウスデザイナー
・好きな業種の仕事
・商品やサービスに興味がある
・企業理念に共感できる
・デザイン以外のスキルも伸ばしていきたい

●具体的な例

これのポイントを基準に私はこのように選びました。

私の譲れない条件
・デザイン以外の知識も吸収したい
・1つのブランドに対して、深く長期的に携わりたい
・デザインスキルだけでなく、コミュニケーション力も磨き、人間力をアップさせたい
・企業理念「一人ひとりの心を動かし未来を変える」と、クレド(行動指針)鬼共感
・仕事も人生も最高に楽しみたい(クレドの1つです)
以上の全てを超越してきたのが、弊社レッドビジョンでした。
自分で選んだ自分にとってベストな環境で、学び多く有意義な日々を送ることができています。

●まとめ

現在はデザインだけでなく、ライティング・SEO・マーケティングなどの勉強もしながら働いています。
イケてるデザインを作る!ではなく、より成果の上がるデザインを作ろうという意識に変わりました。

また、今まで制作会社勤務では通らなかった道である、組織や理念浸透については社内研修に参加して学んでいます。
仕事の進め方・組織で働くとはどういうことか・同僚との人間関係の構築などの面で役に立っています。

このように、同じ職種でも環境によってさまざまな働き方があります。
もちろん、制作会社のデザイナーとインハウスデザイナーに優劣はありません。
目指すキャリアや、譲れない物は人それぞれですので、双方のデメリットもご紹介しました。
(現職のインハウスデザイナーのデメリットを書くのは正直心痛みました。笑)

無理に順応するのではなく、視野を広く持ち、自分に合った環境を選びませんか?
置かれた環境に悩めるデザイナーに、この記事が参考になれば幸いです。

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