山岳写真を勉強した2019年を写真30枚で振り返る

こんにちは、Redsugarです。

登山ブログを運営しながら写真のお勉強を始めた2019年、ひょんなことから山に一緒に行かせていただくようになった横田さんの真似をして、僕も2019年自分が撮影した写真を30枚選んでみることにしました。

思えば2019年は写真の勉強を本格的に始めた年となり、とにかくがむしゃらに山以外も写真を撮り続けました。その枚数なんと約RAWで3万枚……、利用しているカメラもD850に追加してD5300やD7200、はてはK-3などといろいろなカメラを使った年にもなりました。

全体的に年始から年末にかけて、だんだん自分の視線がストレートフォトに寄っていき、目の前にある景色を見て感動した自分を残すという方向性になっていったと考えています。

さて、前置きもほどほどにさっそく2019年を写真で不利買ってみたいと思います、あとに行けば行くほど視線が変わっていくようになっていると、いいな!

2019年の年始は西穂高岳へ向かいました、今思えばこれが2019年、写真を勉強することの始まりでした。
登山自体は日が傾く時間帯で、山の被写体力も強く、風も強く気温も低かったので、その後の雪山で朝焼けを撮影する経験のベースにはなったのですが…。

層で理解する奥行き感というnoteをその後描きましたが、そのきっかけとなったのがこちらの写真、それまで超広角を使わなくては奥行きや広さが出ないと思い込んでいたのですが、これは50㎜付近。画面を構成するものをしっかり組めば奥行きが出るんだということを知りました。

こちらは西穂高岳から見た笠ヶ岳、雪山で見る夕日は初めてのことで、感動的な体験だったことを覚えています。以後朝日の時間にナイトハイクで山に登るようになりました。

霧ヶ峰から角型フィルターのND1000を利用して撮影したショット、こういう写真確かにBBCとかナショジオで見たことあるけどこうやって撮るのか!ということを教わった一枚。時間を1枚の中に閉じ込めて色だけで構成するという普通の風景写真とは違う切り口でしたが、これはのちに景色を撮るんじゃなくて感情や時間を撮るんだという概念を思い出させてくれることとなりました。

夕日に染まる乗鞍岳、西穂高岳から見ていますがこのショットの撮影中にF4だと前景を緩めきれないということを知りました。被写界深度をコントロールして画面内の層をより明確に切り分けるということを知り、そのための2.8通しのレンズなんだ、ということを知る。

年始の登山ですっかりレーキングライトに魅せられた僕はナイトハイクで北横岳や那須岳に登り始めます、ですが一人だといろいろと忘れるもの。その中でこの一枚は偶然でもあったのですがちゃんと開放で層を切り分けて、「僕がその時見た景色」をありのままに映し出すことができた一枚。年末に意識し始めたストレートなフォトのスタートはこの一枚からでした。

那須岳と北横岳が終了して最後の冬山の浅間山。曇天でどうにもならないなと思っていた時にこれも「あ、きれいだな」と思ったところを撮影した一枚。それまでの絶景写真から僕の意識が遠のき始めましたのはこのころなのですが、まだ意識してこういうものを撮ることはできませんでした。

時は流れ春、実家に帰る機会があり家族で音更周辺の宿に宿泊していました、日高山脈に落ちる太陽がとてもきれいだった。デザイナーが本業なのですが、こういう記号的なショットをすぐに撮ってしまいますね。

帰りの飛行機から一枚、飛行機から撮影する写真がとても好きです。特に東北や北海道の景色は好き。

6月、湯ノ丸山や太郎山に登り始めます、夏に向けて登山再開。ナショジオ本を本格的に読んでいるころで、f22とかを使う理由を知り始めました。

「ストーリーを撮りましょう」ヘルツさんに言われた一言を初めてできたかもと思った瞬間は春に訪れました、自然の中での人の所作をちゃんと撮影したのはこれが最初でした。

7月、夏山シーズンが始まり最初は秋田駒ヶ岳へ、晴れの絶景もあったのですが一番心に残ったのはこの不安げな一枚。絶景ズドーンではなく、曇りの中で歩く不安そうな人とガスのもたげた雰囲気が気になりました。絶景を撮影する人はまずこういうの撮らないんだろうな、こういう視座がないもんなと穿った感じにメンタルが傾倒してめんどくさい人になり始めたのもこの辺。

秋田駒ヶ岳から下山して田沢湖へ、田沢湖また行きたいなぁ……。

鳥海山、何回か登っているので山岳写真を決めてくるぜと思い上った矢先。角型フィルターを利用した写真よりもこういう写真のほうが好きになっている自分がいることに気が付く。

鹿島槍ヶ岳、夕日を山頂でゲットしようとあがいているこの瞬間が一番エモかった、その時自分が感じている気持ちなどを大事にしないといい写真は撮れないんだなと学習、すごい景色は割とどこにでも転がっているけど感動はあんまり転がっていない。

夏山は五竜岳、鹿島槍ヶ岳など後立山を重点的に登る。だが基本レーキングライトの絶景ばかり狙っていたのであとになって後悔することに。その屈辱は9月の巻機山ですっきりさせられた。Twitterで#sugarpracticeを開始して、それまで撮らなかったものを撮り始めたことにより写真が本格的に楽しくなる。

通勤フォトを本格的に始めた、構図を極めるに基づいてタムキューだけで歩く日々。

マクロ撮影が楽しくなり、普段はマクロばっかり使うこととなる。

ぱくたそにも山の写真以外にこういうものをアップし始める、水滴フォトっていいよね。

マクロでお花をひたすら撮り続けた。

季節は秋になり気が付けば手元に先輩のK-3が、PENTAXの瀬尾さんと何回かお話しする機会があり、撮って出しを僕も始める。景色を見たその瞬間に感じたことからその場で絵を作り上げる、それで終わりっていうのがすごく眩しく見えた。

PENTAXばかりではなくニコンの色づくりを理解するためにも、ニコンで撮って出しを始める、そして初めて気が付く、2年近く使ってきて僕はこのカメラのことを何も知らないと。ニコンの特異な色とかがないかを探り始めて、彩度を低めにした退廃的な雰囲気に行きつく、しばらくこればっかり撮影。

PENTAXは色がきれい、調色とWBを組み合わせた色づくりはほかのメーカーで再現することは不可能で、撮影した時点でプリント直前までのものが出せる。おうちに帰ってPCで現像しなくても良いシステムで、そもそもの基礎力をめちゃくちゃ問われると思った。

冬に入るまでK-3を利用してとにかく撮影をした、昼休み1時間、ダメなときは15分でも撮りに行った。

山に行けない土日は朝早く起きて近所の田んぼに、見沼田んぼをホームとし始めたのは10月のこと。

ニコンの撮って出しと少し仲良くなる、僕の好みで明瞭ガリガリ挙げたものとか、記号的な写真が拍車がかかってゆく。

12月、年の瀬になって疲れがたまってきたのか、通勤練習がつらくなった。そんな矢先にAPS機の超広角を購入、50㎜F1.8も購入してレンズを変えて撮影を楽しんでいた。先輩から借りたK-3とリミテッド3兄弟の影響だ。

12月、ようやく行けた天狗岳。登山自体はいつも通りで撮るものを探して必死だった、疲れもあって頭がオーバーフローしそうで、下山時に泣きそうになった。

「何でもないものを技術で何とかしなくてもいい」そう気が付いたのは下山の時、目の前に出てきた紫の空がきれいで感動した。それをそのまま撮ればいいのかと気が付き、見たまんまを再現しようした、2019年の最後の最後でずーっと引っかかっていた自分にとっていい写真ってなんだ?の答えが出た、「自分が心の底からきれいだと思ったもの」を切り取って残したい。

12月31日、大晦日。朝は霧に包まれた見沼田んぼでさいたま新都心を見つめていた、散歩がてら車の中にカメラをおいて、「あっ」と思ったら取りに戻る。良いなと思うものを探そう、2020年は。そう思える締めくくりとなった。

いろいろありますが、僕は山が好きだし。
250回以上山に登って、150を超える山行記事を書いて、それは生き甲斐でした。
悔しいこともあるけれど、もう一回ちゃんと山に向き合って、ちゃんと写真を撮影して、楽しい記事を書いていきたいなと思います。

ちゃんと写真の勉強や、山の勉強をして、見た人が僕が撮った写真だなって、きれいで山に行きたくなるなっていう、そういうものが撮れるように、頑張ります。

登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。