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ファンがアーティストとミーティングしてファンだったからトゥモローもファイティンしたいとシンクしたこと


「OWV OFFICIAL FANMEETING -POST TOWN-」というイベントに参加してきました。場所は豊洲PIT、2022年4月10日でした。
自分は「OWV」(オウブ)という、吉本興業所属の4人組男性ダンスボーカルグループのファンで、ファンクラブにも入っています。

「ファンミーティングって何でしょうね?」「ライブと何が違うの?」
というのは至極もっともな疑問なのですが、48Gのファン向けに言うと、全国握手会のステージが一番近いかもしれません。何曲か披露して、ゲームで盛り上がる、ファンとのコミュニケーションをとる、という点で。
でもまあ、そもそも場所が豊洲PITですし、チケット代は1部、2部とあって各6000円だから、特典的な感覚はありません。なお最初に言っておきますけどお金を出して遠征した価値は十分すぎるほどありましたよ。


イベントの内容はこんな感じでした。
OP映像 アメコミ風の4人がオープンカーに乗っていてPOST TOWNに寄り道。
司会バンビーノの2人が支配人と従業員という役割で登場、OWVの4人がステージに入ってきて、アーティストだと名乗る。アーティストだと言うならパフォーマンスしてみてよ、ということで曲披露。
M1. Sound the Alarm (かっこいい曲として披露 ハンドマイク)
M2. What you waitin' for(ノれる曲として披露)
(アーティストなら自分たちの曲以外でも踊れるよね、というフリで)
ダンス披露 ダンシングフィッソン族 Remix 佐野文哉振付キレッキレ
ゲームコーナー
  1部 パートチェンジ UBAUBA、Roar
  2部 ダウトダンス Ready Set Go、Slam Dog
M3.1部 UBA UBA(撮可)
    2部 TALK TALK TALK(撮可)
M4.1部 TALK TALK TALK
    2部 So Picky(TwitterによるGet Awayとの投票)
VTR 鞄の中身チェックに見せかけたグッズ紹介
MC 6thシングル 7月発売発表、一人ずつの今日の感想コメント
4つの筒からそれぞれが選んで、中に入っている生クリームを浴びたらラッキーという体のゲーム⇒1部 本田康祐のみ、2部 4人とも
M5.PARTY 生クリームまみれのまま
ED映像 チケットを手にして車で走り去る4人

オフィシャルのライブレポートはこちら。さすが素晴らしいレポです。
https://www.universal-music.co.jp/owv/news/2022-04-15/

この他にもいろんなファンの方が詳細な、そしてOWVの魅力が伝わるような素晴らしいレポを書いて下さっているので、記憶力にも文章力にも欠ける自分は、ポイントのみの拙い感想を残しておこうと思います。

1 ゲームコーナーの楽しさ

一部はパートチェンジ。二部はダウトダンスでした。
ライブ後に友達に聞いたところ、K-Popで見たことがあるとのこと。
とっても面白かったです。

パートチェンジというのは、その場でポジションをシャッフルして、自分じゃないメンバーのポジションのダンスをするという遊び。、OWVは4人なのに(いや、むしろ4人という少人数だから)フォーメーションがすっごい複雑なので、UBA UBAも隊列を作るところで渋滞が発生し、Roarもうっかり自分のポジションにどんどん寄ってしまったりして、戸惑ったり叫んだりしているメンバーを見るのが、とても楽しかったです。
一部は配信がなかったのもあって、記憶を忘れないようにせめてRoarだけでも再現をしようと思ったのですが、残念ながら絵をかいたり映像を作ったりということが一切できないので、「OWVちびぐるみ」という二頭身のぬいぐるみを写真撮影して、ボラギノールCM風再現VTRを作ってみました。https://www.tiktok.com/@mmh_mm360/video/7087564053995851010?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=7087814436296525313

全体的に佐野文哉さんの空間把握能力とダンス記憶力の高さが光ってました。UBA UBAでOWVいち背の高い中川勝就さん、Roarでは二番目に背の高い浦野秀太さんのポジションが当たっていたのですが、両方とも関節が飛んでいくんじゃないかと思うくらいに大きく動かしていて、ほえぇえすげえぇぇ~と思いました。

・・・この遊び、48Gだとそもそもパフォーマンスするときにポジションが完全固定ではないから(よっぽどセンターとかじゃないと一人何ポジかやることが多いですよね。ほんとにすごいと思う。)あんまり新し味がないかもしれませんね。


ダウトダンスというのはイヤモニ+ヘッドフォンを装着して、一人だけ違う曲が流れている状態でダンスをして、そのメンバーが誰かを当てるゲーム。
一部のパートチェンジはスタンディングのままだったのですが、このゲームをするときに、こんな流れで観客を座らせてくれました。

自分は身長が160cmありません。でも、前の人の背の高さ(靴の高さも含む)にネガティブになると、今のOWVの現場は女性が多いけど、これから男性ファンが絶対的に来にくくなっちゃう。前の人が自分より背が低かったらラッキーくらいの気持ちで行くしかない。
なので、ダウトダンスのパートも、ダンスの様子はよく見えないのは仕方がないとあきらめていたら・・・!この配慮に一人で(気持ちは)万雷の拍手をしたら、同じ気持ちだった人がたくさんいたのか、主に後席からたくさんのパチパチが聞こえました。

大変どうでも良い話ですが、座りながら、数年前、友達の結婚式で、その上司が「新郎新婦はお座り下さい」と言うのを忘れたまま30分を超える長スピーチをしたのを思い出しました。上司より気が利くよOWV。


2 タイトルとセットリスト

今回のファンミーティング「POST TOWN」は「宿場町」という意味です。
いろんな意味を込められていると思うのですが、いちファンとしての自分は、2年目から3年目に向かうOWVが、3年目の誕生日の前日に、ファンと一緒にひと休みしてまた走り出す、という意味に受け取りました。

一部と二部に共通した曲は、「Sound the Alarm」「What you waitin' for」「TALK TALK TALK」「PARTY」の4曲。
「Sound the Alarm」は目覚まし時計みたいな鋭い曲で、一気にOWVのカッコよさに目を向けさせ、「What you waitin' for」で問答無用の楽しさを届ける。この2つを連続でやるのがファンの「好き」を考えて分かってて、すげーなと思いました。
「TALK TALK TALK」で感じたことはあとで書きます。
ゲームもクリーム砲も終わって一番最後のアンコール的に「PARTY」をやるのが、もう!
だってPartyってこういう歌詞の曲なんですよ。

人生常にHigh & Low ゆえに揺らぐMotivation
生きてくって時にHard work それならば まずTake a breath

ね、まさにひと休みする、宿場町みたいな曲じゃないですか?
パーティー@POST TOWNが、このファンミーティングじゃないですか?
「PARTY」の歌詞はこうつづきます。

燃料Chargeしたら もう一度 走り出そう One more try

ファンミーティングの後「POST TOWN」というタイトルに思いを馳せて、この「次に走り出すための燃料チャージとしての一休み」を自分たちで過ごすのではなくて、その時間をファンと共有するという発想を持ってくれたOWVのことが、嬉しくてたまりませんでした。

大変どうでも良い話ですが、「PARTY」のカラオケはDAMにしか入ってないんですけど、採点モード入れると、結構ないい点が出ます。これを読んでいる方がもしダニエル・J・ダービーにカラオケギャンブルを挑まれてしまったらこの曲を歌うことをお勧めします。


3 MCのバンビーノさん

このイベントのMCはバンビーノのお二人でした。
OWVとバンビーノさんのつながりは「バベる」という昨年12月に前編、1月に後編が放送されたTBSチャンネル(CS)の番組で共演したことに始まります。これは、たけだバーベキューさんが、宮崎牛や野菜やイセエビをバーベキューで焼いてくれて、そのとても美味しそうなバーベキュー料理をOWVとバンビーノさんが実に美味しそうに食べるという天国の様子を画面のこっちで見ながらニヤニヤして深夜に腹を空かせるという番組でした。
バンビーノ藤田さんがそのロケの際、恐ろしいほどに愛のあふれるブログを書いていただいて、OWVのたくさんのファンが多大な感謝をささげるとともに「君に胸キュン(ファンになる)気があるの?って」なったのでした。

2月のライブもコンビで来ていただいていました。

このブログの末尾に藤田さんが「Twitterでセットリスト探して、好きな曲わかりました!PARTYです!」と書いておられます。
そして1部、What you waitin' forの後、バンビーノさんが「これやりたーい!」(3:46~の間奏のダンスのとこ)って楽しそうに言いながら出て来られました。

好みの曲って人によって色々だとは思うのですけど、仮に年代や性別である程度親しんできた曲の傾向が分かるとすれば、30代~40代男性に耳なじみがよくて初見で楽しいと思いやすいのは、やっぱりこの2曲なのかな。
フェスとかでもやった欲しいなあ。

こんなことを書くのは大変失礼なのですが、バンビーノさんのMCの巧みさよ!OWVの4人のことやファンのことをよく知ってくれていて、本当にありがたさの極みです。声もめちゃくちゃ通るし、話もまとまって前にすすむし、その場の流れを暖かい笑いに導いてくれるし、本当にすごい。聞きほれてしまいました。

大変どうでも良い話ですが、バンビーノさんについてこれまで知っていたのは、そりゃもちろん「ダンソン」なんですけど、藤田さん(ニーブラされる方)が「クイズ☆タレント名鑑」いう番組の「ギリギリ有名人が逃走中」というコーナーに出ておられて、FUJIWARA藤本さんの「お前はせんちゃん(クールポコ。)枠や」というコメントが非常に印象に残っています。せんちゃんさんは、ほら、被り物してないから。。。


4 OP、ED映像

この公式ツイートの映像の冒頭で、OP映像がチラっと見られます。

現場で見たとき、ポップでおしゃれで、パロディ感とちょっとした毒っ気もあって、かわいいのにどこかカッコよくて、びっくりしました。この世の中に、推しグループの映像が「センス良~」と思う以上に幸せなことってありますでしょうか?いや、ない(反語)。

OP映像はチケットを飛ばしてしまって、それを取ろうとして失敗。車もエンストして、プスプスしていたら、たくさんの影が車を押してくれて路肩にあるPOST TOWNに入るという内容。
MCでOWVが観客に「車押してくれてありがとう」と言っていたので、車を押していたたくさんの影はファンの寓意だったようです。

いやいや、こっちこそ押させてくれてありがとうだよ!
自分に限らず、ファンというのはアーティストの重い荷物を持ちたがる人種なんじゃないかな。

話してもらったところで何が解決するわけでもないし、重い荷物を持ってるつもりになっているだけなんですけどね。時には一方的にその荷物を頬りだすこともあるし。

ED映像はゆっくりと車が走り出し、銀色のR、赤のL、赤のI、銀色のE、青のA、緑のSpecial Thanks QWVの標識を経て、黄色のチケットをもって勢いよく走り去りました。これにはどんな意味があるのでしょうか?

大変どうでも良い話ですが、自分はOP映像を見ながら心の中でひとり、【ねずっちごっこ】をして遊んでました。
「ととのいました。エンストした車とかけまして、OWVとときます。その心は、どちらもおす(押す/推す)なら今でしょう」

5 TALK TALK TALK

1部、2部ともにパフォーマンスして、2部では撮影可能だった「TALK TALK TALK」について、浦野秀太さんは「恋のはじまり」「相手を知る手段」とインタビューで答えていました。

曲の感じは全体的に大人っぽい、というより、老練・熟練という言葉が合うというような感覚を覚えます。
でも、歌詞を見ると、まだ恋が実っていない相手に対して、ずっと諦めずに「話そうよ」と言い続けているんですよね。両想いになれるかどうかなんて分からないけど、とにかくまずは「話そうよ」と。
そして「話そうよ」の理由が、「相手を知る手段」だということは、自分のことを伝えたいだけじゃなくて、対峙する相手との双方向的なコミュニケーションを明確に求めている。とても現代的です。

2部でこの曲を撮影可能=SNSで拡散してね、と設定したところに、OWVがまだ自分たちのことを知らないたくさんの人とも、まずは「話したいよ」と言っているような気がして(←妄想ですよ)、必死にスマホを掲げながらも、じーんとしてしまったのでした。

で、これが「恋のはじまり」だったとしたら、2歳の誕生日にこの曲をやってくれたOWVって、すごくかわいい。そして、2年目がまだ「はじまり」なら、これからもっと長い時間をOWVと過ごせる未来を期待できるのかな?とか考えて、嬉しくなってしまいました。


大変どうでも良い話ですが、昨晩、約5か月前に書いたnoteを読み返していました。

ここに書いているように、私は自分がファンであるアーティスト(アイドル)から、「応援ありがとう」と言われたときに、自分のこととして自然に受け止めることができません。頭では、自分も含めたファンの集合体に対して「ありがとう」と言ってくれてることは理解できるんですけど。
そんな自分が、ライブではない「ファンミーティング」というイベントに参加したレポが、このnoteでした。

思えばこのファンミーティングは、最初から最後までずっと、ステージにいるOWVは、舞台装置や映像、ゲームやMCのバンビーノさんのトークといういろいろな手段を駆使して、観客と双方向のコミュニケーションを取ろうとしていました。
そして特に「TALK TALK TALK」を聞いて、自分が好きな人たちは双方向のコミュニケーションを求めているのに、自分はそれを受け取らないというのは、それはあまりにも自分の感性が寂しいんじゃないかな、と思いました。

私は、推しに見られている。
きっと観客席じゃなくてオンラインで見ていたとしても見られているし、コミュニケーションを取りたいと思われている。
・・・すごい話ですよね、これは。
私もちょっとずつ、その気持ちを返していきたいなと思いました。

だってこんなにもOWVのファンミーティングが楽しくて、明日からも頑張ろうって思えたんだから。


追伸

2部では、ツイッターの投票機能を使って、So pickyかGet Awayのどちらをやるかを決めるというイベントがありました。それが「HKT48夏のホールツアー2016~HKTがAKB48グループを離脱?国民投票コンサート~」で、観客がウチワの表裏で「離脱」「残留」を示して投票しその結果でセトリを変える、という演出を思い出して、個人的にはまさに、じわるDAYSでした。









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