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働かないでほしい

働いてほしくない。
世間擦れしないで。

6つ子ニートアニメ「おそ松さん」にどハマりしたときに強く願って見ていた。こういう感情があるんだ、と新鮮に思った。

1期の終わり近く、いつまでもニートじゃだめだ、とばらばらと実家を出ていく6つ子たち。
自立してスーツ着て会社員やってる姿を見て吐き気がした。

つまんない先輩に調子を合わせてつまんなくなったり、
傷つく必要のない傷を心に負って性格が歪んだり、
飲み会に付き合わされて妙なマナーをそういうものなんだって思い込んじゃったり、
思い通りにいかないときイライラしても許されると勘違いしたり、
気持ち悪い処世術を身につけたり、
…などなど、
個性豊かなかわいいかわいいニートたちに社会が関与することで想定される悪影響がドっと頭に流れ込んできた。現実で嘔吐した。

アニメでこんなに揺さぶられるとは…。
以前そこそこ大きな会社の会社員をやっていた時に、閉じた狭い縄張りの中のきまりとか力関係に浸かった大人達を見てしまい、気持ち悪いな…とゾワゾワしたことなどの実体験と完全に重ね合わせていた。

6つ子たちはその後2期でまたニートに戻ってくれるので、私の心配は妄想で杞憂だったんだけど。

なんで今頃2015年冬アニメの話題を出したかというと、最近夢中で聞いている『匿名ラジオ』のパーソナリティ2人に、そして母体である変な会社・バーグハンバーグバーグの皆さんに、しみじみ抱いた感情が、「普通の労働をしないでいてくれて有難い」だから。

独特な感性の人達を集めて、会社として経済力を持って運営していてすごい。
ファンたちも、「この、人を傷つけない笑いがいいんだよね〜」みたいな独特の感性で見守っていて(そんな視点あります?)、あのしばしば遠投みたいになる笑いのスタイル、ファンとの深い信頼関係があるからやれるのかも、と思う。

広告依頼がじゃんじゃん来て仕事が潤う未来も望ましいですが、YouTubeの広告収入でお金が儲かってほしいなと願っています。動画、たくさん見ますね。

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