9 「辞めたい」と言われたら(2)

◆ 9 「辞めたい」と言われたら(2)
動作編を説明します。
「店長、ちょっといいですか?」「うん?どうしました?」「あのう、仕事、辞めたいんです・・・」
まず、姿勢をただして、きちんと向かい合います。正対します。作業をしていたら、もちろん、手を止めて・・・です。
そして、素直に、「驚き」を表現します。大げさではいけません。本当に、素直な表現が大切です。
「話を聞かせてもらえるかな?」と返します。「はい」「今、時間大丈夫?」「はい」
都合が悪いようならば、相手の希望する時間を尋ねます。
都合がよいならば、話を聞くステップに移ります。後方よりも、カフェなどのほうがよいでしょう。
場所を変える前に、「電話を一本だけいいかな?」と伝えます。「はい、どうぞ」「ありがとう。それじゃ、店頭で待っていてくれますか?すぐにいきます」「はい、わかりました」
この段階で、電話を一本というのは、「お願いごとをされて、聞き入れた」という事実を相手の記憶に残すためです。これで、こちらの話を聞き入れやすい状態になります。
カフェまでは、一緒に歩きます。この間、すこし緊張はありますが、サイドポジションを取ることがポイントになります。
カフェに入ったら、スタッフを先に座らせます。そして、一呼吸おいて着席します。注文したものがサービスされたら、身を乗り出し、相手と身体が斜めになるように座ります。
正対したままだと、緊張感がほぐれません。さりげなく、斜めのポジションを!
ここまでが、動作編のポイントです。立ち位置の取り方などで、コントロールを試みます。
それから、おもむろに話を始めましょう。最初に、いつも頑張ってもらっていることに感謝の言葉を伝えます。
話の主役は、スタッフです。店長は、聞き役です。聞き役ですが、聞きながら、スタッフの心を翻せるか、どうか?

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