8 「辞めたい」と言われたら(1)

◆ 8 「辞めたい」と言われたら(1)
離職率が高いことが悩みという店長さんの声をよく聞きます。離職率という言葉からは、「どのようにして、辞めさせないか?」というフレーズが浮かびます。これは、あまり良くはないと考えます。離職率よりも、定着率という言い方で、視点を変えることをお勧めします。「どのようにして、楽しく仕事を継続してもらうか?」というスタンスです。
まずは、そういう雰囲気をつくる努力を惜しまないで欲しいと思います。その中で、「辞めたいんですが・・・」と言われたときの対処の方法について書きます。
本人にとって、新たな目標、チャレンジしたいことが見つかっての「退職」希望であれば、積極的に背中を押してあげたいものです。
そうではなくて、現状に対して不満、不安がある場合は、「辞める」という気持ちが具体的に固まった時点で、手遅れです。悩む、迷う段階で、気づいて声をかけられなかった点が、アウト!もっとも、そんなマネジメントだから、「辞める」と言いだすわけです。
それでも、チャンスはあります!
スタッフは、スタッフなりに、いろいろと考えての結論です。かなりの時間を割いて、悩み、迷ってきたはずです。その思考結果に対して、是非を論じ対抗する姿勢は、歓迎できません。
申し出ている、今のスタッフの心情に歩みよるしかないのです。
動作編と会話編で具体的な事例として説明します。

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