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【会社説明会で人を集められるようになるまで】 採用モンスターの一年半の軌跡

IT業界の右も左もわからないまま2017年11月にメイプルシステムズに人事責任者として入社した私が、会社説明会を開催し毎回満席になるほど応募を獲得することができるようになった軌跡をご紹介したいと思います。
(メイプルシステムズについてはコチラ

採用?会社説明会やれば集まるじゃん?の非常識

前職では2000人規模のアミューズメント系の企業で、新卒一括採用をメイン業務として担当していた私。採用の王道パターンは、媒体に出す→説明会に呼び込む→面接をする→採用する が主流だと思っていました。
媒体にお金をかければ人が集まる、集めた人を説明会に呼び込みしっかりグリップすれば採用なんて余裕でできるでしょ!と甘く考えていました。


入社してすぐに代表の望月に
『私、会社説明会すごい得意で好きなんで、そこから応募者流入させて採用でしっかり結果だします!』
と意気込んで伝えたところ
『おっしーが思っているような会社じゃないようちは。。会社説明会開催しても人はこないんす。。媒体にお金もかけれないから、地道に一人一人にアプローチして知ってもらわないと、見てもらえないんす。。前の会社のやり方を一旦リセットして考えたほうがいいね』
という返答。
漫画のようにガーンってショックを受けて
一体私はどうすれば採用できるの?!
と入社当初からめちゃくちゃ不安に襲われました。
前職では採用に自信があり、特に会社説明会やプレゼンが得意だった私は
どうやって自分の強みを発揮していけばいいのか....と悩みました。
”お金は使わず、頭と体を使う”
なんとなくメイプルでの人事としてのスタンスは理解できた入社初日でした。

誰よりもメイプルのことを知っている人になる

人事として仕事で結果を出すためには誰よりも自社のことを知っていないとダメだという自論があり、入社の2ヶ月前から合間をぬって情報収集のためにメイプルに訪問していました。
入社前にやたらやる気満々のおばさんがしょっちゅう会社に来るなって
その頃の社員には思われていたかもしれません(笑)

 SES業界のこと、 メイプルの制度、社風、どんな人がどんな思いで入社を決めているのか、社長はどんな思いで会社を作ってこれからどうしていきたいのか。社員の将来の夢は?
たくさんの”なぜ?”を社長はじめ社員にぶつけてとにかく情報を集めました。

スカウトの嵐✉️まずは個別アプローチからスタート

入社してすぐに社長から採用ターゲットのペルソナを共有してもらいました。
私が入社する前までは人事専任者がおらず、社長が1人で人事をやっていたのもあり、どんな人を採用したくてどんな人がメイプルにあっているのかは、社長に聞けばすぐわかる状態でした。
そのペルソナに合った候補者をwantedlyの中から探していき、
一人一人にスカウトメールを打つ日々がスタートしました。
社長のポリシーとして”定型文のスカウトはNG”曰く
『定型文のラブレターもらっても気持ちって動かないでしょ』
って確かに正論。。。
しっかり経歴を読みこんで、なぜあなたに来て欲しいと思ったのか、
会いたいと思った気持ちを素直に一人一人、ラブレターを書くように送りました。それはもう地道な作業で1通作るのに最初は30分近くかかり、候補者を探すのも1時間近くかかり、なかなか多く件数が送れず毎日くたくたになって帰っていました。
『心をこめてスカウトを打っているけど、こんな地道な作業で採用ってうまくいくのかなぁ?いつか会社説明会で多くの人を集めて採用したいなぁ。』
私の気持ちの中ではまだ前職での成功体験を全部捨てる踏ん切りがつかない中で、個別採用を模索していく日々でした。

ラブストーリーは突然にー突然のラブレターのお返事ー

常にスカウトメールの返信は自分の携帯でも受信できるように設定をしておき、お返事がきたら秒で返信できるスタンスにしてました。
毎日携帯を眺めながら『返信こないかなぁ』と好きな人に想いを寄せる片思い女子のような気持ちでため息をついていたところ。

携帯が鳴り。。初めてのラブレターのお返事が。。。

嬉しくて自然と涙が出たのを今でも覚えています。
『私の想いがちゃんと届いて知名度も何もない会社なのに、興味をもってもらえた!やっと候補者に会える!』
ダイレクトリクルーティングってこれか!と思った瞬間でもありました。

スカウトメールマスターおっしー

お返事をもらえて自信がついた私は

・どんなスカウトメールが嬉しいか
・他の会社では書かないようなスカウトメールの文ってなんだろう
・転職考えてなくても会いたくなるような内容ってなんだろう

研究に研究を重ねました。
プロフィールの写真がふくろうと写っている子には
『ふくろう好きなんですか?私先日ふくろうカフェ行きました』
と書いたり
辛いラーメンが好きとプロフィールに書いている子には
”オススメの辛いラーメン5選”を送ったり
その方の"大事にしている言葉"に共感したら素直に感想を送ったり
とにかく会いたい気持ちを熱意を込めて書いたり
型にはまらないメッセージを考えながら送っていました。
少しでも”私の顔が見えるメッセージ”を送れば会いたいと思ってもらえるかもと考えていました。

続ければ続けるほど続々と嬉しい返信をいただけるようになり
この会社で採用絶対うまくやれる!と確信できた時でもありました。

*スカウトメールのコツ*
・個別に作成する
・リクルーティングの話だけにこだわらない
・返信したくなるような内容を心がける
・返信がきたらすぐに反応する

2018年1月”離職率100%を目指す”プレスリリース発表

より会社の色を濃くするために、”離職率100%を目指す”というキャッチーなプレスリリースを発表。会社を踏み台にしてステップアップしていこう、成長の先の卒業も応援するくらい、エンジニアのキャリア応援をしている会社ですと大体的に広報を始めました。
プレスリリースの詳しい内容は→こちら

スカウトメールの反応も以前より増して好調になり

私が入社して2ヶ月すぎた頃、プレスリリースの効果もあって採用が加速していきました。まさにこの頃社長に『おまえの採用モンスター級だな』
と呼ばれたことから採用モンスターと呼ばれるようになりました(笑)

エンジニアイベント”メイプルバー”の開催

社内交流と社外への認知度アップを目的にしたエンジニア交流会イベント”メイプルバー”を企画運営しました。少しでも会社に興味を持ってくれる人を呼んで会社の社風をみてもらえればという想いでスタート。
”無料でお酒が飲めてエンジニア同士が交流できる面白いイベントをやっている会社”として少しづつ認知度UPをしていきました。よりインパクトを出すために、デザイナーさんが毎回素敵なバナーを作ってくれたのも効果アップに繋がったと思います。

時にはZOZOスーツで体を張ったり。。(みんなありがとう。。)

毎回エンジニア用語をもじったタイトルをつけるのも、みんなでアイデアを出し合いながらすすめました。

『メイプルシステムズは知らなかったのですが、メイプルバーは知っていました!あのイベントを開催している会社なんですね。』と言っていただける機会が増え、イベントの集客も毎回満席になるほどになりました。

運営を楽しみながら参加してくれている社員がいたのも、とても助かりました。人事は1人じゃできないなということもこのイベントを通じて学びました。


*交流会イベント運営のメリット*
・会社の認知度アップ
・内定者の会社理解度アップ
・社員の帰属意識の醸成
・リファラル採用の促進


2018年5月熱意だけは誰にも負けない広報担当者の入社

イベント運営しかり、スカウトメールしかり、”社外に情報を届ける”ということの大事さに気付き始めた頃。広報担当者を採用したい!という話になり、広報の採用もすすめることになりました。
当初の採用のペルソナはベテランの広報経験者で、片っ端から経験者にあたっていました。
『なかなか会社の雰囲気に合う人いないなぁ...』
と思っていた時
たまたま20歳の女の子とBARで知り合いました。

広報の採用の話はその時にしなかったのですが、その女の子は私と社長の雰囲気を見て『この会社面白そう!何ができるかわかんないけどこんな感じで働きたい!』と思ってくれていたようで。
結果この出会いでメイプル初の広報担当者の採用が決まりました。
未経験、社会人3ヶ月目、とにかくメイプルが好き!という20歳の女の子がメイプルの広報を担当することになりました。

Wantedly フィード初バズり!更に認知度UP!

広報担当しずくに入社してもらってから、毎日フィードを書こう!ということで会社のことをとにかくたくさんフィードで発信してもらいました。

そんな中渾身の思いでつけたタイトルのこちらのフィードがバズり
5000view越え”私、可愛くないですか?(加工済み)"

”フィードがいつも面白い会社”としても認知度アップに繋がりました。

Twitter運用の開始!顔面加工広報/採用モンスター

エンジニアさんがたくさんいるSNSといえばTwitter!ということで、2018年9月頃から社長、広報、人事でTwitterを始めました。
最初は何を呟いていいのかわからないまま始まり、徐々にフォロワー数を増やすことができ、更に認知度アップを図ることができました。
Twitter運用のコツはこちらのnoteから↓
【Twitter採用のススメ】TwitterをはじめたらYouTuberになっちゃった人事のお話し

かなりキャラ立った設定でTwitterで自由に発信していきました。

2018年10月しずく主催メイプルもくもく会の開催

Twitterでメイプルに興味を持ってくれた方が増えてきたところで、より接点を増やすためにも、フォロワーさんが気軽にオフィスに遊びに来れるようなイベントを開催することになりました。

午前と午後2部制で開催し、1開催あたり15名前後のフォロワーさんがオフィスに遊びに来てくれました。全部で21回開催し総勢300名近いエンジニアさんと会うことができました。Twitterでもイベントの様子は口コミで広がり、もくもく会での認知度アップにも成功しました。

嬉しい感想もTwitter上でどんどん拡散されました。


*もくもく会のメリット*
・会社の認知度アップ
・オフィス訪問の敷居を下げる
・口コミの拡散
・ネットからのリアルな接触の場となる
*もくもく会のデメリット*
・参加メンバーの固定化
・コンテンツがないため飽きがでてきてしまう

2019年4月エンジニア向けセミナー開催

『どこの会社か分かんない会社の説明会やっても誰も来ないよ』
そう思っていた1年半前
それが今では”SESといえばメイプル”というところまで認知度がアップし、『このタイミングなら会社説明会をやっても来てくれるのではないか』
という確信が持てたため、満を辞しての開催を決定しました。
未経験エンジニア向けの”エンジニアが駆け出すためのセミナー”
経験者エンジニア向けの”エンジニアがキャリアを伸ばすためのセミナー”
2本立てで企画しました。
エンジニアが駆け出すセミナーの内容は、自己分析をメインに未経験エンジニアが必要なことをお伝えさせていただいています。↓アジェンダ

経験者セミナーはよりエンジニアとしての価値を高めるための目標設定の仕方と魅力的な経歴書の作り方、仕事を勝ち取るための方法をレクチャー✏️
↓アジェンダ

作ってみたはいいが、果たして人は集まってくれるのか。。。ドキドキしながらイベントページを公開✨

ヽ(;▽;)ノ
嬉しいことにあっという間に満席になり、待ちが出るほど参加者を集めることができました。1年半前は不可能だと思っていた会社説明会をやっと開催することができた瞬間でした。
嬉しくてまたちょっと泣いた。。。

多くの方からご参加いただき、アンケートでも喜びの声をいただけました。

*アンケート結果*
・自分のキャリアの積み上げ方に不安を感じていた。どうすれば自分のキャリアを伸ばし仕事を勝ち取れるのか、答えをもらえたと思いました。
・目標の設定が甘いと気づくことができました
・自分のキャリアプランに具体性が出た
・人事の立場からみた人材価値を知ることができた
などなど


ワークも入った説明会を設計したため、参加者の満足度も高い会社説明になったと思います。
(このセミナーのお申し込みはコチラ

最後まで読んでいただいてありがとうございました

以上が採用モンスターおっしーが会社説明会で人を集めることができるまでの軌跡です。
会社説明会ができるようになったのも私1人の力ではなく
いつでも二人三脚で採用に協力してくれる社長のもっちー
人一倍熱量もって会社を有名にしてくれたしずく
メイプルらしい動画でファンを増やしてくれたおのっぴ
素敵なクリエイティブで社外広報に尽力してくれたマリリン&きゅうくん
イベントをいつも手伝ってくれたメイプルメンバー
Twitterでのメイプルの活動を一緒にやってくれたメイプルメンバー
Twitterでメイプルの口コミを広げてくれたTwitterランドの皆様
もくもく会に参加してくれていつも応援の声をくれた参加者様
✨みんなの力があって開催ができたと思っています。✨

感謝の気持ちを伝えたくてnoteを久しぶりに書いてみました。
もう一つの書いた理由としては、私がこの会社に来て最初に苦戦したところをお伝えすることによって、人事で自分のやり方が通用しなくてがっかりしている方に少しでも希望を与えることができれば嬉しいなという気持ちもありました。

長々と読んでいただきありがとうございました!
これからもメイプルシステムズをよろしくお願いいたしますm(_ _)m

メイプルシステムズの面接受けてみたい!ってエンジニアの方は
採用モンスターまでDMを!
(結局採用目的やないかーい!byもっちー)

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