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これからの会社員に必要な“仕事のスタンス”

昨今、コロナによって急速にリモートワークが普及したように思います。みなさんの中にもリモートワークになった人は多いのではないでしょうか。

僕自身、リモートワークで働いていますが、リモートワークになったことで自分の「仕事量」が以前より明確になったと感じています。

日々のアウトプットや業務量が意外と少なかったり、会議やアポイントで時間がなかったはずが、リモートになった途端にto doがなくなったりと、仕事に対する“自分の介在度”がこれまで以上に浮き彫りになったように感じます。

少なからず働き方が変わったことで「仕事が楽になったな」と感じる一方で「仕事がなくなるかもしれない」という危機感も僕は抱くようになりました。

これからは、この“危機感”の有無が、サラリーマン大きくの市場価値に影響するのではないかと個人的に思っています。

仕事は“創り出す”もの

リモートワークでは「仕事は与えられるものだ」と思っている人と「仕事は自分で創り出すものだ」と考える人の差が浮き彫りになりました。

「リモートワークになって仕事が楽になった」と感じている人は要注意です。時間的な余裕が生まれることで楽になったと感じることは良いですが、そこに甘えて自分の働き方におけるアウトプットまで低下してしまうと自分の価値は下がっていきます。

「上司に言われたことだけやっていればいい」「今日はメールだけ返しておけばOKな日だ」みたいな働き方をしていると、転職するときに「何もできない人」になってしまいます。

「仕事は会社に与えてもらうものだ」という意識があるうちは、自分の価値も、得られるお金も限られます。

「なんでこんな頑張ったのに給料がこれだけなんだ」とか「次のボーナスは何か月分出るんだろう」とか、会社から振り込まれるお金ばかりに意識がいっている人は、自分の仕事の介在価値に目を向けてみてください。

会社はATMではなく「自分の価値に対する評価」を“お金”という形で支払っています。つまり、自分の価値を上げないことには仕事も給与も増えません。

「会社からお金をもらっている」という感覚ではなく「今月、自分が稼いだお金は〇〇万円だ」という感覚をもって、自分の給与と向き合うことが大切です。

もちろん、会社が正しく評価してくれないとか、給与制度が年功序列になっているとかっていう環境要素もありますが、そこも含めて自分の行動で変えていく気概を持つことも必要なのではないかと思います。

自分の仕事のスタンスを確かめる方法

こうした考え方を聞いて「まさにその通りだ!」と思った人は、自分が実際にできているか振り返ってみてください。

「仕事に追われている=仕事がある」と考えがちですが、その仕事が「やらされ仕事」なのか「自分で生み出した仕事なのか」を考えることが大切です。

この見極めは、休日明けの仕事を見るとわかります。

例えば、休日明けに出社した際、メールをチェックして「なんか今日は特にやることないな、上司も休みだし定時で帰ろう!」という人は、与えられた仕事だけをこなしている可能性が高いです。

誰かや何かの指示がないと仕事がない状態の人は、無意識のうちに会社に依存してしまう傾向があります。

決して良い悪いという話ではなく、事実として「会社に甘えてしまっている側面がある」ということです。もしその状態で給与に不満があるのであれば、自分の仕事の取り組み方を見直す必要があります。

会社は「仕事を産み出して、お金を稼げる人」に対価(給与)を払うのです。だからこそ「今日は時間を作って〇〇をやろう」と主体的に動ける人の価値は高いのです。

例えば、今のうちにやれなかったクライアントの整理をしようとか、来週のMTGの資料を事前にメールで送っておこうとか、自分から仕事を創ってこなす人は、途切れることなく仕事しています。

「自分からアクションを起こし続ける人」の仕事がなくなることがないのです。彼らは永遠に自分で仕事を創り続けることで自分の価値を発揮しています。

「どうせ働いたところで月給は同じだから、無駄に働かないほうがいい」という考え方の人もいますが、個人的にこの考え方は非常に勿体ないと思っています。

人よりも費やす時間や行動量が少ない分、目先の時給は高くなりますが、長期的に見ると他の人よりも経験値が少なくなり、仕事に対するスタンスも受け身になってしまいます。

人材の市場における評価は「自分の経験値」に紐づきます。成果を出す過程における「思考力」や「行動量」を増やすことが必要です。

毎月同じ額の給与をもらって働いていると、どうしても楽な方に流されがちですが、今の環境に甘えることなく、自分で仕事を創り出して行動することが大切です。

アフターコロナで目指す“サラリーマン像”

僕個人の意見ではありますが、これからのサラリーマンは「給与は自分で稼ぐもの」というスタンスのもとで、出世や転職、副業などを手段として使いつつ、自分で仕事を創り出す力を高めることが大事だと思います。

「副業でライティングスキルを身に着けよう」とか「動画編集スキルを身に着けて転職しよう」という動機も大切ですが、市場で評価されるのは「外注で済むスキル」ではなく「仕事を創り出す力」や「仕事を取ってくる力」です。

例え副業であっても、仕事を“もらっている”うちは時間の切り売りになってしまい、いつ仕事がなくなるかもわからない状態に変わりはありません。

より上流の過程に入り込んで、仕事を外注する側に回る方が、仕事の規模や動くお金の大きさ、得られる経験がより増えていきます。こうした経験を増やし、「自分でお金をひっぱってこれる人」になることが大切です。

「コイツの給与を増やしたら、もっと成果(売上)を出してくれるかもしれないな」と思ってもらえるような力を体得するほうが、働いていても楽しいし、結果としてそれが自分の価値につながると思っています。

繰り返しますが「上司に言われたことだけやっていればいい」「今日はメールだけ返しておけばOK」という働き方をしていると、いざ転職するときに「何もできない人」になってしまいます。

これからの働き方は、今の会社にぶら下がっていることに危機感を感じ、浮いた通勤時間等を利用して英語の勉強をしたり、自身のスキルアップに繋がる勉強をするなどのアクションを起こすことが大切です。

「どうしたら今よりも自分の価値や年収が上がるのか?」

この答えは「目先の時給や安定を考えるより、目の前の仕事を通じて、自分の経験値を増やし続けること」に尽きます。

コロナの影響によって働き方におけるシーンが変化しましたが、会社の倒産や休業手当が出ないという現実は、決して対岸の火事ではなく、明日は我が身かもしれません。

「たくさん仕事しても評価されないし、同僚も大したことないヤツばかりだから、自分が頑張っても意味はない」と思っていると、いつの間にか自分も「市場価値の低いサラリーマン」になってしまいます。

上司や同僚、会社の評価や環境変化を起点にせず、「自分の価値」を起点にして働き方を考えてみてください。

僕の書籍ブログでもこうした話を書いているので、合わせて読んでいただけたら嬉しいです。

参考になれば幸いです。

※この文章は、NECがnoteで開催する「#これからの仕事術」コンテストの参考作品として主催者の依頼により書いたものです。

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