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機会と称賛が挑戦につながる――従業員の意思を応援するRing/FORUM

1960年、東京・新橋のビルの屋上プレハブで、たったふたりから始まったリクルート。おかげさまで、2020年3月31日に創業60周年を迎えました。60周年にちなんで集めた60個の挑戦のストーリーの一部をご紹介します。

起業家精神を、日常・非日常で応援

リクルートのValuesのひとつに「個の尊重 Bet on Passion」があります。経営は従業員一人ひとりの違いを尊重し、そのユニークな発想や情熱を歓迎する、という思想。この思想を体現し、企業文化として伝承させてきた仕組みに、Ring(旧New RING)とFORUMがあります。

イノベーティブなアイデアを提案できる、非日常イベント『Ring』

新規事業提案コンテストRing。そのルーツは1982年に始まった業務密着型アイデアコンテストにさかのぼります。90年からは、通常業務の垣根を超えた非日常のチーミングとアイデアを歓迎する新規事業起案に特化したイベントとなり、『ゼクシィ』『スタディサプリ』といった事業・サービスが誕生しました。
IT化に舵を切った2015年には、それまでの年に一度のお祭りから、毎月のピッチコンテストにモデルチェンジ。18年には年に一度に戻り、仲間探しのためのワークショップやツールの整備、インキュベーションのための役職者のサポート強化、起案だけでなく応援や協力の形で多くの従業員が参加できる仕組みの導入など、従業員の起業家精神を鼓舞する仕組みとして、常に進化を続けています。

19年は971人の従業員から927件起案され、現在は8件のアイデアが実現に向けて準備段階に入っています。

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日々の仕事のなかのイノベーションを讃え合う『FORUM』

Ringが非日常的なアイデアを磨く機会であるのに対し、日常業務のなかで発見した課題をイノベーティブな手法で解決したベストプラクティスを讃えるのがFORUMです。リクルートは創業当時から、ベストプラクティスをプロセス含めて従業員同士シェアし、互いに高め合う文化を大切にしてきました。08年、当時主要な職種であった営業職において、担当事業を越えてプレゼン形式でナレッジシェアを行う『TOPGUN AWARD』がスタート。

職種が多様となった15年からは、エンジニア職、経営スタッフ職、事業開発職も加え、FORUMとして4部門制に拡大しました。約3万人の従業員のなかから、毎年各部門10組が選出され、彼らのベストプラクティスの裏側にあるナレッジをシェアしています。加えてエンジニア部門では、Indeedからもプレゼンターを招き、グループ全体でのナレッジの交流を図っています。

FORUMのポリシーは、トップからの表彰ではなく、仲間からの称賛です。発表会場だけでなくイントラビデオを通じて全従業員が発表を視聴することもできます。同じ悩みや課題に向き合う同僚に「参考になった」と喜ばれることこそが、発表者にとっては最大の賛辞。そして発表者のチャレンジ精神に刺激を受けた同僚たちが、「次は自分の番」と新たな課題に立ち向かっていくのです。

“Why are you here”と呼応する「場」の提供

新規事業やイノベーションはRingやFORUMといったイベントがあれば生まれるのでしょうか。
リクルートは創業以来、経営の原則のひとつに『個の尊重』を掲げてきました。今日その言葉は“Bet on Passion”と訳されています。従業員は、雇用形態や勤続年数に関わらず、自分の考えを発言する自由と責任がある。
そして経営は、一人ひとりの発見やアイデアが会社を良くすると信じ、一見荒唐無稽な提案であったとしても面白がって受け止め、経営の進化に活かしていくことが役割だ、という思想です。

リクルートでは日常的に、“Why are you here”に代表されるような、一人ひとりの主体性を問いかけるマネジメントが貫かれています。そのような日々の問いかけのなかで、従業員が意志をもって何かを選択した時に、堂々と表明できる場、背中を押してくれる場、それがRingやFORUMなのです。

これからもこれらのイベントは、日常のマネジメントと呼応する一連のマネジメントシステムとして、リクルートのコアコンピテンシーを支え、伝承していきます。

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*事業内容や所属などは取材時(2019年9月〜2020年2月)のものです。

■60周年にちなんだ、60個の挑戦のストーリー

2020年、おかげさまでリクルートは創業60周年を迎えました。
60周年にちなみ、リクルートのミッションであるOpportunities for Lifeの実現に向けて生まれてきたチャレンジを、60のストーリーでご紹介しています。https://60th.recruit-holdings.co.jp/list/


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