#4 頭に来てもアホとは戦うな! 田村耕太郎


2020.11.23~2020.11.29

前半部分はとても面白く線を引く手が止まらなかったが、後半は失速したイメージ。

今、近くに厄介な人が1人居るのだが、その人のことでイライラしてしまっている自分が馬鹿だということに気付くことができただけでもこの本を読む価値はあった。

以下、要点をまとめていく。

アホに時間も労力も使うな

本書では、自分の足を引っ張ってくる人間のことを「アホ」と呼んでいる。
アホに対して怒ったり注意したりイライラしたりすることは全て無駄である。アホは自分がアホだと気付いていないからアホなのだ。そんな人に使う時間は全て無駄になる。伝わらないからだ。

「何を言っているんだろうこの人は」と思われるだけならまだマシである。実際は"うるさい人だ"、"言いがかりを付けられた"と思われ、憎まれる事の方が多い。そうなってしまうと使った時間が無駄になるどころか損をすることになる。

アホに使った時間や労力がプラスになることはほとんどなく、基本はマイナス、良くてゼロなのである。


損切りの精神

”終わったことにこだわって、未来を無駄にしてはいけない”
”不条理に殺された親の立場になれば、大事な人生を仇討のために無駄にして、勝てるかどうかわからない決闘で恨みを晴らしてくれることを期待するより、子供の未来の成功を願うのではないか?”

上の二つの文章は、私が事あるごとに思い出す中学の先生の話をまた思い出させてくれた。


”映画館に観に行った映画が全然面白くない。この時、ほとんどの人は「でもせっかく見に来たから。もしかしたら後半から面白くなるかもしれないし。」と、最後まで映画を観る。この時、99%途中から面白くなることなどない映画を見続けると、チケット代だけでなく残りの1時間も無駄にすることになる。俺ならさっさと切り上げて損失を最小限に抑える。”というものだ。

この話を聞いてから「せっかく」という言葉が嫌いになった。そしてこの話は、これまで様々な選択をする際に大いに役に立っている。


戦略的コミュニケーション

・頭に来た人間にこそ、花を持たせて、調子に乗らせて、手中に収める
・相手がやっている行為を、他の人がやっている行為だとして対処方法を聞く
・嫌いな人ほど、頻繁にコミュニケーションを取る

要は、敵対心を剥き出しにして高圧的な態度で理詰めしたり、服従させようとするのではなく、友好的な態度で下から目線で接することで相手に気分よく自分に従わせるべきだということである。



この本を選んだ理由/目的

タイトルに惹かれた

今回の読書を通じて学んだ事

・アホ相手に本気にならない、上手く手のひらで転がす
・損失を被ったときこそ冷静に対処して最小限に抑える
・相手が自分に何を求めているのかをしっかり考える

この本の評価

1回で十分






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