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Favorers of Chambers

Paul Chambers である。



50年代~60年代ハードバップ期で恐らく最も活躍したであろうベーシストだ。

”対抗馬” にはS・ジョーンズ、P・ヒース、D・ワトキンズ(彼の従兄弟だったそう)、W・マーシャルetc・・・・の名前を挙げる事は出来るが吹き込み参加数等では断トツでこの人が群を抜いている。

吹き込み数ならあのレイ・ブラウンも双璧だが彼の場合はノーマン・グランツ系、すなわちClef・Norgran・Verveに限定されていたのに対しチェンバースはBlue Note,Prestige、Savoy、Vee-Jay・・・と大小様々なレコードレーベルにまたがっていたのが特筆される。





何故にかようにチェンバースは重用されたか?


ホーンライクなsolo(特にアルコ=弓弾きで)とか、極めてオーソドックスなベースライン・・・・等いくつも理由があるのだが、最大の理由は


『優れたアンサンブル能力』


これに尽きる。



Bass奏者にまず求められるのはとにもかくにも、フロントラインとリズムの橋渡し、であって強力なリーダーシップや超絶ソリストではない。
しかもこれをリズミック・ハーモニック両方の場面で展開しなくてはならず、だからこそこの能力に秀でていた彼にマイルスを筆頭に多くのバンマス達が目を付けたのであった。





”先代” のファーストコールは ミルトン・ヒントン、僕は幸運にも彼と直接接する機会を持てた事があるが


とにかくいい人,

であった。



誰とでも付き合えること・・・・・音楽的にも人間的にも。

これも特にBass弾きには必要な要素なんだろうな。(僕は不得手だが)




器用貧乏ではなくて、偉大なる中庸



キモになるのはこれだろう。










P・チェンバースといえば ”Bass On Top" の名前がすぐに出がちだが僕はこれ、








♪Whims of Chambers


『チェンバースの気まぐれ』、とでも訳せるのかな?

さりげない、なんてことない12小節ブルースだがこういう演奏にこそ彼の ”本質” が見え隠れしている。









よく唄ってるよなあ・・・・・・・・・。



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