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WEB Re-ClaM 第28回:クラシックミステリ原書刊行状況(2020/11)

Re-ClaM本誌、Re-ClaM eXの同時刊行、そして今月半ばには別冊Re-ClaMの刊行も控えておりますが、私は元気です。

★Henrietta Hamilton / The Two Hundred Ghost (Agora Books, 1956)

https://www.amazon.co.jp/dp/B08N6Y2QCV

以前同版元より第三作のAnswer in the Negativeが出たマイナーな女流作家ヘンリエッタ・ハミルトンのシリーズ第一作。良く続いたなあ。古本屋で起こる幽霊騒ぎが争点になる作品で、サリーとジョニーのヘルダー夫妻の馴れ初めが描かれる。

Ellery Queen / The Egyptian Cross Mystery (American Classic Mysteries, 1932)

https://www.amazon.co.jp/dp/1613161778

エラリー・クイーン『エジプト十字架の謎』(角川文庫他)の原書。他シリーズとして電子版も販売されているが、ペンズラー編の書籍としては電子版はない。

★ed. Martin Edwards / A Surprise for Christmas (British Library Crime Classics, 2020)

https://www.amazon.co.jp/dp/B08MFJVPX5

エドワーズ編のアンソロジー。カー「目に見えぬ凶器」、アリンガム「クリスマスの朝に」、マーシュ「ラジオは知っていた」など。チェスタトン、シリル・ヘアー、アントニイ・ギルバートなどの未訳作もあり。

★John Dickson Carr / The Lost Gallows (British Library Crime Classics, 1931)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08MFMT9ZW
ジョン・ディクスン・カー『絞首台の謎』(創元推理文庫)の原書。

Alan Clutton-Brock / Murder at Liberty Hall (Moonstone Press, 1941)

https://www.amazon.co.jp/dp/1899000224

Bruce Graeme / The Undetective (Moonstone Press, 1962)

https://www.amazon.co.jp/dp/1899000240

カーやクリストファー・セントジョン・スプリッグ、ドロシー・ボワーズを刊行したシリーズの新刊。クラットン・ブロックはミステリ創作は一作きりという大学教授、グレイムは日本では『エドウィン・ドルードのエピローグ』(原書房)が翻訳されている。なお、同版元ではグレイムの作品を継続的に紹介していくとのこと。

今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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