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折々のチェスのレシピ(430)少しだけ高度な知識をあなたに

序盤の駒組みにやや難があった黒ですが・・・

第1図

この局面からでもまだ十分に回復可能です。ただし、次の一手次第だと思われます。なんとなく(という曖昧な理由で)、キャスリングをしたくなる局面ではあります。

しかし、次に白からe4とされて黒は上の形で受けることになるでしょう。これはこれでまだ互角の範囲ですが、dファイルに駒が渋滞しており、いい形ではありません。特にビショップがどこにも効いていません。また、そのビショップは浮き駒になってもいます。

ということは、第1図で黒は、

ビショップの活用を目指したほうが得策だと言えます。もし同じようにe4とされても、

よく似ている局面になりますが、ビショップの活用に目処が立ち、d7のナイトもf1から展開できる形にした黒のほうに指したい手が残っています。一方の白は上の局面からこれといった手がありません。また、第1図でキャスリングをしてしまった場合、どこを攻めればいいのか相手に目標を与えてしまうことにもなります。


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