横歩取り最前線
先日の藤井聡太 王位棋聖 対 松尾歩 八段 第34期竜王戦2組ランキング戦では横歩取りになったが、ざっくりと羽生世代の一人で”横歩取りの中川”と呼ばれていたのが中川大輔四段(当時)。
当時というのは、第11回若獅子戦決勝戦の観戦記を読んでいるから(「近代将棋」昭和63年12月号”横歩取り最前線”)。
相手は佐藤康光四段(当時)
先手佐藤が中川の注文に迷わず飛び込んだ一局だった。
しかも最序盤から飛車角交換するという激しいもの。その後、先手▲4六角。対して後手は△8二角。▲同角成、△同銀、▲5五角で銀香両取り。
ここで中川は当然△8五飛打。
普通というか定跡的にはここは先手▲8六飛打のところ、佐藤は▲1一角成。
これが佐藤の新研究だった。
この激しい戦いの棋譜はこちら。
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