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【SSW11:WORKS】メッセージ性の強い楽曲と、チャレンジ精神あふれる人柄の魅力

ピアノ弾き語りシンガーソングライター、&CITY(アンドシティ)。就職・上京・転職・結婚など、彼女自身の体験をもとに書かれた歌詞は含蓄に富み、共感を誘う。代表曲や、今後の活動方針について聞いた。

豊かな人生経験から紡がれる楽曲群

2019年に本格始動した&CITYは、これまでに10曲のオリジナル曲を発表してきた。制作の際は、歌詞を書いてからメロディをつけることが多い。

「旅行が好きなのと、帰省をよくするのとで、以前は毎月のように飛行機に乗っていました。東京から鹿児島までのフライトは約2時間。歌詞を書くのにちょうどいいんです。最近は、過去に書き溜めたものを形にしていっています」。

代表作は、20年6月に配信リリースした『PALETTE』だ。

「昨年のコロナ禍で、妹や友人の結婚式が幾度も延期になりました。かつて経験したから分かるのですが、あれは勢いがないと乗り越えられないイベントです。身内だけならまだしも、職場の方々や友人などを巻き込むので、『失礼なことをしてしまわないだろうか』という緊張感がずっと続きます。

全部終わったときには、大学受験に合格したときのような達成感がありました。それが延期となると、気持ちが途切れちゃうんじゃないかと心配で」。

せめて自分にできることはないかと、音源を制作した。

「私の歌にどれだけの力があるか分からないけれど、少しでも気持ちを維持できるといいな、と思いながら作りました。ふたりが出逢ったころのときめきや、結婚式を決めた時のわくわく感を取り戻してもらえたら。

『あなたたちが出逢ったことを喜んでいる人たちがいるよ』『みんなのためにもうひとがんばりしましょう』というメッセージも込めています」。

アレンジやレコーディングには、プロミュージシャンの友人たちが関わっている。

「今はダウンロード販売やストリーミングのみですが、ちゃんとライブができる世の中になったら、CDを出すのが夢です。まだ発表していない曲を含めて、アルバムにしたいですね」。

どんな作品を世に出してくれるのか、期待したい。

ライブ配信を軸に、様々な自分をアピールしていく

TwitterやInstagram、はてはお弁当ブログにいたるまで、多数のSNSで情報発信をしている&CITY。

今後は、SHOWROOMでのライブ配信に力を入れる予定だ。

「私がどんな人間なのかっていうのを、もっと知ってもらいたいと思っています」。月額制ファンサイトの立ち上げも企画している。

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現在はピアノ弾き語りを中心に活動しているが、新たにウクレレも練習中だ。「ウクレレの音が好きなんですよね。夏はウクレレでライブが出来たらいいな」。

タレント・ゆりーるとのユニット『shoes』では、21年3月、新曲『will』を発表。旅立ちに際して、ともに過ごした日々への感謝と未来への希望を歌う卒業ソングだ。

「ユニットはソロ活動の真逆というか、バラエティ的な面を重視しています。私自身、普段とは違う自分を楽しみながら活動しています」。

遠い目標として、女性ファンだけを集めたホールライブを掲げる。「福山雅治さんが、年に一回くらい男性限定のライブをされているじゃないですか。あの逆バージョンをしてみたいです。JUJUさんの『スナックJUJU』や平井堅さんの『Ken's Bar』のようなコンセプトのライブにも憧れますね」。

彼女が踏み出そうとしている分野は、実に幅広い。まだ打ち合わせ段階の計画も含め、非常に忙しそうに見える。プライベートとの両立は大変ではないか?と訊いてみた。

「私は家庭科の先生をしていたくらい家事が得意で、すぐ終わらせられるんです。ちなみに家事分担は100:0で、旦那は何もしません。だからこそ文句も言わせないというか」と、彼女は笑った。

「そういえば昔から、妹や友達にも『いつ休んでるの?』と訊かれていました。でも自分としては、結構休んでいるし、まだまだやれます」。

無尽蔵なスタミナと好奇心で、どこまでも大きな夢を叶えてほしいものだ。

text:Momiji

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