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デザイン思考の実践に成功した話〜ライブ配信サービスの開発現場から〜

※タイトルはちょっと釣りです。

ロイ・マスタング大佐と同じ歳になってしまったプロダクトマネージャーのむくどりんです。大総統目指して頑張ります。

この記事は、ひと昔前に流行ったデザイン思考の考え方が好きならば、ライブ配信サービスがおすすめですよ!(だからREALITYに応募してみると良いよ!)という記事です。

1.デザイン思考って何だっけ?

デザイン思考がビジネスの世界で広まったのは、デザインコンサルファームIDEOのティム・ブラウンの「デザイン思考が世界を変える」という本かと思います。
ざっくりな説明をすると「こういうプロセスを踏めばイノベーティブなアイデアがつくれるよ!」みたいな考え方です。

いまいち広がらなかった理由として、実際は各フェーズの手法も多種多様で、習熟にとても時間がかかるので、「デザイン思考を導入しよう!」ですぐ成果に結びつきにくかった。というのもあるかと思います。
学生時代、デザイン思考の手法開発が専攻だったので個人的には悲しい。

2.エスノグラフィーという考え方

例えば「観察・共感」の中で取り上げられる手法に「エスノグラフィー」という手法があります。
元は民俗学などの分野で、実際に◯◯族の中に入り込み「観察」や「共感」をするというものです。

ちゃんとその民族と同じ服、食べ物を食べるそうです。

この手法をビジネスに応用とした事例として有名なのが

かなと思います(実際にはアプローチを真似た他社事例らしいですが)
どんな事例かと言うと
駅の自動販売機の売上を伸ばして欲しい
というお題に対して
自動販売機の上に時計を置く
という提案をした。というものです。

この提案を導くために、彼らは駅で一日中ユーザー観察をしたそうです。

大勢の乗降客を観察しているうちに、彼らは繰り返し見られれる一定のパターンに気づいた。電車が到着する前の数分間、人びとはプラットホームに立ったまま肩越しに広報の飲料スタンドを振り返り、腕時計をちらっと見やり、それからプラットホームの先に視線を送って電車が入ってこないかどうかを確認する。

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確かに、「自販機の上に時計を置く」という提案はずっと観察しないと出てこなさそうですね。

しかし、実際に「大勢のユーザー観察」を実践する機会は中々つくれない。

もちろん、BtoCサービスであれば何かしらかユーザーを観察する機会はあるかと思います。しかしユーザーがサービスを自然につかっている姿を観察だけする時間なんて、日々の業務の中では難しいかと思います。
結果、コンサルティング会社としては導入ができても、企業の事業部で導入するのか難しかった手法かなと思います。

3.ライブ配信は常にデザイン思考が実践できる

「ライブ配信」は当たり前ですがリアルタイムにユーザーが使います。
食事をしながら、寝起き、おやすみ前、友達と遊びながら時間やシーンも様々です。
常日頃「大勢のユーザーを観察」することが可能です。そのためそもそもの「観察・共感」がとてもしやすい。

つくるメンバーがみんな「観察・共感」している

会社でデザイン思考を導入を試みようとしたことがある方なら分かると思いますが、この「共感」を社内で伝えるのはとても難しい。なぜなら一緒につくるメンバーは「観察」をしていないので、まず「共感」をさせる必要がある。
その点、ライブ配信サービスの場合はつくるメンバーも日々ユーザーを見たりしているので「観察・共感」はほぼ終わっており「問題定義」から議論ができます。

ユーザー観察から新しい着想を得ることもある

そして新しい機能が出た時、それが配信に関わるものであればすぐユーザーが触っている声を聞けます。そしてライブ配信というサービスの特性上、「ユーザーがすぐ話題にしてくれる」のも大きなポイントです。
中には意図しない使い方から、新しい発想につながったりもします。

例えば 総合ランキング という機能 や 翻訳くん という機能もユーザー観察、テストから生まれたものと入れると思います。

何度か検証した所、多くのユーザーが楽しんでくれている。
ただ、自分が何をいくつもらったか?
今何位なのか?をリアルタイムには分からない。
そこで、今回の総合ランキング機能の開発に至りました。

実際にユーザーがカウンターを使って計測するシーンが多く見られた。

一方で「翻訳くん」は、REALITY初の海外リリースのタイミングで海外ユーザさんが爆増した中、海外ユーザさんとのコミュニケーションが難しいとの声があり、その助けをしたいという経緯で開発したものでまあまあ力の入った機能になってます。

エンジニアも含めユーザーが困っている配信を見ていたからこそ生まれた機能

4.あらゆるものがオンライン化する

これから先、あらゆるサービスでライブ配信、オンライン化が進むと、多くのサービスでこういった「ユーザー観察」がしやすくなるかと思います。
「ゲーム」や「コマース」など既に配信が組み合わさるものはもちろん、「教育」や「接客業」などもオンラインで進んでいるかと思います。そうなると、今後またビジネスの世界で「デザイン思考」が見直されて浸透する未来がくるかもしれませんね!

5.採用情報

もっとユーザーの観察や共感をして、新しいサービスを世に送り出したい!そんなプロダクトマネージャーもREALITYでは募集中です!

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