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モチベーション高く仕事するヒントは、自己理解とコミュニケーションにあり

複数人で仕事をする以上、「コミュニケーション」に課題はつきもの。特に何かを依頼したり指摘を伝えたりする場面では、どのように伝えると相手が気持ちよく動けるのか、どう伝えると気持ちが下がってしまうのか、想像するのが難しいですよね。

その原因の一つが、会話における自分の癖を知らないこと。自分の癖を意識しないと、時には相手を傷つけてしまう可能性もあります。というのもコミュニケーションの傾向は4つに分かれていて、それぞれのタイプに合う話し方が大きく異なるんです。

コーチングに基づいたタイプ分けを学ぶことで、自分自身を深く知って他者に合わせた話し方を意識する。そんな研修をスタートしたREADYFORでは、導入から半年以上経った今、社内のコミュニケーションが少しずつ変化してきました。

今回はこのタイプ分けに触れながら、研修の導入を決めた背景やその後の変化を探ります。

自分のタイプを知ることが解決の糸口

READYFORでは、2018年9月から全社員を対象に「コミュニケーション研修」を導入しました。2〜3時間程度の研修を全3回。3人または4人のチームに分かれるグループワークや、研修での疑問点を解消するフォローアップの時間も確保されています。

研修の目的は、コミュニケーションをより円滑にすること。その方法の一つとして学んだのが、自分の傾向を知って相手に合わせた話し方を選ぶためのタイプ分けです。

<タイプ別コミュニケーションの傾向>

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研修を受けたメンバーからは、「言われたくないことがタイプによって異なると知り、仕事に役立っている」「相手に合わせて仕事を頼めるようになった」との声が上がっています。

最初は半信半疑で研修に参加したメンバーも、受講後には研修のベースになったコーチングに通い始めたんだとか。仕事だけでなくプライベートにおいても、研修の成果を実感しているようです。

モチベーション高く働き続けるために

「自分と他者への理解を深めること」がポイントのこの研修は、COOの樋浦が導入を決断しました。現在のREADYFORに「自分への理解」「他者への理解」の2つが必要だと考えるようになったきっかけには、自身の経験があったと言います。

樋浦が「自分への理解」の必要性を痛感したきっかけは、CEO米良の長期休養。これまで米良と樋浦の2人で会社を引っ張っていた状態から、半年以上にわたって樋浦が1人で代表取締役を務めることに。当然、業務量も倍増。そんな状況の中で走り続けた彼は、気づかないうちに自分を消耗させていきます。

やる気があっても思考が長く続かない、夜が近づいてくるともう頑張れない……。すでに充電が切れかかっている状態なんだ、と自覚したのは、復帰した米良の姿を目の当たりにしたときでした。

「休養中に勉強したことを踏まえて、会社でこういうことをしてみたい!」「社会に向けてこんなことができるんじゃないか」といきいきと語る米良。半年以上走り抜けてヘトヘトになっている自分。その差を目の当たりにした樋浦は、米良と同じように熱量を持ってやりたいことを語っていた入社当初の自分を思い出します。

「入社した頃と比べて、目指したい方向もビジョンも変わっていない。でも、当時の僕は頑張りきれなくなっていた。この原因はもはや意志の問題ではなくて、自分の熱意を燃やし切ってしまったんじゃないか、と思い当たりました。理想的なパフォーマンスを発揮し続けるためには自分を動かす燃料、つまりエネルギーが必要なんだと実感したんです」

高い意欲を保ちながら理想的な仕事をし続けるには、どうすればいいのか。模索する過程で樋浦が出合ったのが、コーチング。パフォーマンスを出せる自分とはどのような状態なのか、そうあるためにはどんな条件が必要なのか──。自分への理解を一歩深めることが、彼がもともと持っていた熱量を取り戻すきっかけになったのです。

「僕らのようなみんなが挑戦している会社が走り続けるには、理想のコンディションで働くためにエネルギーのマネジメントが重要だなと実感しました」

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研修のもう一つのポイント「他者への理解」は、経営合宿がきっかけ。米良、CFO元田とともに互いを深く知るためのワークをやってみたことで、結果的に相手をもっと信頼できるようになったと言います。

それぞれ性格も話し方も異なる米良と元田、そして樋浦。「お互いに異なるタイプであることは理解しているつもりでした。一方で無意識のうちに、自分が当たり前にできることは相手もできるだろう、という前提に立っていたんです」

しかし、ワークをとおして「人であることしか共通していないくらいに僕らは違う、と腹落ちしました(笑)」と樋浦は語ります。

「どういう生き方をしてきて、どういうことが嫌でどういうことを嬉しいと感じるのかを共有したら、自分が全く理解し得ない感覚を米良さんと元田さんが持っていて、僕が切実に思っていることは彼らには想像もつかないんだなって実感しました」

そしてお互いに違うのだ、と受け入れたことが、さらなる信頼関係につながったと言います。「『米良さんにはこれを頼むと気持ちが下がるだろうから、代わりに得意そうなあのことを依頼しよう』と想像するようになった。効率がいいし、相手も自分の苦手を知った上でコミュニケーションをとってくれる。これってすごく安心できる状態なんだと実感しました」

自分を理解した上でお互いに違いを前提とすることが、安心して仕事できる環境につながり、より高いパフォーマンスを発揮する原動力になる。こう気づいた樋浦は、自分と他者の両方を理解するために全社員への研修の導入を決断したのです。

今回の研修を導入する上でベースとなった目標「信頼関係を基盤として、ひとりひとりが安心してエネルギー高く働き続けられる組織」について、樋浦がこう考えるようになった背景は、以下も合わせてご覧ください。


コミュニケーションのタイプを学ぶメリット

他のメンバーと同じように研修を受け、「考えているときの顔が怖いとフィードバックをもらいました。それをメンバーに共有して、『顔が怖くなっていたら教えて』ってお願いしたんです。そしたらみんな指摘してくれるようになって。苦手なことを知ってくれているので、自分を受け入れてもらえる安心感がありますね」と感想を話していた樋浦。

他のREADYFORメンバーは、どのような効果を実感しているのでしょうか?

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タイプの比率がこのように分かれたREADYFOR。それぞれのタイプのメンバーに、研修をきっかけにした変化や仕事で意識するようになったポイントを聞いてみました。

・「人の役に立って、感謝されると嬉しい」「反省しがちで、引きずりやすい」サポーター

「相手が求めていることを汲み取る」ことに気をつけています。
私は相手の想いが見えたときに喜びを感じるので、時間をかけて相手を理解したい傾向にあります。時には、この「ゆっくり」が裏目に出ることも..。
でも研修を通じてタイプごとの特徴を知ることができたので、内容を端的に早く話すか、データをもとに論理的に話すか….…などの相手に合わせた
関わり方ができるように心がけています!
(ソーシャルインパクトチーム 田中さん)

・「プロセスまでフィードバックしてほしい」「背景まで説明してちょっと話が長くなってしまう」アナライザー

「気持ちをもう少し重視する」ことを気をつけています。
これまでの僕は、理論を詰めすぎる傾向にあったんです。以前プロモータータイプの友人に「お前とは話し合いたくない(笑)」と言われた理由がわからなかったのですが、研修で「理論や根拠から始まる人ばかりではない」
と学んでようやく納得しました……!
それからはなるべく相手の気持ちを聞き、自分の気持ちも伝えるようになりました。仕事ができるメンバーはそのコミュニケーションが素敵だなと感じるので、僕も精進していきたいです。(プロダクト開発チーム 江面さん)

・「ゴールだけ明確になったら、あとは放っておいてほしい」「失敗したことがあったら自分から言う」コントローラー

自分が「褒められること」を重視していないため、
人を褒めるのが苦手な傾向があります。「他のタイプの人には自分の感覚の10倍褒めるくらいがちょうどいい」と研修でアドバイスをもらったので、
それを実践するよう努めています。

あとは自分がどうやって情報を知りたいのかがわかったので、
他のメンバーに「このような形でお願いしたい」と伝えたことで、
ストレスが少なくなりました。
(フルサポートチーム 町田さん)

・「結果が出たとき、とにかく褒められたい」「フィードバックはさらっとしてほしい」プロモーター

感情的思考が先に立ってしまうので、特にコントローラーやアナライザーと仕事をするときは、論理的に自分の意見を伝えられるように自分の意見を
事前にまとめてからコミュニケーションに臨んでいます。

思いついたら早口でまくしたててしまう傾向があるので、相手の状況や意見にも配慮しつつ、ゆっくりと話すように心がけるようになりました。(プロダクト開発チーム 大胡さん)

自分と周囲の傾向を学んだことで、どのメンバーもコミュニケーションへの意識が変化していることがうかがえますね。

自分のタイプを知ってみよう!

今回取り上げた研修でなくても、まずは自分や相手がこの表のどこに当てはまるかを考えることがコミュニケーションを意識するヒントになるはずです。

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タイプ分けについて詳しく知りたい場合は、こちらの本がおすすめ。
『コーチングから生まれた熱いビジネスチームをつくる4つのタイプ』(2002年、鈴木義幸著)

思わぬアイデアに出合えるのも一人ではなし得ないことを実現できるのも、コミュニケーションがあるからこそ。まずは自分を知ることから、コミュニケーションを楽しんでいきましょう!


text by 菊池 百合子

参照:https://coach.co.jp/whatscoaching/20170821.html

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