遺書、あるいは生に捧げる希望のうた【詩】


もう何も奪わないために
もう何の罪も犯さないために
もうなにもしないために
全てを与えるために
少しでもより一つらしくなるように

いなくなろうと努力する 
ことと
内省して創造を、自己かつ世界のこの場に送り出す 
ことは
輪郭を同じくするだろうか
対立するだろうか

創造するためには内省しなければならない
内省するためには自己の内に見つめられるものを持っていなければならない
自己の内に見つめられるものを持つためには外から獲得しなければならない

獲得しようとかき分ける草根が、他者の歩みを阻むかもしれない
獲得しようと伸ばす手が、他者に降りかかる光を陰に変えるかもしれない
獲得しようと見つめるその反対に、見つめられなかった者が倒れているかもしれない

これ以上罪を犯さないために
ここに伴う罪から逃れるために

獲得する努力と
失う努力と
選ぶことすら                                              臆病で

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