ソル・カマル イベントで迎えたライラさんの一つの結末と未来
ライラさんというキャラがいる。
ここではライラさんPを自認する筆者が、ライラさんに対する思いの丈を書いていく。
もちろんこれは泡沫Pの強火妄想も含まれており、「まぁそういう考えもあるんだな」くらいの気持ちで読んでいただきたい。
ボイス実装から一年間のライラさんの物語の進み方に脳が焼かれてしまったのですよ。
ライラさんの歴史
アイドルマスターシンデレラガールズというゲームの話。
このゲームは190人からのキャラクターが登場し、様々な物語が展開されている。
今は主に2016年スタートのリズムゲームでの展開だが、以前はケータイゲームで俗にモバマスと呼ばれるものが展開されていた(2012年〜2023年)(そっちが元祖である)。
残念な事に筆者はモバマスはほとんどplayしていなかったので詳細は伝聞で知るのみなのだが、モバマスはキャラの掘り下げが多く、そこでライラさんの出自について詳しく語られていた。
そだがデレステ(リズムゲーム)に主体が移るにつれてキャラクターボイスのついていなかったライラさんの出番は減り、我々応援してるPが自給自足で供給を作り出す日々となっていった。
何かちょっとしたきっかけでライラさんPが集まって祭りを催す様は周りのPからは奇怪なものと映ったであろう。
ところが運命は大きく変わる。
2022年に行われたSfCである。(総選挙)
ここでライラさんは予選グループBにて3位(得票率26%)という快挙を成し遂げる。これはワイルドカードで本線でシンデレラガールへ駆け上ったイヴ・サンタクロースという例外を除けばボイス未実装のキャラでは最高値である。
そこでライラさんへボイスが付くことが決定したことで、ライラさんの物語は大きく動き出すことになるのだ…
ライラさんって?
ところでデレマスのライラさんってどんな子よ? という話。
ライラさん(本名不詳)は16歳、ドバイ出身の金髪碧眼、褐色肌のアイドルである。
実家はドバイ有数の大富豪である。
ドバイの大富豪と言ってもピンとこない人が多いかもしれないだろう。わかりやすくドバイ人の平均年収を上げると2600万円くらいとのことだから、上位数%の富豪の桁外れな資産は推して知るべしだろう。もうお姫様と言っても過言ではないのだ。
そんな生まれながらにしてほぼありとあらゆるものを手に入れることができる地位にいたライラさんであるが、「自分にとって幸せとは」を考えるようになり、母の手伝いもあり、極東の日本へお付きのメイドさんと二人、ほとんど着の身着のまま逃げてきたのだ。
日本ではボロアパートに住み、明日の食事にも困る極貧生活を送っていたが、幸いな事に近隣の人に支えられ、精神的には豊かな生活を送っていた(お金はない)。
そんな時、Pと出会い、「恩返し」として皆に笑顔になってもらうアイドルへの道を歩み出す。もちろんお金を稼ぐごことが第一目的であるが。
ライラさんの物語
モバマス時代はどちらかというと生活に困っていたライラさんが描かれることが多く、ライラさんPは #ライラさんを盛るな飯を盛れ などというハッシュタグで自給自足していたものだ。
良くも悪くも何の進展もなく、好きに応援できていた時期である。
それが大きく変わったのがSfC以降である。
SfCとは簡単にいえばアイドルマスターシンデレラガールズの最も盛り上がる地獄のイベント、人気キャラ選出総選挙である。
前年度は声のついているキャラ、声のないキャラを分けての人気投票で、声優のついてないキャラは上位三名が報酬としてボイスがつくものだった。
2022年のSfCは方式を一新し、予選4ブロックに分け、上位五名が本戦進出。
その際、声のついていないキャラは声がつく、というものである。
そのSfC予選Bグループにおいてライラさんは3位、得票率26%という驚異的な数字を叩き出したのである(これはワイルドカードで本戦出場し、シンデレラガールとなったイヴ・サンタクロースを除けば、声のついていないキャラの中では順位得票率ともに圧倒的なものであった)。
その後、2023年にSfC報酬である初のイベント「Next Chapter」、リアルイベントである愛知公演があり、2024年初頭の「ワタシ御伽ばなシ」イベント、そして皆が待ち焦がれたナターリアとのユニットソル・カマルのイベント「バラカストーリア」と続き、ライラさんの物語は大きく動いていく。
さて、ライラさんPの中では一つの命題として「ライラさんはいつかドバイに帰り、物語は終了するのではないか」というのが議論されてきた。
それはライラさんが現状を「逃げている」「よくないことをしている」「父母を困らせている」と認識していることに起因する。
日本での恩返しが終わったら国に帰り父母へ恩返しをするのではないか。そんな懸念が常にあったのだ。
Next Chapterコミュではそのライラさんの心情を一ノ瀬志希が読み解いている。
詳細はコミュの内容を確認してもらううとして、ライラさんが無自覚であった事を明確に意識させるに足る助言を一ノ瀬志希は自らと重ねるように諭してくれていた(優しいお姉さん志希ちゃん好き)。
ここでライラさんは自分が「逃げている」事を明確に意識する。
逃げているとはつまり、答えを先延ばしにしているという事だ、と。
季節は巡り、次のイベント「ワタシ御伽ばなシ」。
これはライラさんも加わった演劇を行うメンバーで作られたイベントであり、楽曲や内容もライラさんに沿ったものであった(もちろん出演メンバーそれぞれに対する考察も深く、大変素晴らしいイベントコミュであったことはいうまでもない)。
このコミュ内でライラさんは『リデル』という役を演じる。
本の中の登場人物という役柄だ。
リデルは物語のキャラクターでありながら、自分の人生(役割)が決まっていること。それがどうしようもないこと。物語の読み手は自分で人生を選べることに「ずるい」と怒りを覚えている。
当て書きであろうこの脚本はライラさんが自覚していないもう一つの心情を明示した。
ライラさんは自由に未来を選びたいのだ。
例え他の人が羨むような煌びやかな生活やお城のような世界を知っていても、人生は自分で選ばなければ意味がないのだと。
そして今回のイベント「バラカストーリア」である。
ここでとうとうライラさんのモラトリアムは終わりを迎えた。
実家からの使者がライラさんの前に現れたのである。
ライラさんは選ばなくてはならない。どの道へ進むのかと。
月と太陽の逃避行
ここからは現在進行中のイベントのネタバレが含まれます。
ソル・カマルの新曲発表を控えたライラさんにメイドから「実家から使者が来る」との連絡が入る。
ナターリアはライラさんに逃避行を提案し、ちょうど長期のオフを取ろうとしていたのでいいのではないか、というPの後押しもあり、二人は広島(多分)へメイドと一緒に旅行に出かける。
ここで旅行を言い出したのがナターリアというのが非常にひっじょーに良い。
ライラさんを気遣い、支えようとしてくれている。
二人は旅行の中で絆を深め、互いがかけがえのない存在であると再認識する。
ライラさんはナターリアに対し、お姉ライラさんとして、ナターリアは「月は一人で寂しく輝いているだけではない。昼間にも見えているのは太陽が一緒にいるって教えている」(意訳)と。
二人は揃って前を向き、父の使者と相対するのだった。
ここでライラさんの物語は一つの決着を迎えたといえる。
逃げていることの自覚から始まり、次のイベントで自らの気持ちを整理し、今回のイベントで自らの意思を表示する。
それはモラトリアムの終焉であり、少女期の終わりでもある。
ライラさんPが長きにわたって議論してきた「ライラさんの物語には終わりがあるのではないか」、はこうして結論を出されたといえるだろう。
それも非常に前向きな形で。
ライラさんは自らが光り輝く一等星ではなく、誰かに寄り添い・寄り添われて輝く、それでも夜空では何よりも大きく輝く月なのだ。と。
これからもライラさんはライラさんであれ。
そんなライラさんを応援していこう。
おまけ
ライラさんのメイドさんがストーリーで重要なポジションで登場したバラカストーリア
そこでメイドさんは
1)方向音痴である
2)父親の使者と交渉できる地位にいる
3)ライラさんちの財布の管理をしている
4)日本語ペラペラである
5)ポニテである
ことが確定しました。
キャラ絵あるんだろ、デレステ運営くん? 早く出しなよ? ほらジャンプしてみ?