「再請求の審査はより厳しい」というのは本当か?ー不安を解消するポイントとは
社会保険労務士の松原です。
【本日のテーマ】
「「再請求の審査はより厳しい」というのは本当か?ー不安を解消するポイントとは」
ではどうぞ。↓
障害年金の「再請求」の審査について考えてみます。
障害年金の「再請求」とは、”過去に障害年金を請求したものの何らかの理由で権利が認められず、その時は納得して不服申し立てを行わなかった方が、準備を整えて再度手続きを行うケース“を指します。
そしてこの再請求を行う際、実に多くの方が「2回目だから、最初より審査が厳しくなるのではないだろうか?」との不安を抱えておられる場合が多いです。
とりわけ、「最初の請求が突っぱねられたことが記録として残っていて、また請求することを迷惑がられているのではないか?」という懸念を耳にすることも少なくありません。
たしかに、記録は確実に残っています。しかも再請求では過去の請求内容が審査の前提になるので、国側の医者や官僚の目は厳しいと言えるでしょう。
しかし、実務経験から言えば、「再請求だから特別に審査が厳しくなる」というわけではありません。厳しい・厳しくないということでいうと、
最初っから厳しいからです。
■ 審査官がまず行うこと
もし私が審査側の人間であれば、まず確認するのは過去書類です。具体的には2点。請求内容と、結果認がめられなかった理由。そして、過去に請求が認められなかった理由が2回目請求でも解消されていない、または事情が何も変わっていないのなら、再請求しても認められない可能性が高いのは当然。結論を変更する理由が何もないからです。
ここで重要なのは、再請求は「過去の請求を踏まえた新たな請求」であるという点です。つまり、過去請求がひとつの結果を出して終結している以上、それをベースとして全く新しい審査が行われるということ。
何が言いたいかというと、「再請求だから審査が厳しい」という不安を抱く必要はないということです。毎回毎回何度繰り返しても審査は一定の厳しさをもって行われます。だからこそ「最初から厳しい」とお伝えしています。
■ 再請求のポイント
”考え方を変える必要がある”とご提案します。
国側の審査の厳しさを心配するよりも、過去の請求が認められなかった理由を正しく理解し、それが解消されているかを確認することが再請求の本筋だからです(っていうかそれ以外ありません)。
例えば「初診日の信憑性が低い」と判断されたのであれば、再請求ではその部分を補強する証拠や資料を追加することが必須です。また、「身体の状態が重度ではない」と判断されたのであれば、当時と医学的評価が変わるのかどうなのかを、主治医の先生に検証してもらう必要があるということです。
したがって、「何回か請求すれば通るだろう」というものではあり得ませんし、「再請求するなら少なくとも半年は空けないとダメ」という期間もありません。事情が変わっていれば、すぐ再請求しても何も問題はありません。
結局、こういう作業を怠ると、結論は過去の請求と何も変わりません。同じ内容のことを同じように繰り返したら、同じ結果にしかならないからです。
そういう意味でいうと、厳しいのは国の審査ではなく、請求する側に突き付けられる考え方、準備、心構えの方ではないでしょうか。
まとめ:
もし、「2回目の審査に向けて全力を尽くしたいが、どうしても自分では解決できない」と感じた場合は、早めに社会保険労務士に相談することをお勧めします。専門家のサポートを受けることで、より確実な準備を進めることが可能です。
再請求にあたっては、不安にとらわれることなく冷静に準備を整え、過去の結果を乗り越えるお手続をなさってください。
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