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真贋の仏 軍荼利明王⑧

リーディングマスター・まさみちです。リーディングという読み解く力を駆使して、潜在意識や集合無意識に呑まれている心を紐解き、気づきをもたらし、苦悩を祓い、真実に従って生きられるように心理カウンセリングをしています。“見えないもの”が読み解けるとは、どんな感覚かを、全く霊的能力を持たない“物欲”と“証拠主義”と“愛なんて曖昧なものなどわからん”と言い切るような心の持ち主(まさちみ)が、霊性に目覚め、気づきを起こし、真実とは何か? 真理とは何か? という自己探求の世界にハマり込み、論理的解釈を備えて『実践的活用出来るもの』として提供するとどうなるか? と続けたところ、色々なことがわかるようになったので、解説する記事を書いています。(25/88)

仏教は習ってないけれど、ヨーガは習い勉強しました。習う前に、気づきの体験があり、それも「この人生、自分が仕組んだ流れの中にあるなら悲劇は気づきのサインに違いない!」“人生には青写真がある”というスピリチュアル情報を元に、自分と向き合ったことが切っ掛けでした。

みなさんに要約して伝えるなら、“いつも最高に願いが叶い続けている現実創造者は私自身だ”という真実があるものの、どうにもこうにも納得がいかない現実を突きつけられるので、それを丹念に紐解いていったら、様々なことがわかるようになったので、その気づきの片鱗を仏教はなんと伝えているのか? と、東寺に出かけたところ、立体曼荼羅が素晴らしくいいものが残っていたので、解説しています。

明王部の開設に入り、前回紹介した不動明王の内容を見ても、厳しくもとても温かい優しさを感じられるのではないかと思います。「そんなに怒らなくてもいいのに」とか思ったことありませんか? けれども、それ程まで怒り狂うなら、何かの問題が潜んでおり、それを紐解けるのは冷静な方であり、冷静であるが故に火に油を注いでいる事実だけが自分には見えていないなら、「必ず見つけ出さなければならない」とわかるものです。

⑧軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)
人は自然体のまま動こうとする働きがあります。自立しながら自然の流れと同調し、不和を起こしても、調和に返す働きに背かなければ、心が壊れることはないものです。問題が起こると、変化点を見つけ、再発防止の為に禁止令を出し、破ると罰則を伴う苦痛を与え強制的に従わせることを『秩序』と呼ぶようになりました。自国の平和を守る為、自治するを守る為、自営する組織を守る為、生活する家族を守る為、自活するを守る為に、規則を作り従うならよし従わないなら死を選べと「されて嫌な武力で解決する結果から目を背け、それで得られた平和は平和と呼ばないと知らぬもの」なのです。見せかけの“平和”を守り、“町”を守り、“組織”を守り、“家族”を守り、“糧”を守っても、人の『真心』は守られていない“不平”が高まり、“不満”が募り、“不備”に嘆き、“不快”を責め、“不遇”と動けなくなることばかりとなり、「助け合い」が必要とされつつも、「否定し合う」ことしか出来なくなっている問題が見えません。恐れの征服で秩序を作っても、真実の愛から生まれる真心は従えないのです。それでも目先の幸せの為に「敵」がいると信じ、倒し続けた結果、世界に「敵」などいないと知らされる現実を前に、途方に暮れるしかない事実が残っています。愛による無条件に支え配る(支配)環境は、邪鬼や悪魔の囁きにより蹂躙され、ことごとく破壊され欲望こそ真実の愛だと豪語するエゴに乗っ取られ、無条件の愛を全否定することが「親が子に示す愛」と錯覚した者たちがいたのです。友人になるには無条件でよいと感じつつも、家族の繋がりは条件付けした『取引』『比較』『恐怖』『差別』といったもので囲い込み、思考能力を奪い、言いなりになる道しか歩かせないようにしている現実があるのです。自身の中に眠る、純粋な思いに気づき、“困ったら無償で助ける”、“弱ったら代わりにやる”、“倒れたら担ぎ上げてでも共に行く”、“どれだけ落ち込んでも顔を上げるまで付き添う”、“自暴自棄になっても羽交い締めでてもここに愛があると教え”、“堕落を正当化するなら厳しく突き放し”、“言い訳をさせず”、“自分の中にある仏性に気づかせ”、“学ぶことが出来ていない体験から学び”、相手にも純粋さしか持ち合わせていないと解った時、全ての人々を愛の存在として認知出来る眼差しを与えてくれ、それには最愛のパートナーである伴侶を感じ取らせてくれる存在です。

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梵語名グンダリーから来ており、 梵語名の意味は「とぐろをまくもの」とされています。人の心は様々な想念が渦を巻くように絡みついており、その流れのことを指しています。その流れに逆らわずに一体化出来ると、問題の本質を見つけ、征服されている精神を解放することが出来ます。

この想念の渦(グンダリーエネルギー)に逆らい、我が意のままに動こうとすると、ゼンマイのようにネジがま巻かれ、力が蓄えられます。それを一気に放出することで絶大な力を発揮出来るというものでもある為、起死回生の一撃を返す為に、辛抱を重ねて、最後の一撃を食らわすか、食らうかは、力関係でしかありません。強い方が勝つものの、ゼンマイみたいなものである為、強い方が弱った時、その反動が確実に生まれて、仕返しを受けるのがカルマ(行為)の法則であり、業と呼ばれるものです。ゼンマイを巻く方も、巻かれる方もどちらも自分だと気づけると解消されますが、それには異性との純粋な交流が必要である為、人生を共にする伴侶が不可欠となります。

性的なエネルギーとも表現される領域であり、自身に見合う品のいい異性を求め、その最愛となる存在に向けての努力は、どこまでも底抜けに力を発揮出来る為、男性であれ、女性であれ、異性から求められる存在であることが歓喜となるものです。独身であっても、必ず自身の品位に相当する存在と引き合うと信じる力もこの軍荼利明王の加護であります。

腕が八本あるのが特徴的な象徴であり、意識が八方向に分散し、それぞれに意思や自我が存在するほど別々の価値基準を同時に持ち合わせているものだと知っておくことです。この腕一本一本に自由意思が存在しており、関わる人によって対応や顔を変えることを指しています。心の強さは、この腕が八本連携して二本のように動き出したとき、最大の力を発揮するものである為、バラバラにあるのは器用さでありつつ、弱さでもあると知ることです。また、処理できる心の整理の限度があることを告げているものでもあります。多様な価値観を受容するつつ、一芸に秀でる道を選ぶほど、力が増すことを示しています。

繋がり方
軍荼利明王が意中となる異性だとイメージを重ねます。
聴きたいことを、シチュエーションをイメージして、その環境下で、周りに誰がいるか配置して、質疑応答することです。この時、脳内で対話を終わらすことはせず、声を出して質疑することと、応答の言葉を紙に書き出すことをし、それも声を出して読み上げてください。
意中の人でなくても、目の前にある問題に対して側にいる異性を当てはめて、質疑応答することでも効果が得られます。

参考事例を紹介します。

自分(女)「とっても傷ついているの。どうしてこんな酷いことが出来るの?」
軍荼利明王(男)「嫌なことばかりしてくるから」

自分(女)「とっても傷ついているの。どうしてこんな酷いことが出来るの?」
軍荼利明王(男)「冷たいことしか言ってこないから」

自分(女)「とっても傷ついているの。どうしてこんな酷いことが出来るの?」
軍荼利明王(男)「貶(けな)すから」

自分(女)「とっても傷ついているの。どうしてこんな酷いことが出来るの?」
軍荼利明王(男)「酷いことしていると思っているからそのようにしているだけ」

自分(女)「とっても傷ついているの。どうしてこんな酷いことが出来るの?」
軍荼利明王(男)「自分の姿だと気づいてくれないから」

自分(女)「とっても傷ついているの。どうしてこんな酷いことが出来るの?」
軍荼利明王(男)「死ぬまで嘘を突き通すなら、それは本当のこととなりバレないと思い上がる卑怯な人だから」

自分(女)「あなたのこと大っ嫌い」
軍荼利明王(男)「自分を嫌うから、嫌われるだけだ」

自分(女)「どうしたらいいの?」
軍荼利明王(男)「こんな自分でも好きだと言って抱きしめたらいい」

自分(女)「大好きです」
軍荼利明王(男)(微笑んでいる)

といったやり取りが浮かぶかも知れません。

何気ない日常会話の違和感なども取り入れてみるとよいかも知れませんね。


いかがでしたでしょうか?


では、また。

リーディングマスター・まさみち。


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