地方に眠る投資の源泉

昨日は社会的投資やインパクト投資について最新の情報を聞いてみたいと思い、インパクト投資オンラインセミナー(GSG国内諮問委員会主催)を視聴してみた。

金融、投資業に関わっていないと理解が難しい専門的な内容も一部あったものの、社会課題を解決するために”投資”という手法を使って尽力されている方々のお話を聞いて大変刺激になった。

メインパネリストは、京信ソーシャルキャピタル代表取締役の国本 丈弘氏と、
リアルテックホールディングス取締役社長の藤井 昭剛 ヴィルヘルム氏

京信ソーシャルキャピタルは、まだ出来たばかりのVCでこれまでに累計約4億、計20社余りの会社へのエクイティ投資を行っている。

この会社がユニークなのは、必ずしもIPOやM&Aでエグジットさせることを目標にしているわけではなく、企業価値を1.5~2倍くらいに上げて、必要な経費は稼ぐものの、基本的には”社会課題を解決する”というインパクトを重視している点だ。

”エクイティの民主化”

を標榜しているところも面白いなと思った。

投資先の一つに、例えば「株式会社夢びと」という学びの場づくりを行っている会社がある。

ウェブを見るだけでも、かなり社会性の高い会社であるということが伝わってくるが、こうした会社を本気で支援しようというファンドが地方から生まれていることに勇気をもらえた気がする。

一方のリアルテックホールディングス社は、地球温暖化をはじめとする社会課題に対して本質的に課題解決できる事業に対して”のみ”投資を行うことを目指して立ち上がった会社だ。

リバネスという理工系の専門集団の会社と、ユーグレナが合同で立ち上げた投資会社で、世界中のディープテック優良企業約1,000社をウォッチしているとのこと。

ただ、リアルテック社の方も言われていたのが、日本では課題解決を行う優良な企業の多くが地方にあり、今後は特に地方におけるソーシング(案件発掘)に力を入れていきたいとのこと。

インパクト投資に関するこの辺りの動向も抑えながら、地方としてはどういった価値提供ができるのか、今一度考えてみるタイミングにあるのかもしれない。


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