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「月収100万円獲得できるのか?私の働き方実験#研究報告書」

ランサーズ新しい働き方LAB第1期研究員のumiです。

今回、株式会社LIFULLが運営する「Living Anywhere Commons」の指定企画に参加させていただくことになりました。

今回の研究は、新型コロナウイルスの影響により、必要とされる感染対策をとった上で、コミュニティに参加しました。

コミュニケーションツールとしては、おもに非接触で利用できるツールを使用し、情報交換を行いつつ実験を進めました。

◆実験の目的と背景

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数年前から新しい働き方を目指し、すでに活動をしていますが、とくにコミュニティもなく活動の幅を広げていくために限界があると感じていました。

そこで企画に参加することで、新しいキッカケづくりと可能性を模索し、フリーランスライターとして活動するためには、いったい何が必要なのか、改めて考えてみました。

◆検証したいと思っていたこと

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【フリーランスライターに必要なスキル】

1. どんなスキルを身につければ、一人前のライターとして認めてもらえるのか

2.   スキルアップをするために実践できることは何か

3.   過去の経験は、ライターにとってどのように影響しているのか

【情報を発信することで、仕事の受注を増やすことができるのか】

4.   認知度を高めることで、仕事量が変化するのか

5.   情報を受け取った相手が、仕事を依頼するための条件は何か

◆研究活動の概要

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1. スキルアップ調査

ライターを募集している会社を対象に、ライターのスキルについてのアンケート調査を実施し、顧客のニーズを把握する。

2.   コミュニティまたはSNSで情報を発信する

・活動状況を伝えることで、仕事量に変化が起こるのか

・定期的に情報を発信することで、フォロワー数と仕事量の関係性を分析する

3. 日常的に実践できることを継続する

・定期的にコミュニティに参加する(月1回以上)

・少しでも多くの本を読む

・睡眠の質を確保するための方法を実践する

◆アウトプット・成果

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【当初予定と実際の活動結果】

1. どんなスキルを身につければ、一人前のライターとして認めてもらえるのか

(当初の予定)スキルアップ調査

(予定から変更)某求人サイトを分析し、過去の経験から考察する

ライターを募集している会社を対象に、ライターのスキルについてのアンケート調査を実施し、顧客のニーズを把握しようと考えましたが、アンケート調査を作成し実施したところ、回答が得られませんでした。

そのため、アンケートの回答結果を自分なりに想定したところ、今回の実験において必ずしもアンケート結果が必要でないと判断しました。

そのため調査の方向性を修正しライターの募集がどのように行われているのか調査することで、ライターとして求められているニーズが把握できるのではないかと仮説を立てました。

例)求人募集に記載されている内容

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・募集職種(コピーライター / 企画ライティング / メディアライティング / SEOライター / 社労士ライター など)

・雇用形態(派遣 / 業務委託)

・エリア 

・週2~3日または在宅、リモートワーク

・経験(未経験・1年から3年以上) 

・学歴(問わないところもあり)

・ 月本数(1~40本)

・ 文字数(3.000~1万文字) 

・単価1本5000~1万円 

・スキル(Word・Excel・PowerPointなどオフィススイートの基本的な操作 / HTML・CSSに関する基本的な知識)

・コミュニケーションツール(Chatwork・Slack・Zoom・Trelloなど)

企業にとって人材を募集する場合、求人に特化したメディアに依頼することが多いのが現状です。そのため、求人募集の情報にライターとして求められているスキルが網羅されているのではないかと考えました。

しかしこの仮説を立証するには、今回の研究期間と限られた時間のなかでは難しいと考え、次回の自分の研究としました。

そこで、できる限りネットワークづくりを広げることで、スキルアップを図れるのか試みました。

【実施】

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・取材ライターブートキャンプへの参加

世界を軸に活躍する「フリーランスの新しい働き方」https://note.com/lab_lancers/n/nf02aac9db126

・気になるお店へアポイントをとり、取材依頼しブログへ掲載する

成田の新名所!次のツーリングは「成田ファームランド」でスイーツの旅https://smilecomco.com/tours/32661/

・業務委託契約中の案件で、積極的に取材をする

【考察】

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取材ライターブートキャンプに参加することで、過去の取材経験を振り返りつつ、自分の課題を見つめ直すよい機会となりました。

残念ながら今回、うまく取材ができない案件もありましたが、次のステップにいかすために振り返り、さらなるスキルアップの道を追求していきたいと思っているところなのです。

フリーランスのライターとして、どうすれば一人前になるのか、については開拓中のため、また結論はでていません。しかし自分の知識や技術を増やしつつ、妥協をせずに納品し続けることで少しずつでも近づいていくのではないかと感じています。

2.   スキルアップをするために、実践できることは何か

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【実施・結果】

① 定期的にコミュニティに参加する(月1回以上)

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・働き方LAB

いろんな活動や情報を知ることで、新たな発想がうまれる契機となりました。

・HafHコミュニティ(Slackを活用)

同じ趣味をもつコミュニティに参加することで、仕事と休日のバランスをとりやすくリフレッシュすることができる環境。

・Living Anywhere Commons(Slackを活用)

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ツーリングの拠点に!「Living Anywhere Commons 」AIZU-BANDAI(会津磐梯)https://smilecomco.com/tours/35726/

ワーケーションとして利用するフリーランスの活動を通し、新たなつながりを創ることができました。

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コミュニティ専用で使用している「#ハッシュタグ」を使用し、Twitterの投稿を実施することで、コミュニティでつながっている人以外の方ともコミュニケーションツールとしても有益。

「コワーキングスペースの意義や価値について,たとえば,ほぼ全て(96%)の利用者が,スペースのメンバー間で重要な価値を持つのはコミュニティと回答している。また,スペースにおいて最も重要なこととして,他者との交流(84%),利用時間の柔軟性(83%),偶然的な発見の奨励(82%)が挙げられている」1)

コロナ禍で対面でのコミュニケーションがとりづらい環境でしたが、コミュニティに参加し、普段気づけなかった価値観やつながりを通して経験を振り返るきっかけができたことで有意義な時間を過ごすことができました。

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「コワーキングスペースの様態:国内施設に関する記述統計分析」の研究結果でも定義されているように、コミュニティの意義や価値として、他者との交流が挙げられていることから、実験を通して体感することができたことはひとつの成果として考えています。

② 少しでも多くの本を読む

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子どもの頃より1日1冊は本を読むよう教育されてきましたが、いまだに実現できておらず課題として残っています。また大人になってから毎日本を読むという習慣が少なくなったことに気づきました。

今回の実験では過去に読んだ本をもう一度開き、新たに気になる本をいくつか読破。さらに本を読みたいときは、持ち運びなどの心配がないKindleを利用しました。それでも、紙をパラパラとめくる本の良さも捨てがたく、自分の考え方だけで物事を解決できないときには本屋を訪れ、新しい情報を模索して新たな発想を得るために出かけるようにしました。

子どもの頃からの目標でもある1日1冊本を読むというハードルは、大人になってもまだ実現には至らず、これからもできる限りチャレンジし続けたいと思っているところなのです。

③ 睡眠の質を確保するための方法を実践する

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その日に仕上げる必要がある原稿でない限りは、夜作成した場合、必ずもういちど朝確認するようにしています。夜の段階で良く書けたと自分で思っていた文章も、朝読み返すと何故よいと思ったのか自分でも分からなくなるほどひどい文章であることが多いからなのです。

そのため朝の時間は、私にとって貴重な時間でもあります。

でも、じつは朝は苦手です。そこで8月から朝活を始めてみましたが、途中で挫折し、研究期間中に再チャレンジをしています。

続けるコツとしては、無理をしないこと。のんびり朝活スタイルで、継続することに意味があると思い、チャレンジしているところです。

初めてみて良かったと思えることは、朝自然に目が覚めること、夜は早く眠くなるので生活のリズムが整いやすくなりました。

何でもそうですが、楽しみながら続けられるのが一番だと思っています。

3.   過去の経験は、ライターにとってどのように影響しているのか

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【実施】

ライター案件への応募

【結果】

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気になる募集があれば、積極的に応募をしてみました。

専門分野は医療系なので、取材ライターに応募。かなり表記ルールがあり、いままでとは違うテイストの案件でした。

その他に、原稿の書き起こしやプレスリリースのまとめ記事作成など。

何でもチャレンジは必要なのです。

・契約1件

・単発1件

【考察】

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継続案件になると週2~3日以上の募集が多く、他の仕事との両立を考えつつ、しっかり精度を担保するとなると請け負う仕事量も考える必要があります。仕事を受けても、締め切りに間に合わないというのは避けたいところなのです。

また、あまりにも単価が安すぎる案件や契約なしでの受注は避けることが望ましく、できる限り未然に防ぐことができるトラブルは回避した方がよいと考えています。

案件に応募し採用に至るまでには、やはり経験がある方が有利な気がしますが、だからといって必ずしも「未経験で採用数が少ないか」というと、そういうワケでもないと思っています。

理由として会社によっては、最初から教えるという意味では、未経験の方が教えやすいというメリットがあるからです。そのため案件に応募するときに、応募しようとしている会社がどんな人材を求めているのかを把握し面接のときに確認しておくとよいのかもしれません。

最近では、事前にテストライティングがあるところが多いので、初心者であっても経歴や年齢などを気にせず参入できるのがライターの世界なのかもしれないと感じています。

4.   認知度を高めることで、仕事量が変化するのか

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【実施】

Twitterの運用方法を学びアウトプットしていきました。

1日1ツイートを目指したのですが、いったい何を発信すればよいのか分からず、できることから始めてみました。

① 気になる投稿にいいねをしてみる

② 挨拶をしてみる

③ ブログと紐づけられているTwitterを分析

④ スペースと言われるコミュニティに参加

結論:Twitterを運用したことで、仕事量に変化はあったのか(最後に検証)

【結果】

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① 気になる投稿にいいねをしてみる

「いいね」と思える投稿にアクションを起こすことで、ときどき返信をしてくれることがありました。

② 挨拶をしてみる

投稿する時間がフォロワー数に影響するのではないかと仮説を立て、朝の時間に挨拶をする習慣を取り入れてみました。

ハッシュタグを工夫し、できる限り続けたことで同じ環境でTwitterで発信している方とつながりフォロワー数が微増しました。

③ ブログに紐づけられているTwitterを分析

ブログ専用のTwitterと個人用のアカウントで検証しました。フォロワー数が少ないTwitterからの反応は当然反応は少ないのですが、ハッシュタグをつけることで拡散されることもありました。

④ スペースというコミュニティに参加してみる

不定期で開催される、誰でも参加できるコミュニティです。

興味のある内容であれば、研修に参加するよりコストはかからず有益なツールとして活用することができます。

スクリーンショット (14)

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フォロワー数:451(2021年11月26日時点)

【考察】

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8月は積極的にTwitterを運用し、ハッシュタグの活用とスペースへの参加によってフォロワー数が増える結果となりました。

9月は本業が忙しく時間が確保できず、投稿数が半減。それにも関わらず、プロフィールへのアクセスは伸びました。9月にはバナー制作を依頼し、アイコンを変更、プロフィールを変更したことが影響しました。

8月と9月を比較した結果、投稿数とフォロワーには一定の関係性があり、フォロワーを増やし認知度を上げるためには、フォロワーが興味のある投稿を続けることが必須であると分析しました。

10月は、休息を取り入れつつ投稿数をアップ。投稿内容に興味を持ってもらえた評価としてフォロワー数が増えました。9月と10月のプロフィールのアクセス状況から投稿数に関わらず、バナー変更によりプロフィールへの関心度が高くなることが検証されました。

結局のところ、Twitterを運用したことで、仕事量に変化はあったのか。

これは、ありました。

Twitterから応募した案件でつながり、VRのお仕事を受注することができました。そのため、何でもチャレンジあるのみだと思っています。

5.   情報を受け取った相手が、仕事を依頼するための条件は何か

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【結果】

・求人応募し、実際に採用となった経緯から考察する

・求人応募数:5件中2件

【結論】

応募の時点で、会社の求めるスキルを提供することが大前提。

未経験でも可となる案件の場合、採用のハードルが低い場合もありますが、単価は期待できないことが多いのが現状です。

また単価が高い案件は、SEOライティングやマーケティングの知識の他、取材など柔軟に対応できるスキルが必要となります。

【考察】

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一定の報酬を得るためには、ライターとしてのスキル以外に、会社にとってプラスアルファとなる専門的知識やツールなどが必要不可欠となることが分かりました。

また自分で文章を書くのではなく、雇用する側になり数件依頼をしてみました。その結果、ライターに求めるものは、ライターの個性と正確性、柔軟性が必要となり期待値をいつも超えてくれるライターが望ましいと感じたのです。これは、自分の状況として置き換えてもハードルが高い。そのため客観的に分析した結果、自分自身の課題として新たな発見でもありました。

逆の立場になると、普段は見えないことを知ることができ、相手の立場にたって依頼をすることができるようになります。いずれにしても、双方のコミュニケーション能力が求められていることが明らかになりました。

♦結論と根拠・気づき

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結論:無名であっても、諦めなければ少しづつ目標に近づくことができる

【結論とその根拠】

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取材記事500円(1記事)の読者ライターから始まり、現在継続案件を稼働中。8~10月中に業務委託契約2件で、ランサーズでの収益(3,000円)です。研究活動中に月収100万円には到達できませんでしたが、約45~55%の達成率で推移しています。

これらの体験から何ごとも諦めず、常にトライしてみる好奇心と探求心が必要だと感じています。新たな分野で0から始めるのは、誰でも大変でありエネルギーを消耗しますが、それでも諦めずに続けていくことで初心者から中級者になり、その先へと進むことができるのではないでしょうか。

また何らかのコミュニティに参加することで、柔軟な発想力が身につくため本を読むことだけでなく、ときには環境を変えることも大切だと感じました。

【研究中に参加したコミュニティ】

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・働き方LAB(Slackを活用)

・取材ライターブートキャンプ(FacebookとZoomを活用)

・Living Anywhere Comons(Slackを活用)

・HafHコミュニティ(Slackを活用)

・Twitter(スペース)

・バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021

【さぼり中】

Zoomで面接!次世代の新しい働き方「バーチャル世界」を体感https://smilecomco.com/news/35154/

今回の研究では、新たなコミュニティに参加することで、いろんな情報を知り、次なるステップへ進むきっかけづくりができました。

苦手なSNSからの発信を行うことで、そこから仕事を受注できる可能性や新たなつながりが生まれることを体験。

またバーチャル空間での仕事(バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021)を通し、VRの世界とライターとしての仕事や可能性について考察するよい機会に恵まれました。

♦研究に関する考察・これから

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ライターとして活動しようと思ったのは、本業を100年続けていくことが難しいと考えたこと、人を育てるという環境に納得できず、現実と自分の考え方とのギャップを感じ、疑問をもったことがきっかけです。

・自分の教え方が間違っているのではないか

・もっと他の方法があるのではないか

こんな疑問から研修に参加し根拠となる裏付けとして、興味のあった法律分野を学ぶことで、客観的に考えるという方法を習得し現在に至っています。

ライターという仕事は作品づくりに似ているところがあり、続けていくうちに欲が出てきます。ブログを運営しようと思ったのも、ある人のたった一言がきっかけです。

「自分でつくってみれば、いいんじゃないですか」

その時は自分でつくるという発想が全くなかったので、この何気ない言葉にいまも感謝しています。

今回の研究を通して、なかには満足できる結果が得られなかったこともありますが、体験を通して学ぶことができ貴重な時間を過ごすことができました。

これからもライターとして、少しずつ経験値を深めていきたいと思っています。

【まとめ】

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コミュニティへの参加は、少なからず良い刺激を受けることができます。また何か新しいチャレンジをすることで、いろんな人とつながり日々の仕事や生活に影響を及ぼすことがあります。

それを良い体験として積み重ねていくことで、いまとは違う出来事に出会えるのかもしれないと感じています。

引用文献)

1.宇田忠司・阿部智和(2015). コワーキングスペースの様態:国内施設に関する記述統計分析 経済学研究, 65, 67-95.

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