トレーニングの因数分解
こんにちは。
島田です。
お盆も終わりを迎え、来週から少しは涼しくなるか期待しています。
本日はテーマはトレーニング論からです。
運動プログラムの組み方
トレーナー・インストラクターはクライアントに合わせた、目的に沿った運動プログラムを作成します。
対象が子供・大人・高齢者でも変わります。
痛み・姿勢の改善、競技パフォーマンスアップ、
など目的によっても変わります。
新人の頃、そんな相手が求めている結果に向けて、最良のプログラム提案がわからず、毎回悶々としていたのを覚えています。
巷には様々なトレーニング方法が存在しています。どれも効果的で、継続する事で良い方向に身体は変わっていきます。
悩みとして多いのは、
それらの種目を何を根拠に提案しているのか
そこに悶々としているトレーナー・インストラクターは多いのではないでしょうか?
トレーニング種目は因数分解で考える
トレーニング提供の根拠を決める一番の要因はアセスメント(評価)だと私は考えています。実際、相手の目的を聞き(ヒアリング)、体の状態を目視し、できる負荷で取り組む一連の流れは全てアセスメントです。
新人トレーナ・インストラクターの皆さんも悶々とした中でも、自然と評価を行っています。
それなのになぜ悶々が消えないんだ!
それは、トレーニングの因数分解が足りていない可能性があります。
トレーニングの因数分解とは
機能解剖を軸とした種目の分解・工夫・創造
とあえてカッコよく言ってみます(笑)
だた、この考えはとても重要でなんです。
例をあげて考えてみましょう。
種目提供ではなく部分で動きを見る
例えば、目の前のクライアントが「スクワットをきれいにやりたい」という
要望があったとします。
そして、実際にスクワットを実践します。
すると、明らかなフォームの乱れがあり、本人も感じています。こんな感じに。
そこで因数分解が行われます。
①動いて欲しい関節はどこか(分解)
ここをまず見極める事が重要です。
それには機能解剖の視点が必要です。
②単関節トレーニングで整える(分解)
動きて欲しい場所がわかったら、次はそこに個別でアプローチします。
上記の写真なら、脊柱の動きが低下している事が考えられます。
エクササイズの多くは、多関節運動が多いです。
それを、単関節運動として捉え、分解します。
脊柱の動きを出す為には、何が必要か?
その為のエクササイズには何があるか?
を考えましょう。
③相手が一番簡易的にできる体勢でエクササイズ
単関節・又はスクワットの動きを分解し、
使いたい所がわかったら、いよいよエクササイズを考えます。
ここで初めて、トレーニングのバリエーションが試されます。
ネット上にあるエクササイズを頭の記憶から抜き出し、実際にクライアントに提供します。
因数分解を行えば、エクササイズの方法は個人で分かれます。
例えば、上記のスクワットフォームなら
まずは、背中の柔軟性を出す為のエクササイズを選択します。
この動きを行い、脊柱の伸展する可動域を出してみます。
もう一度、スクワットしてみましょう。
(キャット&ドッグでやった背中を寄せるように)
それで修正できればOK.
できなければ、次は他の部分を見つけます。(これも因数分解)
骨盤・足関節に問題があるかもしれません。
これが、部分で動きを見る=種目の因数分解です。
因数分解をまとめると
トレーニングの因数分解を行うと何が良いのか?
一番は相手の身体の状態に合わせたメニューが組めるようになります。
スクワットでフォームが崩れたり、使いたい筋肉が使えない場合、
因数分解をする事で解決できます。
因数分解が使われる流れは、
トレーニング➡フォームの乱れ・筋肉への刺激低い➡因数分解
➡トレーニングの更なる分解と単関節メインのエクササイズ
➡再評価➡フォームの安定と質の向上
今後のはトレーニングの因数分解という考え方で
発信もしていきます。
この質が高まれば、フィットネス現場における動作評価や、スタジオレッスンで時間がなくても 瞬時に参加者のフォーム修正ができます。
次回に続く。
最後までお読みいただきありがとうございます。
単関節運動・多関節運動
一つの種目で使われる関節の数
競技特性に応じた分解
対象に応じた分解
分解の統合(ゴール)をどこにするか
相手にとって必要な未来を見せる
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