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自己観察



9月23日(月)

スマホの充電が切れる時、真っ暗になった画面を見てホッとする時がある。「あぁ、これでもう電波の世界とはオサラバだ」とか、それは先生がいなくなった教室みたいに新鮮な風が吹いたりして少しだけ心が自由になる。勿論それからすぐ現実に戻っては、慌てて充電コードを繋ぐんだけどね。ただ今日という日は1時間くらい充電が切れたままにしておきたくて、机の上に置いたまま放っておいた。それはやっぱり私の心のスタミナによるんだけどね。本当のわたしは不真面目だし、テキトーだし、賑やかなことよりも静かな方がいいんだなぁということを薄っすら感じた。
自己観察の話です。



三連休最後の今日は、家族で群馬の山奥にある「榛名神社」へ向かった。榛名神社までの道のりには70個近く急カーブがあって、車酔いしやすい私は見事に散った。息子はめちゃくちゃ元気だったから、体力があって羨ましいと思った。後頭部とお腹の奥が酔いでムカムカして、顔は青白くげっそりしながらなんとか辿り着いた。というわけでひとまず回復飯(冷たい蕎麦)と、温かいお茶を頂いてから参拝した。

参拝中、空は雨空となり気温はグッと下がって寒さに震えたが、冷たい雨粒と厳粛な本殿までの山道がほんとうに良かった。滝や流水の音はいつも私の心を潤していく。いつだって雨音は私の味方だというのがよくわかった。私の先祖は海、そのものなのだろう。神様にはいつも通り「感謝と決意」を伝えた。

息子が帰り道、「神様ってあそこに住んでいるの?」と聞いてきたから私は少し悩んで答えた。「あなたの心の中に住んでいるんだよ。だからあなたがする良いことも、悪いこともみんな知っているのよね。」

すると息子は言った「こわいね。」
そして私は「そうだね。」と伝えた。



夜は、お風呂の温度を一度高くした。
部屋着は半袖だと寒くて、長袖に変えた。
「夏の終わり」というよりも「秋の始まり」だ。秋の寂しい空気は私の大好物。枯葉に染まっていくように、暗く美しく生きよう。

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