物欲の代わりに湧き上がるのが創作意欲。

お金を使う場所が少なくて、物欲が小さくなっていく一方、地方では個人でものづくり系の趣味に時間を費やす人が多い。芸術の秋ということで、10月・11月は公共施設で展示の催しが多かった。


身内の例で言うと、うちの嫁は気仙沼に帰ってきてから、子供の幼稚園グッズをミシンで縫ったり、毛糸を買ってきて靴下やマフラーを作ったり、子供と一緒に工作系のワークショップに行ったり、ものづくり系の趣味が増えている。

冬場に子供を連れて行ける屋内の遊び場が少ないから、自分たちで手を動かすような遊びにならざるを得ないのだが、やっているうちに楽しさが分かってきて、徐々にハマっていくようだ。

おそらく、こういった活動が原体験になって、様々な創作活動が始まっていくのだと思う。自分の知り合いだけでも、貝殻やシーグラスを使ったアクセサリー、マスキングテープのちぎり絵、ワイヤーラッピング、編み物、木工、とバラエティの幅は広い。


物欲が消えて創作意欲が湧くのが地方である、というのは言い過ぎかもしれないが、外部からの刺激を遮断するとアウトプットに集中できるのは、デスクワークの仕事でカフェに籠るのに似ているなと思った。

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