経営者は桃鉄をやりなさい。
この2~3ヶ月、個人的に桃鉄ブームが来ています。Switchの令和の桃鉄は100年を2周やって、さくま2人相手に全物件独占に成功。今はiOS版で20年全物件独占にチャレンジしてますが、年数が短いとなかなか難しい。何故このタイミングで桃鉄かと言うと、今の自分の経営テーマに通じる学びが大量にあったから。
目的地を目指すより、急行カードを持つことの方が大事。闇雲にリターンを追求するよりも、損失を着実に避けていく方が、資産形成には効果がある。麻雀のベタオリにも似ているが、機動力を確保しておくことが大事。
収益性が高いからと言って、物件購入ばかりに走るのも危険。何かの拍子でマイナスを喰らったときに、現金の余裕がないと、物件を半値で手放すことになり、資産を毀損してしまう。一発退場させられない余裕資金を確保しておくこと。
その時の資産規模に合った投資物件がある。前半では、金額が小さくて利益率の高い物件を狙うのがいいが、後半になると、利益率が低くてもまとまった金額が欲しい。企業が成長していけば、利益率の鈍化は甘受しなくてはならない。単位時間あたりに稼げる利益の総額が大事。
経営には、上り坂、下り坂、まさか、という3つの坂がある。歴史ヒーロー・明智光秀の裏切りで、3兆円を持ち逃げされ、大量の物件売却から総資産が9兆円から3兆円へ転落する、という事象が発生し、見たことのないような下落幅のグラフになった。
後半には良い投資先がなくなって、キャッシュが余ってくるが、「スリの銀二と」いう現金の半分~全額を持っていかれるイベント、「たいらのまさカード」というプレイヤー全員の現金が均される攻撃が怖くなる。キャッシュを寝かせていると、大ダメージを受けるリスクが高まる。
完全な無一文にさえならなければ、金持ちは立ち直ることができる。上に書いたような大ダメージを受けても、自暴自棄にならなければ、翌年の決算では収益が入ってきて、持ち直すことができる。大きく差を付けていれば、順位が入れ替わることもない。
プレイを続けていくと、どんな地域にどんな物件があり(五所川原は揚げ鯛焼、駒ヶ根はソースカツ丼など)、どこから押さえるべきか、自然と頭に入ってくる。まちづくりの活動に関わっていると、他地域の事例を聞く機会が増えてくるが、桃鉄のマップが頭に浮かぶと理解が早い。
最近は「経営者脳から投資家脳への切り替え」というのが個人的なテーマ。ゲームで繰り返し刺激を受けることで、まさに思考回路を作り変えていけるのではないか。そんなことを考えながら、引き続き桃鉄へ勤しみたいと思いますw