RCCA(The Rugby Community Club Association)

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最近の記事

~ARIGATO SUGADAIRA~

2022年8月20日土曜日。 この日は菅平にとって一年で最も人が集まる一日です。 サニアパーク(ラグビー場 6 面を擁する運動公園)では、大学強豪チームによる練習試合が 複数重なるためです。しかし、朝から空模様は怪しく、午後からは本降りの雨に。 イベントの根幹の一つである星空鑑賞は、この時点で難しい状況となりました。 それでも、この難しい状況さえも楽しんでしまえ、というのもラグビースピリットの一つです。 RCCA メンバーは晴天時と同じ

    • ~クラブハウスの土地を探そう~

      2020 年夏以降、RCCA のクラブハウス構想は、菅平の人々に周知されていくことになった。 それに伴い、候補地の紹介も多く寄せられた。 建物付の旅館一棟物件や、遊休地、畑や山林など、地元の方々から寄せられる情報を基に、 我々は様々な候補物件を調査した。 そのなかで、越えなければならない障害、ハードルも次第に明らかになってきた。 まず、菅平地区の大部分は、上信越高原国立公園内にあり、そのため土地を取得したとして も、環境省が定める規制の範囲内でないと建造物を建

      • ~菅平の危機と We Are スガダイラーズプロジェクトと、クラブハウス~

        2020 年夏 例年であればタンクトップにハーフパンツ、サンダル履きのラガーマンで溢れ かえっているはずだった、菅平唯一の信号機のある交差点、通称『T 字』付近は、閑散としていた。 T 字からほど近い唯一のコンビニエンスストアは、毎年8月には日本トップクラスの売り上 げを誇っていたが、もちろんそれもない。 ほとんどのチームは合宿を中止し、書き入れ時だったはずの多くの宿のエントランスには『休業』の張り紙が貼られた。 だが、菅平の人々も座

        • ~ハジマリの始まり~

          2010年11月15日。 東京・渋谷文化村オーチャードホールのステージ袖には、出番を待つ男たち 20名余が、今か今かとステージ上で『島唄』を熱唱している宮沢和史さんを凝視しながら待ち構えていた。 11 月だというのに日焼けした半裸の男たちは、いずれも筋骨隆々。油性マジックでポリネシア系のタトゥーを描きあい、その姿は遠目にはおよそ日本人とは思えない、まさにポリネシア人そのものだった。 その数か月前、現 RCCA 代表理事・高橋一聡(以下一聡)が、日

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        • 菅平クラブハウス構想
          7本

        記事

          ~コトの始まり~

          2019年2月。 このころ一聡と歩は、数か月後に開催を控えているラグビーワールドカップ日本大会(以下RWC)が、果たして成功するのか、いちラグビー経験者として危惧していた。 もう少しで世界有数のスポーツイベントである本大会が始まるというのに、国内での認知度は低く、盛り上がっている様子が実感できない。 とはいえ、我々はラグビー協会に属しているわけでもないし、代表チームに絡んでいるわけでもない。なにか俺たちに出来ることはないだろうか。 考えた結果辿りついたのが、『アフターマッチ

          ~黒崎輝男との会話@滝ケ原~

          2020年7月。 一聡のもとに、黒崎輝男(以下黒崎)から連絡がきた。 『石川県小松市の限界集落で、古民家を改修してカフェとか宿泊施設を作ったから見においで。』 詳しいことはよくわからないが、そこに鶏小屋をつくる、とか引退した猟犬を譲渡してくれるところはないか、とか、パズルのピースのようなキーワード。 一聡は、となりでデスクワークをしていた歩に尋ねた。 『あした、石川行ける?黒崎さんがおいでって。』 その夜、ふたりは新東名高速を西に向かってクルマを走らせていた。 石川

          ~黒崎輝男との会話@滝ケ原~

          ~菅平へ忍び寄るコロナの影と同級生からの提案~

          年が明けた2020年3月、歩は大学のラグビー部同期で、菅平で旅館業を営む友人Kから久しぶりの電話を受けた。 Kは菅平の旅館組合や全国旅館業青年部の役員を務めるなど、地域内外で精力的に活動しており、菅平の未来を担う若手のホープとして周囲から期待を集めている人物であった。 一方の歩は一聡とともに、ペットを軸とした不動産会社『ガシット』を立ち上げたばかり。保護ペットや災害支援に長く関わる中で身に付けた経験と知見を、ペットと暮らすうえで欠かせない『住』の部分に活かしていきたいと考え、

          ~菅平へ忍び寄るコロナの影と同級生からの提案~

          黒﨑輝男(RCCA副理事)「ラグビーは働き方であり、遊び方でもある。それは生き方になるんだ。」

          〜コミュニティの背景がわかる、RCCAメンバーのストーリー〜 RCCA(Rugby Culture Club Association)が伝えたいものは、たくさんあって一言ではちょっと表しにくい。だけど、そのメンバー一人ひとりのストーリーを紐解けば、コミュニティーの持つ空気感やバックグラウンドが見えてくるかも。彼らはどこから来たんだろう。何を目指しているんだろう。第3回は副理事の黒﨑輝男さんにききます。 --- 黒﨑さんはラグビーのどんなところに面白さを感じますか。 「元々

          黒﨑輝男(RCCA副理事)「ラグビーは働き方であり、遊び方でもある。それは生き方になるんだ。」

          「悲しい時も、ハッピーな時も」

          〜コミュニティの背景がわかる、RCCAメンバーのストーリー〜       村松 歩(RCCA副理事) RCCA(Rugby Culture Club Association)が伝えたいものは、たくさんあって一言ではちょっと表しにくい。だけど、そのメンバー一人ひとりのストーリーを紐解けば、コミュニティーの持つ空気感やバックグラウンドが見えてくるかも。彼らはどこから来たんだろう。何を目指しているんだろう。第2回は副理事の村松歩さんに聞きました。 ーー村松さんはこれまでにも、い

          「悲しい時も、ハッピーな時も」

          高橋一聡「やりたいのは、ラグビーが教えてくれたこと。」

          〜コミュニティの背景がわかる、RCCAメンバーのストーリー〜 RCCA(Rugby Community Club Association)が伝えたいものは、たくさんあって一言ではちょっと表しにくい。だけど、そのメンバー一人ひとりのストーリーを紐解けば、コミュニティーの持つ空気や、バックグラウンドが見えてくるかも。彼らはどこから来たんだろう。何を目指しているんだろう。第1回は代表理事の高橋一聡さんに聞きました。 イッソウさんの愛称で親しまれるリーダーは、犬や猫を愛する人、そ

          高橋一聡「やりたいのは、ラグビーが教えてくれたこと。」