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仕事をやりがい溢れるものに。SaaSの何でも屋さんが直面するリアルな課題と学び。

People Tech事業を展開するアトラエで採用を担当している加賀です。

アトラエのこだわりの1つに労働集約型の事業はしないというものがあるのですが、そのなかでビジネスサイドの採用を積極的におこなっていると面談や面接中にどんなこだわりがあるんですか?どんな人がいるんですか?何が課題なんですか?どんなことをするんですか?と質問いただきます。

今回はそんな疑問に対して、今アトラエで最も注力している事業の1つである「Wevox(ウィボックス)」のカスタマーサクセスのメンバーを連載で紹介しながら答えたいと思います。

エンゲージメント解析ツール「Wevox」カスタマーサクセス特別連載

1.何でも屋さん 編
2.アカデミー 編
3.活用支援 編
4.グローバル立ち上げ 編(1/5 公開予定)

Wevoxの特徴や強み、実績は2021年9月期 決算説明資料のP.31以降をご覧ください。

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本記事は「1.何でも屋さん編」です。Wevoxのビジネスサイドで幅広い役割を担う川本と中村にインタビューしました。

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川本周(写真左):大阪大学を卒業後、新卒にてアトラエに入社。求人メディア「Green」のコンサルティング営業を担当。その後、当時新規事業であったエンゲージメント解析ツール「Wevox」へ異動。現在は、年間1,000名を超える経営者や人事担当者とお会いをしながら、日系大手企業様を中心にエンゲージメントを軸にした全社的な組織改善を支援。通常業務とは別に社内のバリュー刷新や全社コミュニケーション設計などのプロジェクトも担当。

中村友也(写真右):埼玉県熊谷市出身。早稲田大学を卒業後、新卒としてアトラエに入社。求人メディア「Green」の立ち上げに携わる。一度アトラエを退社し、未就学児向けICTを活用した教育事業に従事。その後、起業を経てアトラエに再入社。現在は、エンゲージメント解析ツール「Wevox」にて主にエンタープライズ担当として、組織改善へのアドバイスや管理職・従業員向け研修の支援など、エンゲージメント向上を推進するパートナーとして大手企業中心に支援。慶應義塾大学の「仕事とウェルビーイングコンソーシアム」の事務局長を兼任。


成長が加速しているWevoxの何でも屋さんは何をしているのか

今2人はどんな役割を担当してるんですか?

川本:僕は「何でも屋さん」です。アトラエもしくはWevoxとして対外的に出している数値目標に対して、どれだけミートさせられるか、そのためにできることは何でもやってます。

日系企業さまの最初の導入支援から活用支援、継続的にWevoxの価値を感じていただくためのサポートなど幅広く色んな役割を担っています。毎日いろんなことやってるんで、例えば「コレ!」っていえなくて、、すみません。汗


中村:直近では新機能の開発が多く、大きくいうと機能のプロデュースって感じの立ち位置です。企画開発がメインの仕事になりますかね。セールスもやってますし、リーガル面も担当してますし、自分の興味関心に沿ってという形ではありますがかなり幅広くやっています。”エンタープライズ領域の仕事”は僕も結構幅広く担ってますね。


最近「エンゲージメント」や「ウェルビーイング」「パーパス」など人や組織に関するキーワードへの注目が高まってますよね。Wevoxはどんな世界を実現しようとしてるんですか?

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川本:Wevoxはどんな世界を実現しようとしているか、ですか。そうですね。僕の言葉でいうとWevoxというサービスがより多くの企業やユーザーさまに届く、そういった状況を創るまでにやれることがあれば「全部やる」という役割だと思っているので、そこが実現できるなら僕は何でもしますね。

その上でWevoxが実現すべき世界は、仕事というものをやりがい溢れるもの、生きがい溢れるものにして働く人たちの幸せを創りたい、働く=幸せにしたいという、本当にただただその一心です。

その手段には、僕自身あまりこだわりはないですね。人生100年時代とか、健康寿命の伸びとか様々言われてますが、今後も不可逆的に人生の多くの時間を「仕事」にかける割合が占めていくと思うので、その仕事の時間をいかに豊かにできるか、それがWevoxの使命やと思っています。

エンゲージメントという主軸と、パルスサーベイという手法をもって、あらゆる数値の変化を捉えて気づきや学びを得ていく、そして次のアプローチに繋げていく、その繰り返しを愚直に行うことで世の中の「働く」や「仕事」を豊かにしていきたいですね。

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中村:今話せる範囲でいうと、企業の掲げる経営計画や目標を実現するスピードを早める、もしくは各企業、各チームの目標達成までのアクションを適切に実行する、という部分へのサポートをしっかりできればいいなと思っています。

各企業の中にいらっしゃるWevox推進担当の方々が、適切にリーダーシップを発揮できるとか、マネジメントしやすくなるとか。今はまだそういった抽象的なことしか言えなくて、、すみません。

言える部分だけでいくと、Wevoxに限らずアトラエ社内では、常に新しい機能や企画開発がどんどん進んでいて、その中でも、自分自身すごく力を入れている機能の開発が1つあります。

その企画が10月から着々と進んでいるんですが、それがオープンになれば、世の中のあらゆる組織にとって凄く価値があると思っています。まだ詳細を言えないのでなんとも伝えにくいんですが(笑)

自分自身はもちろん、チームメンバーも、外部で関わってくださっている方々も、この企画開発に関わっている全ての人たちが心から価値があると信じている機能なので、お披露目がすごく楽しみです。

これまでのWevoxは、単にエンゲージメントを「見える化」する「可視化」するだけのツールでしょ、と言われることもあったんですが、これからは組織のエンゲージメントを可視化するだけではなく、より価値のあることにチャレンジできるツールになれると思っているのですごくワクワクしています。


組織を良くするのは本当に難しい

Wevoxを通して得られた学びや気付きは何ですか?

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川本:忖度なしでいうなら、今の日本企業が変わるのは難しいなって感じですかね。いや、なんていうんかな、なかなか組織って変われないんだなって改めて気づいたというか。

まぁ口で言ったり文字にすると簡単なことで「そんなん皆知ってるわ」って感じでしょうけど、組織が変わるって本当に大変で本当にすごいことなんやなってしみじみ思ってるんですよね。

今の日本企業の多くは、変化に挑戦するより、もっというと、変化に挑戦するリスクを取るより今のオペレーションをミスなく回す、ミスなく実行することの方が価値だと思っている、って感じです。そちらを優先する企業の方が圧倒的に多いという印象ですね。

Wevoxって「今まで見えなかったものを見えるようにする」もっというと「見えるようにしちゃう」ツールなんですよ。でも、その可視化を行った後で、ROI的にどれほど意味があるのかという意思決定が難しい部分はありますよね。

Wevoxを使って、可視化に取り組むという意思決定ができる企業は多くはないなと思っていますが、その覚悟を持って意思決定できた企業にしか見えない景色っていうのが必ずあって、そこはしっかりお伝えしていきたいと思っています。

例え、一度は「Wevoxをやる」と決めてくれても、社内の協力者が得られなかったり、Wevoxで得られた結果を活用するまでの熱の伝播を起こせなかったり、、そういった社内課題は本当に難しいポイントではあるんですが、多くの企業さまがぶつかることなので、しっかりサポートしていきたいですね。

1人の想い溢れる人がせっかく旗を振ってWevoxを導入してくれても、その結果を活用して本当に各職場がよりよりものになるかどうかは難しいんです。各職場の価値観とか考え方にも依存しますし、我々は共犯者という言葉をあえて使っていますが、その仲間(共犯者)を見つけれるかどうかも大きなポイントですし、やっぱり組織を変えるってそんなに簡単な話じゃなくて、1日とか数週間でできることではないです。


その難しい問題にWevoxのカスタマーサクセスはどう関わっていくんですか?

川本:それは大きく言えば2段階ですかね。

まずは「運用」。組織をより良くするためのツールとして、Wevoxを問題なく運用できる体制や環境を作っていく、下支えしていくということ。

そして次に「活用」。実際に組織改善を実現していくための色んな手立てをクライアントに提供していくというやり方です。視野を広げたり、視点を変えたりしてもらいながら、組織活性のための企画を一緒に考えたりもしています。

Wevoxカスタマーサクセスの目的は「各組織・職場の自走状態を創り出す」であるので、今までは組織改善=コンサルや人事の仕事といっていたことを「現場に戻す」「現場ができるようになる状態を創る」という意識でやっています。属人的に、ある種の勘と経験に頼ってやっていたことをテクノロジーの力を活用して各職場が自ら改善できる状態にしていきましょうというスタンスです。

現場に戻すって言っていますが、組織を変えるってコンサルの方々が専門的な知識でがっつりサポートをしていたものをツールを軸としてテクノロジーの力を主体に解決していこうという取り組みなので、当たり前ですが、簡単ではないです(笑)

でも、その簡単じゃないことにチャレンジしているという高揚感はすごいし、現場の方々が意欲的に取り組み始めてくれる時のその瞬間の喜びはみなさんが想像しているよりかなり大きいですよ。そして自分たち自身のことだからこそ、改善のサイクルが回り始めてからは圧倒的に速いのを感じています。


大手有名企業で活躍している同期が誰一人「楽しい」と言わない

中村さん視点での学びや気付きは何ですか?

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中村:Wevoxを通して得られた学びという話でいくと、個人的には、本当に初歩的なところだけど、そもそもワークエンゲージメントという言葉も概念も知らなかったし、自分自身でエンゲージメントを高める方法はもちろん、人や組織についての学びがどんどん深まっているよね。自然とね。

自分で学びを深めている、意識的に学んでいってるっていうのはもちろん、Engagement Run!というWevox主催のアカデミーでも様々な事例から学べているし、チームとしても学びを得る環境が整っていて、すごく貴重な環境に身を置いているなと感じている。このチームにいるからこそだなと思っています。

エンゲージメントの専門的な知識を有する方々と壁打ちさせていただけたり、先行研究に触れる機会が多かったり、そういう環境はありがたいし、興味関心が強い人には恵まれた環境だろうと思いますね。


川本:我々(アトラエという会社)目線でいくと、組織が拡大してくフェーズであり、これから迎えるであろう組織課題を先んじて知ることができたっていうのは価値ありますよね。

これから先、アトラエらしさを発揮するにはどうすれば良いのかを前もって考えられているのは大きい。人や組織に関する知識はずいぶん増えたので、そういった部分への興味関心がある人にはほんまに最高の環境です。

逆に言えばそこに興味ない人にはかなりしんどいかも知れないですね。まぁ、アトラエに入ってくる人で組織やチームに興味ない人はいないですかね(笑)

組織を変えるっていうのは何度も言いますがかなり難しい。難しい問題に真っ向勝負しているわけで、そこそこ体力は必要です。そして単純に「儲かる」もんでもないです。けど、ここには社会的な大きな「意義」があるし、やるべきやとみんなが信じてる。

なかなか一筋縄ではいかないと思っているけど、そこをこのままにしていると日本経済が衰退していくんじゃないかという強い危機感があるんですよね。

僕は体育会系出身で、今でも学生時代の同期や先輩方と親交がありますが、大手有名企業で活躍されている方々も多いんですよ。でも、誰一人として仕事が「楽しい」って言わないんですよね。

無給の部活であんなに目を輝かしてカッコよかった仲間だったのに。おかしくないですか?はっきり言って異常ですよね。だって1日の大半の時間を使っている仕事が楽しくない、しんどいってそれイコール毎日が楽しくない、自分の人生のほとんどがしんどい、楽しくないってことですよね。

これは変えていかんといかん課題やなって思っていますね。これがWevoxを通しての気づきというか、我々が気づいた日本社会の最大の課題です。


組織を良くするためのツールとして昇華させるにはイノベーションが足りない

そんな社会の課題に対してWevoxの課題はどんな部分だと考えていますか?

川本:Wevoxの価値は「状態を測れる」ことだと思われていますが、組織をより良い状態にするためのツールとして昇華させるにはイノベーションが足りていないなと感じています。ツールそのものの運用が難しい、価値を感じるのが難しいという点が現状のWevoxの課題じゃないですかね。組織改善の知見やノウハウの提供が、プロダクト単体では達成できていないんですよね。

よく言われますが、組織改善とダイエットは同じで、体重計に乗って体重測ってるだけじゃ痩せないんですよ。Wevoxでエンゲージメントスコア測るだけでは変われない。日々食事改善とか運動を取り入れていかないといけないわけですよね。しかもその運動もどの強度から始めるのが適切なのか、食事をどの順番で変えていくのか、その手順や手法は個々人の状況に合わせて組み替えていく必要がありますよね。

組織改善も同じで、Wevox導入してエンゲージメント測定して満足しているだけでは足りなくて、自分たちの組織に「今」必要なアプローチはどんなことで、どの手順で進めていくかしっかりと見極めなければなりません。

そういったことを伝えていくだけのマンパワーも足りていないので、そこも課題ですかね。プロダクト面でいうなら、まだまだテック展開しきれていないのは感じています。どうしてもアナログなサポートが必要な仕組みもあるので、プロダクト単体で価値を感じられる部分は強化したいですね。

ただ、Wevoxはコンサルではないので「気づき」を与えるツールになりたい、それも非常に安価で実現することが我々の理想です。あとは、SaaSとしては今の売り上げだけではなく、1年後の売り上げへの投資もしっかりやっていく必要があると考えているので、そこに対するマンパワーも強化したいですね。

中村:採用だよね。課題を四文字でいうと「さいよう」これに尽きます。事業の成長スピードに追いついてない。アトラエは、カルチャーフィットを重要視する会社なので正直採用は簡単じゃないけど、できることはやっていきたいですね。


川本:そうですね。ありとあらゆるものに関わってくるのがエンゲージメントで、「Wevoxというパルスサーベイ」の基盤に乗せて新たなものを創り上げることができるフェーズですよね。なので、企業の現場に適切な価値を届けられるプロダクトにまで進化させていきたいんです。そこに興味がある人がいたらぜひ来てほしい。

あと、経営視点での意思決定にも活用できる仕組み作りも必要やと考えていますし、本格的な海外展開も視野に入れています。どの国にいけば最大の価値を届けることに繋がるのかをゼロベースで考え選定しています。どこが一番儲かるんかという視点ではなく、です。


人やチームの力を信じている人と働きたい

どんな人と働きたいですか?

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川本:ガチで答えるなら、抽象度の高い問題を解決する能力がある方、いわゆる知的ワイルドな方でしょうか。決まりきったオペレーションをしっかり回せるというよりは、チームで四方八方に散らばりながらも同じゴールを目指せるようなそんな方が合ってるかなと思います。

「THEサラリーマン」な方、言われたことは完璧にミスなくできます!って方はちょっと難しいかも知れませんね。正解のない世界でコトを前に進められるだけのパワーやリーダーシップがあるといいかなと思います。なんか、上から目線な言い方になっていたらすみません。


中村:うーん、私は1つでも尊敬できる人と一緒に働きたいですね。ずっと言っていることなので知っている人も多いかも知れないのですが「一緒にメシを食べたいと思える人」が個人的には重要です(笑)


川本:今のWevoxだからこそでいうと、人に興味があって組織に興味があって、その上でスケールまでを考えられる人が合うかなと思います。単価をあげていく稼ぎ方ではなく、いかに安価で広く価値を届けれるかを意識できる人がいいですかね。

1社に深く向き合って、とことん伴走するスタイルは他社でもできると思うので、そのスタイルが理想の方には合わない場面もあるかも知れないです。Wevoxではテクノロジーを活用して最小のエネルギーで最大の価値貢献を目指すチームですのでそこへの共感も欲しいですね。まぁケースバイケースではありますが。

サービス全体としては、グロースのタイミングなので総合力が求められますよね。チームプレヤーで、チームの価値を信じる方で、スケールさせていくことに興味がある方。そういった方には非常に価値あるチームの状況かなと思います。


中村:人やチームの力を信じている人。これが大切なのかなと思います。適切な表現かわかんないけど「ちょっとお節介」な人の方が合うかも知れないですね。Wevoxのカスターサクセスって自分自身もエンゲージメント高くいられる人で、かつチームメンバーやクライアントが元気なかったらポジティブな働きかけができる人であるのが望ましいかなって思うんです。

ここは「そうしなきゃ、やらなきゃ」って感じる人ではなくて、そういう状態を体現したい人、自然とできる人が理想です。周りのみんなをチアアップしたい、そう言ったことが好きな人がいいんでしょうね。


次回は、「2.アカデミー 編」です。お楽しみに。

エンゲージメント解析ツール「Wevox」カスタマーサクセス特別連載
1.何でも屋さん 編
2.アカデミー 編
3.活用支援 編
4.グローバル立ち上げ 編(1/5 公開予定)


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