正義の味方が弱い者の味方だと弱い者が増える話

毎週日曜日は
いつものお堅いメンタル系のお話は
しないんですが

今日はちょっとだけ
精神論というか
学びにはならないかもしれませんが
若干メンタルに寄ったお話をします。

先日ブライダル系のCMが
電車の広告で映像として
流れてたんですよね。

若い女性のタレントさんが
ウェディングドレスを着ている
昔からよく見かけるような
CMですよ。

私は電車通勤をしていて
その映像を何気なく見てたんですけど

近くの席にいる
30代くらいの女性2名が
その映像を見て

「結婚することを押し付けられてるようで
　いやだよね」
「わかるー結婚を急かされてる
　感じがするから
　あーいうCMとか流さないでほしいよねー」

と話していたんです。

人によって
何を嫌だと感じるかは
バラバラだと思いますし
統一する必要もないんですけど

私が思うに

「自分が嫌だと感じるから
　周り（の行動）を変えたい」

と思う人が
最近多いと感じるんですよね。

他人に愚痴ったり
悪口を言ったり
SNSのストーリーに書いたり

それだけならまだしも

自分は問題解決しようとせず
周りに解決してもらおう

という人は一定数いて
そういう思考の人って
問題提起だけして
解決に至る方法を
考えようとしないんですよね。

精神科病院でもそうなんですけど
あまりに何でもしてあげると
患者さん自身の自立する意欲が
失われてしまうので

上げ膳据え膳で
看護師側が何でもしてあげると
その患者さんは
きっと2週間くらいで
寝たきりになると思います。

ですから
自分の課題は
自分で解決する意識って
大事だと思うんですよね。

結構前の話題ですけど

「奢る奢らない問題」
ってあったじゃないですか。

男性と女性がデートした時に
男性が奢るか奢らないか

という話題が
SNSなどで議論されてたと思うんですけど

あれも結局

男性側は

「毎回奢るのは嫌だけど
　そうは言えないから
　奢らなくて良い文化にしてほしい！」

女性側は

「自分は奢ってほしいけど
　奢ってほしいとは言えないし
　世の中が変わって！」

と言っているようなものじゃないですか。

奢りたくなければ
奢らなくて良いし

それ以上に相手を喜ばせたいと思えば
その分稼ぐか
出費を削るかして
奢ってあげたら良い。

奢ってほしい側は
奢ってほしいとハッキリ言えば良いし
言いたくないなら
奢ってもらえるよう
自分を高めるか
奢ってもらわなくて良いくらい
自分が稼ぐとか

自分はどうするか？

だけを考えるしかないんですよ。

そもそも相手や他人の行動を
変えようと思っても
ほぼ無理であり
筋違いなんですよね。

自分は変わらず
他人を変えようとするから
ストレスなのであって

置かれた環境や文化、風潮の中で
自分をどう努力して
変化させて
適応していくか

という自立した考え方の方が
大事なんですよね。

奢るか
奢らないか

が問題じゃなく
自分にとって
都合の良いように
周りの行動や風潮を
変えようとすることが
おかしな話じゃないかと思うわけです。

他人の行動を決めるのは
他人です。

思えば小さい頃から

弱い者は守られるべきだ

という教育の中で
育てられてきた気がするんですよね。

戦隊モノのヒーローやアニメって
正義が弱い立場を守る
というストーリーで
成り立っていたと思うんです。

正義のヒーローが

「いや、私が助けてあげるのは簡単だが
　あなたが自分自身で強くなりなさい」

とは言わないじゃないですか。

たぶんヒーローもののメッセージの本質って

「将来あなたがヒーローになって
　弱い者を助けられる強さを持ちなさい」

ってことだと思うんですけど
世の中には

「弱い立場にいる人は守られているから
　いつだって助けて貰えば良い」

という捉え方をしている人が
いるんじゃないかと思うんです。

病院内のクレームの中にも

「医師が毎日面談に来ない。」
「病院食に肉があまり出ない」
（人に包丁を向けて強制入院となって方でも）
「いいから早く退院させろ！」
（お金を持たないのに）
「おやつを買ってきてほしい。
　自分だけ食べれないのはおかしい」
（感染症によって面会が制限されているのに）
「遠方から差し入れを持ってきているのに
　面会できないのはおかしい！」

などと
自分の都合で
周りの行動やルールを
変えようとする人って
いるんですよね。

もちろん
周りの人を頼ったり
できないことを相談したり
時には甘えたい時も
あって良い。

全てを自分の力だけで
変えられるわけでもないんですけど

自分は変わらず
周りを変えようとして人は
不満が溜まりやすいんだろうな

というお話でした🤔