人類は皆、障害者

最近になり
発達障害という言葉や
概念が広まり

良い面としては
世間から理解されやすくなったり
診断が降りることで
生きやすくなる人もいるのですが

悪い面としては
ちょっと不注意が多い人や
他人に共感できなかったり
こだわりが強い人のことを

すぐに発達障害だと
ネガティブな意味でレッテル貼りしたり

普通の人と
それ以外の欠陥がある人

と分類しようとしているような
印象を持つことがあります。

そうすることで
自分を健常者だと思っている人が
優越感に浸りたかったり
他人を馬鹿にすることで
ストレスを発散しようとする人も
いるかもしれません。

また逆に
自分自身が発達障害なんじゃないか？

とネガティブに捉えていたり

発達障害の診断がついたことで
自分自身を嫌いになってしまう
という人もいます。

ですが
タイトルにも書いたように
人間なんで誰しもが
何かしら欠落している部分を
持ち合わせているんじゃないの？

その点で言えば
全員障害を持っているとも言えませんか？

というお話をします。

◯普通の人はいない

患者さんの相談を聞いていると

「普通の人になりたい」

という人って
たくさんいらっしゃるんですよね。

自分自身を
劣っている存在だと思っていて

普通に結婚したい
普通に友達が欲しい
普通に働きたい
普通のことができるようになりたい

という人が
多いんです。

ただし
だからといってですよ。

「普通の人になりたい」

と思ったところで
〝普通の人〟
っているんですかね？

たぶんですけど

普通に見えている人

なだけで
その相手自身は
自分自身のダメな部分や
苦手なことなどを
わかっていたりするから

普通に見える目の前の人も
自分のことを
普通だとは思ってないかも
しれないですよね。

人の話を聞けなかっだり
いつも家に帰る時に洗剤を
買って帰り忘れたり
しているかもしれません。

私も
よく娘の保育園準備を
忘れていたり
娘の爪を切り忘れたり
本当にもう
抜けている部分はたくさんある。

たぶん
妻を怒らせたことも
何度もあるし

学生時代から
みんなできることができなくて
恥をかいた経験も
たくさんあるんですよね。

まずそもそも
授業を聞く
ということが本当に苦手で

ただただ
イヤホンで音楽を聴くため
そして
部活の剣道をしにいくだけの
学生でした。

ですから
先生から当てられても
答えられないことばかりでしたし

社会人になってからも
上司から呆れられたことなんて
たくさんあるし

でもそれは
私だけではなく
同じように多くの人が
心の中に劣等感を
抱えながら生きているのでは
ないでしょうか。

◯人類は凸と凹で成り立っている

ですが
私もこうやって毎日
noteで1500字程度の文章を
毎日書いて
少しずつですが
フォロワーも増えてきていたり

他の人より
ちょっと得意なこともあるんです。

ギターやベース
最近ではピアノも少しだけ
弾けるようになったり

メンタルについての知識も
一般の平均よりは
身についているはず。

それによって
患者さんを始めとして
いろんな人に貢献しようと
思っているのですが

そうやって
自分の得意なことを誰かに提供して
自分の苦手なことは他人に頼る

という生き方をすることで
人類や社会は
発展してきたと思うんです。

もちろん貢献できなくたって
社会から援助を受けながら
生きているだけでもいいじゃないですか。

それを否定されたら
やむを得ず
病気や事故によって
長期に入院している人は
社会的に価値がないですか？

そんなことはないでしょう？

自分に劣っている部分がたくさんあったって
人類は皆、何かしらの
障害者だと思えば
少し気が楽になるでしょう？

普通の人になろうとしたって
そんな人はいませんし

普通に見える人も

何かしらの劣等感を持っているものだから

他人の良い部分と
自分のダメな部分を比較して
勝手に落ち込むのはやめて

苦手な部分を持っていることが
人間なんだ

という割り切りも
必要かもしれません😌