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最後のセンター試験〜真実と現実のはざま

本日、最後のセンター試験がおこなわれるようですね。

センター試験の賛否は多々あります。
個人的には、短時間で多数の正解を導かないといけない試験スタイルは嫌いなのですが、社会の仕組みとしてはある程度機能してたのかなとは思います。

「センター試験が全てじゃない」という真実がある一方、「でも、センター試験を超えないと大学に進めない」という現実のはざまで、受験生はさいなまれるのだと思います。

そういう人生での「真実」と「現実」で折り合いをつけるヒントとなればと思い、最後のセンター試験に合わせて、一個人のエピソードを残しておこうと思います。

現役の時

勉強し過ぎて、試験1週間前にめまいに襲われ、センター試験を受験できずに浪人しました。
いくつかの病院で検査しても原因は分からず。一般的には、メニエール病か心因性のものと考えられるけど、ただ時間だけが過ぎ去り、1カ月くらいして自然治癒。

気持ちを切り替えることにして、時間を持て余したので、みんなが二次試験を受けている時に、自分はクルマの運転免許の試験にのぞみます(笑

現実を受け入れて、その時点で出来ることを考えて行動するしかない。そうすることが、「自分の人生を生きる」ということなのかと思います。

浪人の時

予備校の授業がめちゃくちゃ面白いという発見がありました。

今までの学校の授業は、お決まりの形で、なんの工夫もなく、自習している方がよっぽど良かった。席順に指名されて、教科書を音読するとか、アホの極みかと。

それに比べて、予備校の授業は、非常に工夫されており、知的好奇心がくすぐられました。最近、有名講師の授業を動画で学ぶトレンドがありますが、とても良いなと思います。

そんなわけで、現役時はロケット工学の道に進むはずが、浪人時の予備校で先生陣の教え方のうまさにより、学問の面白さに目覚め、物理学に興味を持ってしまいます。

もし、ロケットの道に進んでいたら、きっと最近の宇宙開発の波に乗っていたのでしょう。

しかし実際は、物理の道に進み、素粒子のヒッグス粒子を研究して、ノーベル賞に関わる研究を垣間見れたのは良かったかなと思います。

人生は選択」であるのと同時に、「選択の結果は予想できない」というのもまた真実のようです。

社会人の時

社会人からは、ITエンジニアの道に転向しました。

はじめは、日本のIT業界の闇を見て絶望しました。現実はこんなに酷いのかと。

しかし、ビッグデータの流行が来ます。突然、研究時のデータサイエンスが活きることに。積み重ねた経験がなにに活きるかは、本当に予想できないものなんだなと思います。

結果的に、IBMでWatsonをやったり、LINEでAI事業を立ち上げたりで、過去に思い描いていたロケットとも物理とも違うAI業界にいます。これはこれで面白い人生だなと。

そして、きっと数年後は、また別のことをやっていそう。たぶん、前回のnoteで書いた脳科学とかがホットかも。


最後にメッセージ

センター試験を受けていた頃の自分と、いまの受験生に伝えたい。

人生なにがどう転ぶか分からない

その時できることを精一杯やって、人生を楽しめば良いさ。
センター試験に失敗して運転免許を取ったり、就活で変な選択をして絶望したりもしたが、精一杯やってれば道は開けるようです。

まずはセンター試験がんばってください。

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