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マガジン:パルプスリンガーズまとめ

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超巨大自由売買商業施設”Note”を舞台に描くクリエイター達のとんちきうろんトラブル日常!
運営しているクリエイター

#パルプスリンガー

マッド・ティー・チェイサー -1-

 念願の稀少茶が手に入ったんですよ、と見てわかるほどうれしそうに語る執事風の品の良い優男…

マッド・ティー・チェイサー -2-

 キュイイイイィィイインッ!  車輪の高速回転する独特の音が昼前のオフィス街に響き渡る。…

マッド・ティー・チェイサー -3-

しかるに、人間という生き物は一つの事にしか集中できない生き物だ。 宙に放られたジュラルミ…

マッド・ティー・チェイサー -4-

 廃倉庫を破壊するのもいとわず暴れまわっていた装甲ゴリラ機は見えざる蜘蛛の糸で絡めとられ…

その黒き書に触れるな -1-

「たかが本だろ?こんな厳重に保管する意味あんのか?」  場所は地下図書室と思しき暗い正方…

その黒き書に触れるな -2-

 非常灯だけが灯った薄暗く、幅広い通路を白衣のM・Tと黒衣の俺が行く。 彼の案内によればこ…

その黒き書に触れるな -3-

 重い鋼鉄の戸を開けて入り込んだ先は視覚的には一般的な図書館のそれと大差ない。整然と並んだスチール製のラックにまばらに保管された書籍。しかし空気は違う。入室する以前ですら感じていた圧迫感はより強くなり、霊廟めいた静謐な雰囲気を感じる。  視覚、聴覚、直感を駆使して周囲の様子を把握するが近くにはテロリストの気配は感じられない。さっきの二人もタバコ吸っていたのも含めるとまさか図書館の為にたった二人で潜入工作しかける人間がいるなど想定しておらず、内部の人間を軟禁した時点で気が抜け

その黒き書に触れるな -4-

 金庫戸解放からいきなり目の前に向かってきたノイズを引き抜いたナイフで唐竹割りに両断、斬…

その黒き書に触れるな -5-

 図書館の正門から外に出た俺達の視界に入ったのは蚊柱の超大規模版の様な黒いノイズの竜巻だ…

その黒き書に触れるな -6-

 こちらが追撃に移る前に、黒く脈打つノイズの巨人は一際激しく脈打ち、頭部らしき部位から赤…

光の辻説法者、闇系の暗黒ガールに接敵する

「あ~俺が漫画の感想書くだけで天から金がガボンガボン振ってきて発狂した学級会の奴らが血を…

パルプスリンガーズ:ライナーノーツ

 本記事はNote上で活躍するクリエイターをフィクションの登場人物にする企画、「パルプスリン…

思考:パルプスリンガーズの設定の取り扱いについて考えていること。

 基本的には二次利用可にしたいが、登場人物とかはやっぱり現実かつリアルタイムで存命の人物…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-1- #ppslgr

「マグロだ」 「お、おう」  超巨大自由売買商業施設”Note”。その一角にあるバー「メキシコ」にてポーカーにいそしんでいた俺に唐突にかけられた言葉がそれだ。いつも通り黒づくめの胡乱な風体の俺、R・Vに声をかけてきた相手は白詰襟の軍服を肩掛けにしたワイルドな海の男だ。その腰には白鞘の日本刀が差してあった。 「A・D、もう少し言葉を増やしてくれないとマグロがほしいのか食べたいのか釣りたいのかわからん」 「そうだな、強いて言えば、全部だ」  要するにマグロを釣って入手して食