アメリカの地殻変動を起こす#WalkAwayキャンペーン、彼ら、彼女らはなぜ民主党から去ったのか
アメリカの#WalkAway キャンペーン(先日「米大統領選を見る上でのキーワード2 #WalkAway movement 民主党さんさようなら」で紹介しました)を知ったのは最近です。ところが、今回の大統領選がきっかけで出てきたムーブメントかと思いきや、実は6年も前から始まっていました。
RFケネディジュニアはしばしば「今の民主党は私の伯父(JFケネディ大統領)の時の民主党とは全く違うものになっている」と言っています。今のアメリカ民主党はかつての民主党とは全く違うことに気づいた人たちが続々民主党を離れて行き、自分のWalkAway ストーリーを語っています。
#WalkAwayストーリーのさまざまな具体例がご覧いただけます。
中でも特に私が関心を持ったストーリーをいくつか紹介します。これはほんの一部です。ほとんどの人が民主党やメディアの嘘に気づき、民主党を離れて共和党に移ることで、非難や中傷を受け、友達を失っています。
全てのストーリーに共通していることは、みんな小さな疑問を持ったことから自分で色々なことを調べ始め、人の意見に左右されずに、自分の信念に合った党、大統領を選ぼうとしていることで、私はその姿勢に感動し、勇気づけられました。
I’m Alaskan Native.
下に日本語訳(DeepL、わかりにくいところは若干加筆・修正を加えています)があります。
“I’m Alaskan Native. My family, my whole community, was told, ‘you’re Democrats—because Democrats help the minorities.’ My life has been hard, so for a long time I didn’t pay attention to politics. But I noticed the Democrats and the powers that be started using words like ‘politically correct’ and ‘inclusion’ and all those fancy words that can draw Christians in and make us doubt our beliefs. But eventually, I became OVERWHELMED by all the political correctness. So I started to pay attention. Trump’s first campaign made me realize that the government isn’t always right and that We the People can stand against the government policies. Because some of these policies make me as a Christian American uncomfortable. Trump made me realize we can bring back America how it used to be based on our forefathers. I’m GRATEFUL to be an American. And the Democrats seem to be against that. They seem to be against Life, Liberty, and the Pursuit of Happiness. Trump made me realize I don’t need to put up with ‘political correctness’ anymore. I can stand up for my God-given rights. I’m grateful Trump is standing up for us.”
「私はアラスカ先住民だ。私の家族、コミュニティ全体が、『お前は民主党だ-民主党はマイノリティを助けるからだ』と言われた。
私の人生は苦しかったから、長い間、政治には関心がなかった。でも、民主党や権力者たちが『Political Correctness(ポリコレ・政治的正しさ)』とか『インクルージョン』とかいったファンシーな言葉でクリスチャンを引き込み、私たちの信念を疑わせるような言葉を使い始めたことに気づいた。
しかし結局、私はポリコレ(政治的な正しさ)に圧倒されてしまった。
だから私は注意を払うようになった。
トランプの最初のキャンペーンは、政府が常に正しいとは限らないこと、そしてわれわれ国民は政府の政策に立ち向かうことができることを気づかせてくれた。これらの政策の中には、クリスチャン・アメリカンとして私を不快にさせるものもあるからだ。
トランプは、私たちの先祖に基づいたかつてのアメリカを取り戻すことができると気づかせてくれた。
私はアメリカ人であることに感謝している。民主党はそれに反対しているようだ。彼らは生命、自由、そして幸福の追求に反対しているようだ。
トランプは私に、もう『Political Correctness(ポリコレ・政治的正しさ)』に我慢する必要はないと気づかせてくれた。私は神から与えられた権利のために立ち上がることができる。トランプが私たちのために立ち上がってくれていることに感謝している」。
"I think it's really important for everyone's voice to be heard."誰の意見にも耳を傾けることが大切だ。
ニューヨーク生まれ育ちの中国系アメリカ人2世の女性。
(長いので、主な主張だけ日本語に訳してまとめました)
子供の頃は中国の文化や倫理観で育てられたが、ニューヨークというリベラルな環境に次第に洗脳され、ニューヨークが世界の中心で、ニューヨークとカリフォルニア以外の州はどうでもよくて、そこに住んでいる人たちはただの農家で教養のない人たちだと思うようになった。ニューヨークに住む人たちは賢くて教養があってリベラルだと。
カリフォルニアの大学に行った。カリフォルニアの街は汚くて驚いた。そこでボランティアとして中毒から立ち直った人や刑務所から出てきた人たちのお世話をした。でも、「どんな仕事がしたい?」「夢は何?」と聞いても、彼らは政府が住まいも食事も生活の面倒を見てくれることにすっかり慣れてしまって、働きたくないと言った。働こうと思えば働ける人たちなのに。それで、私は、民主社会主義的な政策が人々にどのような影響を与えるのかを知った。
教育費が高い私立高校でアルバイトをした時、教師が14歳の生徒たちに「正しいプロテストのやり方」というパンフレットを配っていた。そして、こうすれば逮捕されない。自分の権利を守るために警官と話してはいけない。自分の情報を提供してはいけない。マスクを持っていけ、などなどと教えていた。何が正しいか正しくないかの判断がまだできない子供に抗議運動の仕方などを教えるべきだろうか?とてもおかしいと思った。
私はシリコンバレーのテック企業で働いたが、この地区の保守層、共和党支持者はとても抑圧され、声を上げられないでいた。実際、私は自分自身でいられる日は1日もなかった。自分の意見を言うこともできなかった。
また、すごく多くのポリティカル・コレクトネスがあって頭がおかしくなりそうだった。今はもうそこでは働いていない。今はハッピー。私がいた会社だけでなく、それはシリコンバレーのカルチャーだった。そこではリベラルでプログレッシブな意見以外は排除されていた。表現の自由はなかった。
それが私が左派を離れた理由。それから私は自分の信念やキリストの信仰に戻り、キリスト教徒としてのプライドを取り戻した。民主党は極端にアンチクリスチャンで、私たちから神を切り離そうとする。
民主党は「あなたたちは弾圧されている」「あなたたちは被害者だ」と言って(マイノリティーが)潜在能力を活かすことを妨げる。それは侮辱だ。
サンフランシスコもニューヨークもリベラルなところだ。でも、サンフランシスコでは床に人糞や注射針が転がっていた。ホームレスの人たちがダウンタウンでキャンプしている。その現実を人々は受け入れているが、そんなことは受け入れていいことではない。みんな見て見ないふりをしている。
そのような政策に1票を投じ続けることは、人々を貧しいままにして、ホームレスのままにして、街を汚いままにしておくことだ。サンフランシスコの所得税は全国一高いのに、その税金はどこに行くのか。民主党の政治家のポケットに入る。そして、(アル中や薬物使用などが原因ではない)精神的に疾患のある人たちはストリートに放り出される。
私たちはいい加減、目を覚まさないといけない。民主党は保守層の意見も聞くべきだ。保守層の人たちがもっといい解決策を持っているかもしれない。
今回(2020年)私は共和党員として共和党に投票する。
共和党を支持するようになると友達が去っていった
2015年にある人と政治について話した。彼は「民主党にずっと投票してきたけど暮らしは良くなっているか」と私に聞いた。その時から私は過去を振り返ったり、他の政党の歴史について本を読むようになった。そして非常に驚いた。私たちが教えられてきたことはみんな嘘だったじゃないか!
2017年には親友を失った。2005年から友達だった彼女はもう私とは友達でいられないと言った。私はSNSにバーニー・サンダースを批判する投稿をした。すると、彼女は私をブロックした。
それから保守党に投票するようになった。そして、他の黒人たちに民主党の歴史を知らせようとした。すると、毎回、「共和党はレイシストだ」と言われた。自分の母にまで、「お前は行きすぎている。お前は社会主義者として生まれたんだよ」と言われた。それでも、私は自分の信じるところを探し求めて、保守系に傾いていった。
私の周りの人たちは、彼らが信じる(黒人として支持すべき)民主党に投票しない私から去っていった。
ブランドン(WalkAwayキャンペーンの創設者)には感謝している。私はいい友達を失って泣きたい気持ちだ。彼らは私との接触を絶って、私を軽蔑している。
友達が去っていったことは本当に辛い。でも、自分に正直でありたかった。そして、私は保守系に傾いていった。
私がされた同じ質問をあなたにしたい。
民主党に投票し続けてきて、あなたの生活は良くなりましたか?
学校は良くなった?
物の値段は安くなった?
町は安全になった?
目を開けてよくみたら、民主党がブラックコミュニティに来るのは選挙のある時だけ、黒人の票が欲しい時だけだと気づいた。
私はこれからも民主党プランテーション(民主党の奴隷制)から逃げ続けるよ。
私は洗脳されていた。もう2度と民主党には戻らない。
私は民主党の環境で育った。周りはみんな民主党員だった。でも、実は、私は民主党のことをよく知らないままに、民主党はみんなをサポートする素晴らしい党だと思っていた。一方共和党員は悪い奴らだと思っていた。
私は黒人の多いエリアではなく、白人エリアに住んでいた。学校は公立学校で、大学は私立のエリート女子大に行った。
私はそれまであまり政治に関心がなかった。オバマが大統領選に出た時、私はまだ子供だった。初めて投票したのは2016年。選挙のこともその時はまだよくわかってなかった。そして、ヒラリーが負けたことにショックを受けた。ヒラリーの敗北で大学全体が涙に暮れていた。トランプはレイシストで、同性愛者嫌いだと信じられていた。私はボストンで選挙結果に対して抗議活動さえした。
私はあの男を憎んでいたし、私の意見と合わない人たちを憎んでいた。私は大学でプロテストについて、社会正義戦士について学んだ。そして、そういう意見をfacebookに投稿した。民主党員はいい人たちだと思っていたから。
今、私は大学3年目。大統領候補者ではアンドリュー・ヤングが好きだった。それで、彼がどんな人なのか深く知ろうとした。そして支持しようとした。でも、彼は大統領選から撤退した。私はもう、民主党側の人が好きではなくなっていた。私の専攻は経済学なので、民主党の経済政策は理にかなっていないと思った。
それから、私は他の候補者の意見も聞くようになった。そして次第に、民主党は共産主義者でマルキシストだということがわかってきた。私は資本主義者で、自由市場が一番だと考えてきた。また、勉学を通して、共産主義やマルクス主義は合理的ではないことを知っていた。私は民主党がよくて、社会主義はそう悪くないと信じ込まされていたことに気づいた。
それに気がついた時、私は自由に考え、自由に意見を言える人になったと思った。そしてそのことをFacebookでカミングアウトすると、facebookの私のコミュニティの人たちから総スカンを食らった。その人たちは私が人を殺すかもしれないなどとさえ言った。正気とは思えない。私はトランプに投票すると言っただけなのに。これは正しくない。たとえ人の考えが自分と違っても、あんなに感情的になるべきじゃない。
そして、私は#WalkAwayキャンペーンを知った。そして、学校や大学など至る所で民主党委員、そしてコミュニストになるように教化していることが問題だと気がついた。
トランプのラリーをよく見るようになって、彼の言うことと主流メディアやさまざまなメディアがいうことを聞き比べて、トランプは完全に誤解されていることがわかった。彼が言うことはフェイクに作り変えられている。
私は2度と民主党には投票しない。だからと言って、盲目的に共和党を支持するわけではない。私はいっときサンフランシスコに住んでいた。そこでホームレスの人たちの現状を知った。市は全て民主党に支配されていた。どうして家がない人がこんなにいるのか。どうしてこんな問題が放置されているのか。民主党はこういう問題を解決するのではなかったのか。逆に状態は悪くなっている。税金は高いのに。
あなたもどうか、保守主義、独立した保守主義の人であってほしい。そして、何よりも、自由に考えられる人であってください。
らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。
らうす・こんぶのnote:
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