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マイホーム、あっという間に30年。メンテナンス費用大変です!

1993年6月から住んでいる我が家、あっという間に築30年の月日が経っていた。

当時、私は専業主婦で、貯金の余裕すらない状態だったのに、マイホームを持とうというのだからいささか無謀である。

私の「もったいない病」は、明らかに母からの遺伝、あるいは育てられ方によるものだと思うくらい、母は「もったいない」が常に思考の優先順位1位の人だった。
その母が
「いつまでも家賃を払って生活するのはもったいない。ローンの返済にあてたほうがいい」
と我が家のマイホームの心配をずっとしてくれていた。

手元には義理の両親が残してくれた、いくらかの遺産。
これを頭金にさせてもらうとしても、
夫一人の少ない年収では限度額いっぱいのローンでも足りなかった。
そこを一族の努力でなんとかしてしまった。
夫は工務店勤務の現場監督、父が大工、兄は役所勤めだったが、設計士の免許を持っていたため、いわば建築関係者一族。
この親族一同の協力なしでは建たなかった家なのだ。

一番は、材料費の削減。
長年の父の請け負った仕事の中で、余った材料などが在庫となっていたものをフル活用。
子供部屋などのフローリングは一部パッチワークのようになっていて、「余りもの寄せ集めです」と一目瞭然になっている。

システムキッチンは、次兄が勤めていた関連会社で型落ちを格安で譲っていただけることになり、色・機能などこちらの好み全て希望する余地もなく決定。
浴槽は、叔父(叔父も大工)のところの長期不良在庫に決定。
他にも展示会での見本品だった洗面台、父が以前500円で買ったと大笑いしていた床柱、ありとあらゆる経費を削減して完成した家なのだ。

延床面積45坪 坪単価は約30万。(土地代別)
ほぼ自分たちの好みは反映されない家になってしまったが
30歳そこそこの夫婦が持つ家には十分すぎる家だったと思う。

そんな家にも早30年の月日が流れ、あちらこちらにメンテナンスが必要となってしまった。

玄関の扉を変えたのが2年前。
システムキッチンの交換と、リビングダイニングのフローリングを張り替えたのが一年前。
そして今回、バストイレのリフォームを決断した。
叔父さんからいただいたステンレスの浴槽は、さすがに30年前でも流行遅れ感が漂っていた。
本当はユニットバスにしたかったのだが、ステンレス浴槽出現のお陰で床も壁もタイルの浴槽になった。(そういえば、タイルの色は選ばせてもらった)
その浴槽をユニットバスに交換するという工事がなかなか大変で(そりゃそうだ)所要日数1週間が目安とパンフレットには記載があるが、我が家のような昔仕様の浴室の場合3週間も要するらしい。
無論その分費用も掛かってしまう。

それでも今後のことを考えて、手摺も付けて、年老いても住みやすい家にしておかなければと思い決断をした。

そんな矢先、とんでもない奴らが我が家に住み着いていたことに気付く。
借りぐらしのアリエッティくらい可愛い一家なら見逃しておくのだが
奴らは密かに我が家の基礎をぶち壊そうとしていた。

存在に気付いたのは4月の終わりのある雨上がりの日。
暖かくなってきたのと同時に、コバエの出現に手を焼いていた頃
リビングから広がるウッドデッキのあたりに大量のモヤモヤがある。
今日はコバエがウッドデッキにも飛んできたのかと、いささか呑気に思っていたのだが、あまりの量に気になって外に出て確認してみたら
恐るべき羽アリ軍団が、あたり一面を覆うくらい大発生していたのだ。


え、え、

え~~~~~~!!!!!!!!!!!!


震えた。



これはもしかして悪評高きシロアリ?

このウッドデッキに住み着いていた?

「焼け! 焼き払え!」

風の谷のナウシカで腐海の胞子に怯える皇女クシャナのように
このウッドデッキをいち早く始末せよと命令を下したい衝動にかられた。

ところが、このハネアリ軍団は、このウッドデッキだけに留まらず
なんと浴室にも姿を現したのだ。

「ば~か ば~か。俺たちウッドデッキに住んでるだけじゃないぜ」


まずい、これは緊急事態だ。
ウッドデッキへの侵略は目視で確認済みだが、
もしかして、床を伝って一番南側のウッドデッキから、一番北側の浴室まで奴らに侵略されている?
そうするとリビングもキッチンもほぼすべての床下が存続の危機を迎えているのか?

つい先日まで、浴槽リフォームはお金がかかっちゃうけど仕方ないなあと、それでもちょっと楽しみだったものが、
まさかの侵略を目の当たりにして顔面蒼白になってきた。

このままでは、奴らが一族を増やしに増やし、ここでシロアリ大国を築いてしまう。
もしかしたらすでにかなりの大国になってなっているのかも。

知り合い、ネット情報、口コミ、色々駆使して決めたシロアリ業者は翌日には訪問してくれた。
心配していた床下一面の侵略はなく、ウッドデッキ、浴室の下は違う一家だったようだ。

それでもシロアリ駆除に加えて提案された予防策に予想外の費用が掛かることがわかり、総額250万円ほどが消えていくことになりそう。

バストイレのリフォームだけでも高額なのに・・・


ただいま無職。

先行きの不安解消のためにも
再就職先を探しに行ってきます。(涙)



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