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「滝坂さんと滝沢さん」
脇道へはいつも引きずり込まれる
そこに屹つと、決まって本流から逸れたくなる
心の奥底で遠回りになると、うすうす気づいていながら
僕の知らない
今だけの時間ー開かれた道
たぶん、他に一生ある道ではないから
僕は惹かれる
いや、正確には惑わされる
気配を
背中に感じた
足早だな
馴れた道なのか
たぶんだが、全然上半身がブレていない歩行のはず
どちらか片手を着物の腿にあてて
歩いてくる
「カナタ?からの手紙」
「元気に暮らしています」
「心配しないでください」
変な手紙が届いた「どうしたの笹美~?」
「ん~?おか~さあ~ん。変な手紙が来てるよ~。いたずらかなあ」写真も入っている
見覚えのない外人だ「捨てちゃいなさい~」
「は~い」念の為に赤ペンで『受取拒絶』と書いてポストに投函した
カナダ、とかなんとか書いてあったけど
KANADA?
金田?
神田?
兼田?
金だ?ポストに投函してから気付いた私には家