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「水府の三門」シリーズ

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江戸からはるばる雨宮いばらは、常陸の国に赴任した雨宮又右衛門に会うために、女の身で一人旅立った 又右衛門が亡くなる年に書き上げられた 『美ち艸』は、実はその頃にはもう書き始まって…
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#スピンオフ

「水府の三門」◆道しるべ◆⑨

「水府の三門」◆道しるべ◆⑨

番外編ー冥府船頭

胸板と間に一突き

引抜いて振り返ったところを

満月斬り

それで絶命したはず

時世の句か、呪いのまじないか

口から血をゴボリながら、襟口と肩袖に掴みかかってくる

(まだ息があるとは・・金子の欲に溺れるは冥府魔道への、まこと近道よ)

不自然な位置で逆立てた刀を、股間の間から突き立てる

えぐり抜いた切っ先が脇腹を突き破った

地べたにずり落ちて、ビクビクとはぜているそ

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