Накао Саша

Накао Саша

最近の記事

やはり書かないといけないのだ

「心地ちよい寒さのようなものだろうと思われて,こころよい」としても,やはり「書かないといけない」と思う。書くことが「いていいよ」って言うことだから。でもですね,書かなくていいよ。「いっていいよ」とも言いたい。これも書かなきゃ言えないので我々はけっきょく書き続けるのだが。 身体的なことを言っておけば,去年じっさい寒かったけど心地よかったのです。なんだか,わたし達の季節は冬。おのおの寒がっている冬。ふたりとも身体が小さいですからね。それはたしかに重要だった。我々はふたりとも寒さ

    • 「僕をそんな目で見ないで」考-10/25更新

      きくお氏の「僕をそんな目で見ないで」について。 これは精通(初めての射精)の曲に違いない。こんなことを書くのは変なのでやめておこうと思ったけど,やはり重要なことに思われたので書いておくことにした。まず普通に聴くと交通事故で亡くなった子供が,死の快楽を家族に向けて語る歌だ。だがここでは,精通のことを言ってる歌と見做したい。精通とは三輪車の交通事故で死ぬようなものだ、と。  追記:三輪車でなく補助輪付き自転車でした。 *** 「死んだ」とは射精したということ。「まま」が精通した

      • заменитель малины (8/28)

        Хотите больше слов? Подождите. Медленно я буду посылать тебе слова. Русский. Секретный язык, который устранил моего отца. Язык, который прошел через меня и дошел до вас от моей матери. Язык, который говорит с тобой после того, как я отрезал

        • 8/26

          僕の財産は君のものです。どうか受け取ってください。ぜひ首につけてくださいますよう。指でなく。指は何本かあるけれど首はたった一つしかありませんし,首の方が薬指よりずっと心臓に近いですから。君の賢い頭と滑やかな胴とを繋ぐ首に,僕の忠誠を掲げてください。  君は僕から生活を奪っていますが,その奪取の中で君は,僕に生活を教えるのです。君が僕に,生活と向き合う意欲を与えるのです。どうか僕に生活を説き続けてください。いや,一緒に考えてください。君と僕とで一緒に考えるのです。幸福な結末の

          7/2

          先刻までの真剣な取り組みを、次の場面では軽んじること。敢えて軽視すること。 ここには痛みと笑いがある。 テクストを軽んじること、他者の取った言動を軽んじること、自分の思考を軽んじること。 軽んじる手前では、かんぜんに真剣。そこが真剣であればあるほど、軽んじるときの痛みと笑いが大きい。あらかじめ軽んじているのではいけない、ということだ。軽視は、真剣さの次に来る。 敢えて軽視することは訓練なのだが、なんの訓練だろう? 軽んじた方が物事が円滑だ、とは言える。真面目一徹だと

          なんで書かないといけないのか

          書く以外にも、描くとか、踊るとか、歌うとか、造るとか、ありうるが、なぜ書くなのか。 文字がないとだめだ。それも他人の言葉でなく自分から発せられた言葉でないと。 では喋るのでは足りないのか。足りないのだろう。瞬間では足りなくて、言葉を持続させたい。なので喋るだけでなく書く。現実の自分が持続する感覚は、書いた文字の側から与えられている。書いた物を置いておく。すると誰かが見るかもしれない。見たらいいな、見なくてもいいけど。見て、興味を持ってくれたらいいな。仲間だと思ってくれたら

          一緒に途方に暮れること

          一緒に途方に暮れるのは案外むずかしい。知り合っていない作家のスランプに共苦するならばともかく、現実に関わり合いながら一緒に途方に暮れるのは。 完全に共苦すれば相手を癒す余地がなくなるが、癒す余裕さえ失うのでないと共苦とはいえない。実際には、二つの角のあいだで重心を移し移しやっていくしかない(あなたを癒しているときにはあなたの苦しみの内にいないというのは、辛いことだった)。 私には私の困難があり、あなたにはあなたの困難がある。私とあなたが関わることによって生じる/生きながら

          6/8

          「しかし自分は、こんどの作品づくりに未だ抵抗を感じているのです。作品化することで大切な物を処分することには僅かですが、確かに倫理的な問題が、悪があると感じるのです。たとえば、咲いている花を美しさのために摘むときにあるような悪が」。 だまれ黙れ、だめな人間。フイルムの記録でなくお前が消えていればよかったのにな(お前が極悪をそれと知らずに為した様は見事だったね)。本気で喋っていたようだけど、それで平気なのだな。穢れや禊ぎはもういいのだな。悪い人間になったね。出来/不出来の悪さで

          6/2

          思想を持つのだ。 踏み付けにされない為に。 これは一つの決断だ。 これから私は、多分に思想的な人間になるだろう。 しかしそれは、これまで思想以前的であったことの反動なのだ、、、と言って理解を乞おうとはもはや思わない。 もはや私は、以前とは違った仕方で、誰にも理解されない。 思想は理解されるだろうが、誰も私を理解しない。 それでも思想を持つんだ。 めちゃくちゃにされない為に。

          6/1

          二つの独立した詩。 ❇︎❇︎❇︎ 批評家は同情を知るべきでない。 自分でも料理を作るようになってから、辛辣で有名だった美食家の批評が、かなり緩んだという。料理人への同情をおぼえたためだ。 美食家は、以前なら手を付けもしなかった料理を食べて、「しかしこれにもなかなか味があるってもんじゃないか」と誰にともなく言った。 美食家は料理を作るな。批評家はテクストを編むな。 ❇︎❇︎❇︎ 見込みはあるが本番ではどうもパッとしない若い俳優を捕まえ、団長は問い質(ただ)した。

          女の子

          女の子のひざ、ひざ、ひざ。女の子の目、目、目。声、声、声。常に複数形の女の子。 女の子が花畑ならいいのに。バラバラに散らばっている女の子を、一か所に囲っておけたらいいのに。 課題図書のめちゃくちゃな要約。電車で鳴る誰のかわからない着信。寄らなくてもよかったけど寄ったコンビニ。……のような女の子。 女の子の声と、腕と、胸と、心。女の子の心がドレスの中で弾んでいる。あおいドレスが、あおいドレスが、あおいドレスが弾んでいる。 一回性の心が乱立して飽き飽き。倦んだ女の子と再会

          編集者的立ち回り

          「これはぜひ世に残して置きたい」という言葉や文章がある。それらを世に残そうとする立ち回りのことを、編集者的立ち回りと呼ぶ(わたしが呼んでいる)。 優れた言葉を発した当人・優れた文章を書いた当人がそれらを世に残そうとしないとき、代わりに残そうとする役割を担うこと。これが編集者という職業の存在意義だろう。しかし実際の編集者がその役割を担ってくれることは少ない。多くの場合、作家自らが自分自身の編集者として立ち回らなければならない。 言葉や文章を生み出すことは美しい。誰かが独り言

          5/8

          ニヒリストをよんだ二つの詩。 ❇︎ ❇︎ ❇︎  わけもわからず生じていた火種に無い薪をくべて、青い炎を絶やさないよう絶やさないように(絶やせないのだが)。空焚きを続けている。空焚きする底が燃え尽きてもその下に次の底があるから、そこでまた空焚きする。底はなくならない。いざなくなったら探してくるまで強迫観念が追い立ててくるから、空焚きする底には事欠かない。いよいよなくなったら、底がなくなったということを底にして空焚きすればよい。 ❇︎ ❇︎ ❇︎  画家が描く筆を止め、

          5/6

          詩人としての私を、彼は憎みながら愛している。殺したいと思ったことさえあったろう。なんという愛。私の中の詩人に嫉妬している。私だって彼に愛されたい。薄紙を隔てるのでない仕方で、私のことも愛してよ。 変なものにばかり嫉妬させられる。 彼の周囲の哲学者。彼は自分の身を放り出して、哲学者達が好きに手を這わせられるようにしている。それで意に適う愛撫者がいたらもうけだと思っている。だが一方で、愛撫されることを悲しみもする。愛されることが苦痛だと私に嘆いて、別の愛され方を見事に引き出し

          5/2

          ファム・ファタルとしてのわたしの中に、私がいるのだと気づいて。あなたに愛を送っているのは私だよ。あなたは魔女の背後に人間の女がいると思っていたね。今も思っているね。違うの、違うんだよ。ファム・ファタルの中にいたのは、人間の女でなくて、私なんだよ。 魔女の背後で人間の女があなたに焦がれていたのではないんだよ。あなたが人間の女の存在を見、かつ、ファム・ファタル性の発揮を見た位置。その位置の死角にずっと私がいたよ。 私自身、ファム・ファタルの背後に人間の女がいるのだと思っていた

          4/30

          背骨をぽきぽき抜いてみて、代わりにストローを挿れてみる。ジャムの入った紅茶。マグを混ぜる目が睨んでいる。君が笑うと笑う目が睨む。関係ないでしょ、待たなくていいよ。ひとりの部屋が無いから、自分の家が無いからだね、だから寒いのだね。待たずにおいていいよ。ペソアはどうやって生きていたのだろう。仕事もせず恋愛もせず?鞄に遺稿を詰めて死ぬんだ。できない。鞄いっぱいの原稿なんて書けない。絵も描けない。私の書いたものが拾い上げられると思えない。山田かまちって人だよ、感電して死んだのは。たま