聖剣伝説3 TRIALS of MANA

FF7、どうぶつの森を遊んでいる間に１カ月半ぶりの更新となりました。

ニンテンドーダイレクトでのPVからそこそこ期待していました。聖剣伝説3リメイク。問題作リメイク聖剣2の経験があるため、一抹の不安を抱えながらも、遊び始めた今作。すばらしい良リメイクでした。

オリジナルであるSFC版も過去に遊びましたが、システムや話の大筋をぼんやりとしか覚えていないのもあり、かなり新鮮にゲームを進めることができました。

SFC版では主人公はデュランを選び、残り二人はアンジェラ・シャルロットを選んだため、今回は主人公に盗賊のホークアイ。そして仲間として

カタコト獣人ハーフのケヴィン。

ゲームそのものより人気があるかもしれないリースを選びました。

キャラクターに関しては、パッケージイラストからわかるようにかなり今風のかっこいい・かわいいデザインとなっていてとても良いです。
またメインキャラだけでなく。

敵・モブ・精霊すらもとてもイイカンジにリメイクされています。アルテナ兵の恰好はあえて触れませんが、精霊がめちゃめちゃ可愛くなっていて驚きました。グラフィックに関しても前作聖剣伝説2リメイクのようなスマホ向けで開発されたものをそのまま持ってきたようなものではなく、しっかりコンシューマ用に作られた綺麗なグラで遊べて嬉しかったです。

また戦闘はかなり遊びやすくなっており、アクションにより傾いたものとなっています。敵の魔法や特技などは攻撃範囲が赤く表示されるため、うまく避けつつ攻撃を与えていきます。またブレイクのようなシステムもあり、強力な攻撃の予備動作中にうまくダメージを与えることで、一定時間敵を怯ませことができ、その間はダメージが通りやすくなります。このようにSFC版から戦闘は大きな変更が加えられていますが、元々聖剣3の戦闘がもっさりというイメージがあったため、今回のようなシステム刷新はとても評価できます。

ストーリーはほとんど変わっていない…はず。聖剣3はどの主人公を選んだとしても終盤まではほぼ同様のシナリオのため、話が進行していく度にあ～こんなんだったなと一つずつ思い出しながら遊べてとても楽しかったです。むしろスーファミ時代のゲームのため、ストーリーの内容に多少粗が見えたとしてもそこにケチつけるのは無粋でしょう。

今作の素晴らしい点として挙げるのが"音楽"。
リメイクなのでBGMもアレンジされていますが、キチンとオリジナルのBGMが持つ雰囲気などを壊さない丁寧なアレンジで、本当によかったです。自分が一番好きな曲はpowell（ラビの森）です。是非聞いてみてください。

総合的に見てもやはり今作は非常に素晴らしいリメイク作品です。基本的にリメイクはどうしてもオリジナルと比べられてしまい、思い出補正からやっぱり原作のほうがいいなという評価を下されがちです。しかし今作に関して言えば、人にどちらを遊べばいいかと問われた時に、はっきりとリメイク版と答えるでしょう。ゲームバランスや戦闘だけ見れば、オリジナルより良いです。他の部分に関してはもはや個人の好みによるでしょう。SFCのドット絵関しては得も言われぬ良さがあるのも理解できますが、作品の完成度で言えば今作に軍配が上がると個人的には思っています。ゲーム自体のボリュームもかなり手軽に遊ぶことができるくらいなので、ぜひ聖剣伝説シリーズを遊んだことが無い人も触れてみて欲しいです。

問題の前作からまさかこんな良作が発売されるとは本当に思いませんでした。今後も良質なリメイクが開発されることを心より願っています…。