見出し画像

Tamarin

元レア社が結集し制作されたゲーム"タマリン"を遊び終えました。
クリア時間は約9時間。私の場合は終盤で大した仕掛けも無いのに迷ってしまったので、これでも少し時間がかかった方だと思います。普通にクリアするだけなら6~7時間でクリアできるでしょう。ボリュームは控えめですが、重要なのはゲームの中身です。タマリンの魅力を紹介したいと思います。

画像1

まずは本作は3DアクションゲームとTPS、二つの要素を兼ね備えたタイトルです。3Dマリオのように、箱庭をグリグリ動き回れるマップと、銃を手に敵と撃ち合うステージを行き来しながらストーリーを進めていきます。
箱庭アクションとしてはタマリンを気持ちよく操作が可能です。基本操作としては、ジャンプ・ローリング・飛び込み・バックジャンプとニンテンドー64でマリオやバンジョーを経験していればすぐに慣れる操作感となっています。

画像2

一方でTPSパートですが、可愛らしいタマリンが突然銃を与えられ敵と戦います。愛くるしい外見から繰り出されるバイオレンスなゲーム性。まるでかつてレア社が作ったコンカーのよう…。敵を撃ち倒すとバラバラに爆散する容赦ない表現もまるで64時代のレア社を彷彿とさせます。
また残念ながら操作性も心なしか当時と似ています。一応右スティックでエイムはできますが、到底快適とは言えない操作性です。TPSとしての気持ちよさを損ねてしまっているのは惜しいですね。

画像3

ゲームの進行方法としては、これもかつてのマリオ64やバンジョーと同じシステムです。スターやジグソーにあたるホタルを集めて、各地のマップを開放していきます。懐古ゲーマーにはもはやお馴染みのシステムですね。ホタル集めるために様々な仕掛けや謎解きをクリアする必要があります。ホタルは各地に飛び回っているため、クリアするだけであればホタル不足に悩むことはないでしょう。

画像4

本作で最も優れた点はBGMです。
今作はスーパードンキーコングシリーズでおなじみの"David Wise"氏がサウンドを担当しています。ワールドの雰囲気に合った美しいサウンドが本当に素晴らしいです。steamでデラックス版を購入するとサントラも入手できるためオススメです。

今作の購入動機はタマリンと同じく元レア社が結集したplaytonic gamesが開発したユーカレイリーシリーズが本当に面白く、かつ懐古心をくすぐる良作だったため、本作も面白いだろうと発表されてから情報を追っていました。
実際に遊んで見ると、懐古心は確かに騒ぎます。また箱庭アクションとしての操作感も良かったです。しかし過去の悪い部分まで模倣しなくても良かったのかなと思います(特にTPSのエイム・カメラワークなど)。サウンドも高クオリティで、グラフィックも上々と素材は良かったのですが、それを活かしきれてない惜しいゲームだったと思います。またゲームとして不親切な部分もあり、個人的にはミニマップもしくは全体マップが欲しかったです。粗が目立つ作品ではありましたが、今作を基に次回作と続いていくのであればとても嬉しいですね。

"Chameleon Games"応援しています!

画像5