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Kindleストアの「筑摩書房 創業80周年フェア」がめちゃんこ安い(6/20まで)

創業80周年おめでとうございます!

そして、なんという太っ腹なセール。

対象のKindle本が一冊100円台です。だいたい500mlのペッドボトル飲料と同じくらいの値段。これは買わねば……。

まあ、安いからと言ってバカバカ買っても読まないのがいつもの流れですが、今回のフェアは人気がない商品をとりあえず安くしておこうという投げやりなものではなく、きちんと、面白い、読み応えのある、しばらく積んでいて後から読んでもちゃんと意義のある本ばかりです。やったね。

というわけで、もういっそのこと全部買っちゃえばいいんじゃね、と天使の顔をした悪魔の声が囁いてくるのですが(だって、一冊160円とかですよ)、とりあえず、いくつかの本を紹介しておきましょう。

ちなみに、このセールは2020年6月20日までなので、「まあいいや、あとで買おう」などとは努々思わないことです。気になったら買う。積読家の鉄則ですね。ではどうぞ。

『18歳の著作権入門』(福井健策)

あのですね、ここだけの話なんですけど、現代において著作権の理解はひじょ〜に大切になっています。だって、気軽に「情報発信」できる時代ですからね。

えっ、自分は情報発信なんてするつもりはない? いえいえ、日々適当な気持ちでつぶやいているあのツイートですら、情報発信なのです。Publish、つまり世界中に向けてメッセージを送っていることに等しいのです。当然その活動には、否応なしに著作権という法律が関係してきます。

なので、別に上の本である必要はありませんが、とりあえず著作権ってなんじゃらほい、ということを一度は知っておいた方が良いでしょう。

上の本の作者さんが監修されている以下の本もございます。

『ファンベース ──支持され、愛され、長く売れ続けるために』(佐藤尚之)

現代で、マーケティングを担当されている方ならば必読ではないかと思います。ファンを主体にした施策を実施していくこと。具体的な施策の在り方は様々あって良いでしょうが、そのコアとなる考え方はそんなに多く変わるものではありません。

でもって、一番まずいのは、世の中でこういうのが流行っているからちょっと真似してやってみるか、みたいなマーケティングです。そういうのって、お客さんを(というかファンを)軽く扱っているのが透けて見えるので、むしろマーケティング的に逆効果になってしまいます。要注意。

以前記事でも紹介しました→

『情報生産者になる』(上野千鶴子)

正直にいって、私はこの方の他の著作を拝見したことがないので、ここで開示されている方法・考え方がどこまで有効かを判断する材料を持たないのですが、どうやら有名な方のようで、「ふむふむ」と読めることも多いです。

若干、アカデミック寄りなので、私には縁遠い感じですが、それでも知的生産活動を志そうという方には学べることも多いかと思います。

でもまあ、僕は情報生産者ではなくて、(可能なら)知的生産者になりたいですね。

『「わかる」とはどういうことか』(山鳥重)

山鳥先生の本は、他にも面白いものがたくさんあるのですが、本書も飛び抜けて面白いです。というか、人の心に発生する「わかる」って本当に不思議ですよね。あれっていったいなんなのでしょうか。

本書では、その「わかる」をいくつかのパターンにまとめ、人間の認知(認識)のメカニズムに迫っていきます。

「わかる」ということが、わかることで、自分がどうわかっていくのか、他の人にどうわかってもらうのか、ということがより高い解像度で考えられるようになると思います。

『哲学入門』(戸田山和久)

戸田山先生の本は、とにかく文章が面白いですね。最近だと、『教養の書』が定番ものだと『新版 論文の教室』が実に楽しく読めます。

本書も、結構ぶ厚目の新書ではありますが、読み通すのにそう苦労はしません。

意味、機能、情報、表象、目的、自由、道徳……

といった哲学の重要なキーワードを、さまざまな角度から紹介している、いわゆる「哲学史」を追いかけるのとは違ったコンセプトの哲学入門書です。

さいごに

さいごにもう一度書いておきますが、セールは6月20日なので、気になった本は即座に買っておきましょう。本棚がいっぱいになるわけではないので、どんどん積んで行こうではありませんか。

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