【脳科学的「自己肯定感」の高め方】
もし、今、皆さんが周囲の人に否定され自信を失っていたとしても、諦めてはいけません。
どこか場所を変えれば、もっと大きな世界に足を踏み出せば、あなたを評価し、認めてくれる人がいる。
そう考えて、自己肯定感をいたずらに低めることのないようにしてほしい。
自信がないのは、「自己認知」が弱いから。
「自己認知」とは、自分を客観的に知ること。
そして、それを受け入れること。
自分を否定せずに受け入れることが、「自己認知」に繋がる。
「自己認知」が弱いと、必要以上に自分を否定してしまう。
本来は、その人の特性や個性であるものでさえも、マイナスとして捉えてしまう。
その結果、必要以上に自信を喪失し、能力を開花させることができない。
脳はいくつになっても常に成長し続ける。
正しく脳を使ってさえいれば、脳は勝手に自己肯定感を強化するべく働き続ける。
それによって、自己肯定感は自ずと出来上がっていく。
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もしもみなさんが、自己肯定感の低さで悩んでいるとしたら、それは、本来の脳の働きを抑え込んでいる「何ものか」があるということ。
それをどう外すか?
そこがポイントになる。
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自己肯定感も自己否定感も、一種の脳のクセ=回路のようなもの。
「自分はダメだ」「人よりも能力が低い」という脳のクセ=回路が出来上がっているだけ。
なので、周りから見ると、努力する才能や諦めない才能など、いろんな才能があるのに、肝心の本人にはそれが見えなくなってしまう。
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誰もが、脳の仕組みとからくりを理解することで、自己肯定感を築き上げることができる。
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【8つの脳番地】
①思考系=思考や判断に関する脳
②感情系=感性や社会性に関する脳
③伝達系=話したり伝えたりすることに関係する脳
④運動系=体を動かすことに関する脳
⑤聴覚系=耳で聞くことに関する脳
⑥視覚系=目で見ることに関する脳
⑦理解系=物事や言葉を理解することに関する脳
⑧記憶系=覚えたり思い出すことに関する脳
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・自己肯定感とは、「脳をもっと使いたい」「もっと成長したい」と脳が勝手に思うような状態。
「成長実感」こそが、「自己肯定感」
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自己肯定感が「アクセル」だとしたら、自己否定感は「ブレーキ」
両方が働くことで、安全に走ることができる。
ある程度の自己否定の要素があってこそ、健全な人格が保たれると言える。
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ありのままの自分を認識し、それを受け止める。
それが自己認知であり、すべての始まり。
脳の仕組みと働きから言っても、「自己認知」が「自己肯定感」の大元。
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現代社会は、「他者認知社会」と言っても過言ではない。
つい、「他者認知」優先になってしまう。
「自分に対する周囲の評価はどうなのか?」
「社会の中で自分はどんな位置にいるのか?」
他人の目線や評価がそのまま自分の評価になってしまう。
常に、他人と比較することで、自分の価値や位置づけを測るようになる。
そのことに疑問を抱くこともなく、ただただ他人の称賛と評価を得たいがために、競争に身を委ねる。
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自己肯定感の中には、「社会評価に基づいた自己肯定感」と、自己認知に基づき、「自分の内的な基準に基づいた自己肯定感」の2つがある。
前者は、「他律性自己肯定感」
後者は、「自律性自己肯定感」
「他律性」の自己肯定感はもろい。
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脳には、「自己否定」によって、自分を守る特性がある。
自分を否定して、「どうせ何をしても無駄だ」と思い込むことで、面倒なことから逃げるようになってしまう。
その結果、自己肯定感を取り戻すことが、ますます困難になってしまう。
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自律性自己肯定感の強い人は、ありのままの自分を受け入れることができる。
欠点や能力の足りなさに関しても、冷静に受け止めることができる。
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脳科学的には、「癒し」とは、脳が活性化していて、よく働いているとき。
脳という器官は常に成長したがっている。
脳が最も「快」を感じるのは、成長が達成できたとき。
成長の実感こそが「快」であり、「癒し」に繋がる。
それゆえ、脳全体が活発に動く自己肯定感の高い人は、ストレス耐性もまた高い人だといえる。
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「やりたいこと」を自分自身で考えることで、思考系脳番地が刺激を受ける。
それを紙に書き出すことで、「運動系脳番地」が刺激され、書かれた文字を読み返すことで、「視覚系脳番地」と「理解系脳番地」が刺激される。
より効果的なのは、書かれたことを声に出して唱えること。
「伝達系脳番地」や「聴覚系脳番地」が活性化する。
そうすることで、脳全体が活性化し、やる気に満ちてくる。
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脳を正しく働かせていれば、人は自ずと自己肯定できる人生を歩んでいける。
「自律性」自己肯定感とは、自由な脳が、自由に働くことで、自ずと生まれてくるもの。
あなたの脳を最大限に信頼し、ありのままの本来の自分に変えることが、自分を肯定することに繋がり、豊かな人生を送るきっかけになる。
〜『脳の名医が教える。すごい自己肯定感』加藤俊徳先生著書より〜
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脳を育てて、自己肯定感を高めていきましょう!
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